ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

ブアケへの旅路(2)~コートジボワールの車窓から

2016-06-01 07:30:59 | アフリカ紀行
当地コートジボワールに着任して初めての内陸へのミニミニ旅程、中北部のブアケを目指す旅路。車窓風景をお届けしている。某局の夜間の5分番組のようだが、前回のお話は、アビジャンからヤムスクロウに向かう高速道路の料金所を抜けたところまで。

なんだ、まだ三郷料金所じゃん?!・・・まあ続きを。


(看板が落ちそうなのはご愛嬌)



アビジャン郊外を抜けると、しばらく町らしいものが見かけられなくなってくる。この国がいかにアビジャン1都市集中構造であるかを実感する。

そして緑の中にも、たくさんの天然ゴム、ヤシの木のプランテーションがみられる。

(プランテーションが続く)


そしてその合間に見る、バラック。「キャンプマンですよ」と運転手。農園で働く人が、あまりに質素なバラックで暮らす。「彼らの多くはブルキナファソ人ですよ。」

高速道路には並行して中高圧送電線が走る。

(南北送電線)


この国の電力キャパシティは2,000メガワット。これを2020年までに倍増することが大きな目標だ。富の生産センターであり、地域中の人々を磁力で引き寄せるアビジャン。電力を絶え間なく焚べなければならないが、その量はすでに枯渇している。そしてアビジャンだけが灯れば、域内の移民問題が増幅する。取りも直さず、移民問題はがコートジボワール危機の本質でもあるのだ。


高速道路はさながら障害物競走。何のかって?・・・それは例に漏れず、官憲によるものだ苦笑。前回ご紹介した過積載の取締に加え、免許証や車検証のチェック、それからテロ対策と称するもの。そして洋の東西を問わず、スピード違反だ。

同国の道路では、標識の指定がある場合を除き、主要国道では100キロの制限速度だ。アビジャン・ヤムスクロウ高速道路では110キロ区間もある。しかし猛スピードで突っ走るのがアフリカ人。途切れなく目にする事故の屍も我介せず、スピードに興じる。


このルート上ではないが、5月26日には国連コートジボワールミッション(ONUCI)のセネガル兵士3人が、ブアケの南東約78キロの地点で命を落としている。


さて、この高速道路上で狙い撃ちにするのが道路安全局(Office de Sécurité Routière: OSR)。こちらではオゼールというが、ウゼー存在である。

(分かりにくいが取り締まりシーン。上り下りで四箇所ほど目にした。)


以前は車載式のレーダーシステムであったが、遠くから察知されてしまうため、沿道に隠れたスピードガン方式に変更となった由。500メートル先で御用!となる。

捕まえられると、超過速度に関係なく2,000フラン(約400円)の反則金。「ええ?リーゾナブルじゃん!」というンボテに、運転手「いや、十分イタいですよ。以前は10,000フランだったものが、批判を浴びて引き下げられたんです。」日本はすごい高いね・・・いや、速度は守りましょう。


そして首都のヤムスクロウで休憩。ここまで約3時間の道のり。ここに来たのは2年ぶり。



そして結構お気に入りのプレジデントホテル。70年代の象牙の奇跡を語り継ぐ、古き良きバブリーアフリカンなアセット。前回は西アフリカ経済共同体(ECOWAS)サミットの本丸に「出入り?!」で訪問。それに比べると、今回はとっても静かなヤムスクロウ。お決まりだが、最上階のレストランが落ちてこないか心配してみる。

(プレジデントホテル)


そして高速道路はここで終わり。ここから先、、100キロはは一本道をブアケに向かう。

(つづく)

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