ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

梅本優香里さんを迎えてシリーズ~アフリカビジネス居酒屋トーク(後編)

2015-08-06 07:30:44 | アフリカビジネス
ンボテブログでも根強い人気を誇る梅本優香里さんとのアフリカビジネスのお話。きのうの前編に続いて居酒屋トーク、後半戦をどうぞ↓

◆アフリカで求められる人材
梅「先日たまたまヨーロッパ、アフリカ、日本の関係者で話し合いを行う機会があったんだけど、圧倒的に日本人が議論についていけていないというか、そんなシーンを見てしまって…」
ン「そうなんだ。アフリカ人とか、実はめちゃくちゃ優秀な人が多いと思う。前は、欧米でエリート教育受けている人が多いからだって思い込んでいたところがあった。でも今よく聞いてみると、頭の切れる人や、すごく英語のうまい仏語圏のアフリカ人が、普通に『え?大学はどこかって?もちろんアフリカの地元だよ。』なんて話も聞く。」

梅「いまアフリカのみならず、ビジネス人材は、どれだけ国際的な舞台で勝負できるかが問われているような感じがする。」
ン「アフリカはいるだけで多様性が問われちゃうところあるしね。緒方貞子さんは以前、ンボテに〈’expose’された人は違う〉って言い方をよくしていた。国際社会のダイナミズムの中で、多流試合をくりかえしてもまれると、開花しちゃう。国際舞台にも殻を破って物おじせず出ていくようになる。アドレナリンとともに。それが’expose’されるってことらしい。アフリカで求められる人材の一つの要件なのかも。」


◆AMP MUSIC, now on sale??


ン「アフリカミュージシャン発掘・プロデュースのAMP MUSICの方はどう?」
梅「今年も新しいアルバム、出しました。」

ン「ンボテは音楽的な好き嫌いが激しいので、直接プロモの役に立たなくて申し訳ないんだけど。」
梅「でもね、実は自分もその音楽そのものが好きというよりも、アフリカで〈自分の音楽を聞いて欲しい〉と思っているミュージシャンの音楽を、多くの人に聞いててもらえるようにしたい、っていうのがやりたいこと。需要と供給を結ぶのが大切で、音楽そのものにはこだわってない。」

ン「順風満帆かな?」
梅「難しさはたくさんある。例えばミュージシャンと話をしていると、すぐ『俺たちが売れないのはおかしい。金がなくてアルバムが作れないからだ。そのための資金をだしてほしい』って話になってしまう。でも、音楽をつくる才能があるんだから、その才能がお金を生んで、そのお金を次のレコーディングに回して
、再生産してって、音楽で生きていくようになってもらいたい。今は、毎月売上を渡していても、みんな貯金なんてしてないし。」

ン「アフリカらしい話だね。でも稼げば家族や近所に消えていく。これもアフリカ社会経済学。」
梅「だから、売上を受け取らずにAMP MUSICに預けていれば、同じだけの金額をAMP MUSICから補填してスタジオ代に使えるようにする制度を始めた。代わりに貯金して、さらに同額出すことで早く貯まるようにする仕組み。そうね、お金の話は苦労する。こちらが売る側を引き受けてしまうと、給与みたいに音楽をつくりさえすれば自動的に収入が入ってくるように錯覚されて『これしか売上げないのか?』のようなことを言われることもある。現地でお金のやりとりをやれるパートナーがいないとエリアの拡大がなかなかできないんだけど、いいミュージシャンがたくさんいるキンシャサでは、パートナーの選定に時間がかかってなかなか開始できなかったり。」


梅「あら?気づいたら12時越えてるじゃない?!ンボテさん帰れる?」
ン「あ、やばい。アフリカ話があまりに盛り上がって、時間を忘れてた。梅本さん、今度はいつ日本に?」
梅「また三か月後くらいかな。コンゴもまた行きますよ!」
ン「あ、そうなんだ!では次はキンシャサで会いたいね!」

再会を誓って、二人は同時にホームに滑り込む反対方向の終電にそれぞれ乗り込み、しばしの別れを告げたのだった。

(おわり)

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