ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

AMP MUSIC梅本優香里さんをお迎えして(2)~新春アフリカぶらぶらトーク

2014-01-24 07:30:53 | アフリカ音楽・アート・文化
先日、AMP MUSICを主催する梅本優香里さんと新年会?を、とある東京・k町のワインバーで、ひっそりと開催した。



梅本さんはアフリカビジネスパートナーズの方でご存知の方も多いと思うが、きょうはカルチャーがテーマ。アフリカのインディーズ音楽を世界で販売するAMPミュージック。以前、8月にもこのブログで、梅本さんと意見を交わしたトークをご紹介した(→アフリカと音楽とフーフーの熱い夕べ~AMP MUSIC梅本優香里さんをお迎えして)。


さて、2013年も飛び回ってアフリカと日本をつなぐ仕事をされていた梅本さん。新年会では旧年を振り返り、ぶらぶらと、取り止めのないアフリカトーク。そして今年のアフリカ、お互いの活動についても話は及んだ。ちょっとそのさわりをのぞいてみよう…


◆新年ぶらぶらト~クのはじまり~
ン 梅本さん、今年もよろしく!こうやって落ち着いてお食事をするのは、昨年8月以来ですね。コンゴ、ナイジェリアにいってたんでしたっけ?

梅 こちらこそよろしく~!お互い飛び回ってましたからね、あれから。わたしが足を運んだのはコンゴ、ナイジェリア、それからガーナとケニア。昨年はモザンビーク、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナにも足を運びました。とても充実した旅でした。

ン そうでした、ツイッターでフォローしてましたよ(→@ampmusic_JP, @umemotoyukari)。メインはAMPのお仕事?ABPのお仕事?

梅 どっちもです。どっちでもアフリカばっかり行ってますよ笑。


◆音楽から見えてきたアフリカへのマーケットイン
ン 今日はAMP MUSICの梅本さんとしてお話できればと思うのですが、前回ビジネストリップの収穫は?

梅 今年は日本企業とミュージシャンのコラボが何件かありました。日清食品がケニアで発売を開始した即席麺のキャンペーンソングを、AMP MUSICのミュージシャンが作ったんですよ。この曲です。いま、ケニアのラジオ局で流れています。ナイジェリアで今年放映される日本アニメのエンディングテーマも、今作っています。

ン なるほど、製品、コンテンツと音楽のバリューセットってことですね?素晴らしいです。ついでに、ポテトなどいかがですか?

梅 ・・・次に、コンゴ。現地でオーディションをしかけたら、11組の応募があったんですよね。中でも注目のアーティストが!女性がリードボーカルを努めるそのグループ、POPにして伝統的なコンゴルンバの血筋をどこか引いている。魅せられました。

ン では早速AMP MUSICからデビュー?

梅 音楽的にはオシたいんですが、コンゴはなかなか難しい。契約、支払い、金銭的なものなどの話がつきまどい、しっかりした仲介がないとなかなか前に進みにくい。もう少し体制を整える必要があるんです。

ン そうなんですよね。ンボテもさんざん苦労しました、キンシャサでは。もちろんコンゴ人の信頼できるパートナー、ネットワークをしっかり持つことは重要なんですが、同時に、そこで商売・仕事をしている外国人の助言、経験、ネットワークが非常に役に立ったんですよね。そんなやり方じゃ、コンゴでは仕事にならないぞ、ってね。

梅 激しく同感。進出を考えている日本企業にとって、アフリカって、その辺の漠然としたリスクが心理的な壁になっているんじゃないかしら。


◆悪いのはガバナンス?
ン なるほど。それは私も強く感じます。梅本さんは企業にはどんなサポートが有効だと思う?

梅 最初の一歩を踏み出すための環境、それから実際のビジネスの見本となるような実例が必要だな、なんて思ってます。アフリカ各地に工業団地ってできていますよね。こういう構想実現に日本政府が関わるのは、日本の得意とする製造業にとっても強い呼び水になると思う。

ン ふむふむ。

梅 さらに工業団地のそばに、日本企業での就職を意識した職業訓練所を設ける。アフリカ人と日本人、働く側も雇用する側も経験が少ないし、文化的な面でも違いがあるのが現実。人を育てるのに時間がかかる。そういった中、基礎的な技術や職業意識を育てて、即戦力とするための職業訓練パッケージがあれば、企業側の壁が低くなるんじゃないかしら。

ン なるほど、それは有効かもしれないね。他方、私は日本側の進出企業側で、もっとアフリカを知る、アフリカのリテラシーを上げるって事も必要なんじゃないかとも思う。そういうサービスもありなんじゃないかな?アジアや中東では異なる商慣行の中、たくましく活躍されている企業もたくさんあるけれど、アフリカで同じような問題が起きると、なぜか商慣行ではなくガバナンスの問題って整理されちゃう。やっぱアフリカはガバナンスが問題だ、って。


◆等身大のアフリカ
梅  治安の話もそうかも。この間、ある場面でヨハネスブルグがどれだけ危険かって話になったけど、実は日本の人に馴染みがあるナイロビの方が今は治安が悪化していたり、正確な情報が伝わってないなと思うことも多い。

ン  アフリカの治安問題の理解、なかなか難しいですよね。ある場面ではアフリカ=紛争、危険って極解している方もいる。これはまさに風評被害です。他方、「アフリカ行ってみたら、全然平和。平気、平気、問題ないし。」って逆の極端に振れちゃう人も。アフリカの治安は目には見えないことが多いんです。紛争下のコンゴ東部だって、銃声が響いていないときは鳥が鳴き、花が咲き、人々は野菜を売って。。。平和そのものです。知っているようになる時が、一番被害にあったりするんですよ。

梅  治安も、ビジネスも、カルチャーもそうですけど、等身大のアフリカを見ていかないといけない。そういうことなんだと思う。その意味で、カルチャーとか、アフリカを知るってことも、とても意味があると思うわ。AMP MUSICはアフリカのミュージシャンが思う、それぞれの気持ちを、それぞれのリズム、それぞれの言葉で表現する、そんな等身大の音楽を直輸入できればと思ってるんですよ。


◆いよいよ実現?!梅本優香里×ンボテ飯村 イベント開催
ン  なるほど。お互い、今年も充実した年になりそうだね。新年の予定はどうなっているの?

梅  わたしは3月からまたアフリカ。ビジネスに音楽に、またしばらく日本に帰ってこないかも笑。

ン  おお、それはうらやましい。俺もアフリカにはどんどん出て行きたいな。そして今年は映画やトーク。それから今年は執筆の予定なんかが結構入ってきてる。新しいアフリカ表現活動を実現する年にしたいな。

梅  以前から温めてきた、コラボ企画イベント。延び延びになっちゃったけど、2月にどう?たとえば、&%$#=~○△◆・・・・みたいな企画。

ン  あ、いいね!そしたら、¥@*+><?%$#=~○とかもやっっちゃったらどう?

梅  うん!梅本優香里×ンボテ飯村 on Africa、企画決定!さっそく実現に向けて動き出しましょう!


こちらのイベントも決定次第、こちらでご案内。どうぞお楽しみに!
ということで、ンボテはワインを飲みすぎてしまいました。笑

(おわり)


※梅本優香里さんが地球ひろばのイベントに登場します。詳しくはこちらからどうぞ↓↓
2/10(月)第4回国際協力JOBセミナー:ソーシャル・ビジネス編


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