5月30日、「ビアフラ共和国」の一方的独立が「首都」エヌグで宣言された日から50年目を迎えた。
ビアフラはナイジェリアの東南部に位置する。この地で1967年から1970年にかけて激しい「内戦」が繰り広げられた。凄惨な戦闘と飢餓は世界中に配信された。ナイジェリアというと「あの悪名名高い?」「危険な国」などという悪いイメージを持つ人も正直少なくないが、その発端のひとつは、この「ビアフラ戦争」にある . . . 本文を読む
西アフリカの大河といえばニジェール川だ。
ギニア湾からやってくる熱帯の雲が、西アフリカの山岳地帯に激しく雨を降らせる。その雨をたっぷり溜め込んだニジェール川は、全長4,180キロ、上流から河口までサハラの大地を大きく蛇行しながら5ヶ国を悠々とながれ、砂漠の地を潤しながら再びギニア湾に注いでいく。その水系流域で言えば、実に9カ国に及ぶという。
(Wikipédia.frより)
西アフリカの「 . . . 本文を読む
5月27日(土)、ラマダン入りのちょうどその日の夜、リビアのジハーディスト勢力として名を馳せてきた「アンサール・シャリーア」がインターネット上に声明を掲載、「解散」すると発表した。報道によれば、声明の中で「カリファ・ハフタル元帥の軍との戦いの中で弱体した」ことを認めた。
アンサール・シャリーアはリビア、特に東部沿岸部のベンガジ、さらに東にあるデルナを本拠とするイスラム武装勢力で、源流は「アル・ . . . 本文を読む
きょう5月28日から6月11日まで、'Roland Garros'(ローラン・ギャロス)、いわゆる全仏オープンテニスの本戦が、フランス・パリで開催される。
当地、フランス圏アフリカでは、テニススタイルもフランスがベース。ゆえに当地テニスコミュニティでもローラン・ギャロスの注目度は四大大会でも最も高い。
そして仏語圏諸国ではスコアはもちろん、プレイ用語もジャッジもフランス語。もともとテニスの起源 . . . 本文を読む
当地コートジボワールでは昨夜、宗教指導者が新月を確認。きょう5月27日からイスラーム教徒の断食月、ラマダンが始まった。
(ラマダン入りを伝えるメディア)
総じてアフリカ人はとっても宗教に熱心だ。たぶん一般的アフリカ人にとって、一に家族、二に宗教、三四がなくて、五もなくて、六ぐらいにお仕事って感じではないだろうか。また一般的に「アフリカ人とは政治と宗教の話をしてはいけない。」なんていう忠言も . . . 本文を読む
昨日5月25日は、アフリカにとって記念すべき1日。その名も「国際アフリカデー」だった。
アフリカデー?何があった日?!
54年前のこの日、1963年5月25日は、アフリカ統一機構(Organisation de l’Union africaine: OUA)が設立された日だ。1960年、「アフリカの年」に多くのアフリカ諸国が独立を果たしたその直後、OUAは汎アフリカ主義を結集し、アフリカ . . . 本文を読む
5月も後半にさしかかり、当地コートジボワールでも雨の頻度が増えてきた。
たれ込める雲。時にはしとしと。時には激しく、雷鳴を伴いながら。ときおり強弱の混ざり合うふり方は熱帯地方特有。
アフリカの雨、結構好き。
日本では「雨男」「雨女」なんて表現があるくらい、雨は忌み嫌われる傾向があるが、アフリカでは「よい知らせ」(Bonne signe)。大雨の中、'Il fait beau!'(いい天 . . . 本文を読む
当地コートジボワール、アビジャンのお気に入りスポットとして、かつてご紹介した書店'Librairie de France'。
アフリカ定規?!〜お気に入りの本屋で見つけたアフリカグッズ
そもそも本屋もない国が多いアフリカにあって、古くから大きな書店があるアビジャンはちょっと別格だった。多くのアフリカの国には、いまでもアフリカの情報がないのだ。
仏語圏アフリカを知るためのメディア(2)~アフリ . . . 本文を読む
その後のガンビア、第六話。
昨年末、2016年12月の大統領選挙でまさかの敗北。その後も権力の座にしがみつくも、ガンビア国民と国際社会の圧力の中、任期終了とともに辛くも赤道ギニアに逃れた独裁者、ヤヒヤ・ジャメ大統領。政権転覆当時は日本でもニュースとしてそれなりに取り上げられたが、最近はめっきり報道も影を潜めた。
逃亡劇の裏側では、国庫の金を持ち逃げした、新しいアダマ・バルー大統領が就任した時に . . . 本文を読む
昨日の記事に引き続き、アートのお話からもうひとつ。
静かに閉じゆくパリのアフリカ博物館〜Musée Dapper
中部アフリカはコンゴ共和国、首都ブラザヴィルで、ちょっと変わった、でもとても興味深い展示会が開かれる。
それはこちら、ら
「キャンペーン・パーニュ展〜展示と対話」
選挙、記念日、プロモーション、宣伝広告、、、アフリカの一つの大きなメディアは、このキャンペーンで作られる布地で . . . 本文を読む
パリの閑静な街並みが続く16区に、小さな博物館があった。
その名をダペール博物館(Musée Dapper)。
ンボテも何度か足を運んだことがある。
しかし先日5月18日、大変残念ながら、財政的問題から31年に渡る歴史のドアを閉じることとなった。
1986年に同じパリ16区のビクトル・ユーゴー通りに開館。2000年に現在のポール・ヴァレリ通りに移転。これまで数々のアフリカの貴重な彫刻、お . . . 本文を読む
きょう5月20日はカメルーンのナショナルデー、統一記念日である。まずもってカメルーンの皆様に、遅ればせながらも祝いの言葉を述べたいと思う。
ポール・ビヤ大統領が君臨して35年。健康問題を抱え、そのほとんどの時間をヨーロッパ、フランスやスイスで過ごしている。
あるアフリカ人コメディアン。
「ニュース速報です。このたびカメルーンのポール・ビヤ大統領が、カメルーンを一週間の日程で公式訪問しました。」 . . . 本文を読む
5月17日から発生した一連のコートジボワールにおける兵士の騒擾事件。発生からちょうど1週間を経過した。この1週間には様々なことが起きたと振り返る。
これまでの経緯はこちら↓
【速報】コートジボワールで再び兵士の示威行為
第一話 紛争国経験国の病理
第二話 地方部で展開された騒擾
第三話 銃口は向けられた
第四話 アビジャンの長い一日
第五話 急展開のエピローグ
そんな . . . 本文を読む
コートジボワールの騒擾事件に足を取られてしまったが、一昨日の16日。ちょうど20年前に、旧ザイール共和国の「元帥(Maréchal)」、モブツ大統領の専制が終焉を迎えた日にあたる。
前日、フランス国際ラジオ放送(RFI)は、この日にレトロスペクティブを記事にしている。そのタイトルは
1997年5月16; ルワンダがモブツ体制を転覆
16 mai 1997: le Rwanda renverse . . . 本文を読む
当地コートジボワールに、騒擾発生から五日目を迎え、いよいよ厳戒態勢。
これまでの経緯はこちら↓
【速報】コートジボワールで再び兵士の示威行為
第一話 紛争国経験国の病理
第二話 地方部で展開された騒擾
第三話 銃口は向けられた
第四話 アビジャンの長い一日
前日、夕刻に反抗勢力との交渉を終えたドンワイ国防大臣は、コートジボワール国営テレビ・ラジオ放送(RTI)こう述べた。
. . . 本文を読む