ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

終わりなき、ボコハラムとの戦い

2018-11-30 08:30:00 | アフリカ情勢
アフリカにおけるジハード勢力、三大震源地(épicentre)は、ソマリアのシェバブ、マリのマグレブのアルカイダなどの武装勢力、そしてナイジェリア北部のボコハラムである。 (ボコハラム兵士、aljazeera.comより) なかでも一般市民を巻き込んだ被害をまき散らし続けているのがボコハラムだ。2009年以降27,000人が命を落とし、180万人が避難民となっている。掃討作戦は続くが、対ゲリ . . . 本文を読む

キンシャサの見えない脅威・・・・米大使館、テロリスクにより閉鎖が継続

2018-11-29 08:10:00 | アフリカ情勢
11月25日、コンゴ民主共和国の首都キンシャサにあるアメリカ大使館は、在コンゴ民主共和国における米関連施設に対し、「高度のテロ脅威の可能性」があることを示す信ぴょう性の高い、詳細な情報を得たとして、大使館の閉鎖措置を発表した。そして28日に至るまで4日間、この措置を継続している。 この発表は在コンゴ民主共和国アメリカ合衆国大使館ホームページに英語で掲載された。つまり在留中、あるいは渡航予定の米国 . . . 本文を読む

強いパスポート、弱いパスポート(1)〜アフリカ人に立ちはだかる国籍の壁

2018-11-27 09:00:00 | 渡航・生活情報
よく目にする話題、「強いパスポート、弱いパスポート」。その国のパスポートで、何ヶ国にビザなし渡航ができるかという話。2018年度のランキングで、日本は第一位となった、と報じられている。 (afrique-sur7.frウェブサイトより) 元データは毎年Henley & Partnersが発表する、その名も「パスポート・インデックス」。199の国と地域のパスポートで、何ヶ国にビザなし渡航できる . . . 本文を読む

アフリカの文化遺産を返せ!〜フランスが所蔵品返却へ

2018-11-26 07:30:00 | アフリカ情勢
フランスの博物館には、多数の世界の民俗、習慣を語る遺産が所蔵されている。ジャック・シラク大統領の時代に設立されたケブランリー博物館には、多くのアフリカン・ヘリテージが所蔵、展示されている。 パリを歩けば(1)~パリで出会えるアフリカ文化『ケ・ブランリー博物館』 しかしこれらの遺産は、そもそもアフリカのもの。植民地時代に、宗主国が勝手に収奪した(piller)ものではないか?・・・そんなこと . . . 本文を読む

マリ中部のテロ勢力首謀者、アマドゥ・クファを殺害〜ジハードの内製化は止まるか?

2018-11-25 09:30:00 | アフリカ情勢
当地西アフリカ時間23日夕刻、フラッシュニュースが一斉に配信された。マリ中部のイスラム武装テロ勢力、「マシーナのカチーバ」(Katiba de Machina)を首謀してきたアマドゥ・クファが、仏軍によるテロ掃討作戦「バルカン作戦」の特殊部隊による襲撃(raid)により殺害された、というものだった。 一夜明けた当地きょう24日、マリ国防大臣、国軍参謀長は、仏・マリの合同作戦により、クファが殺害さ . . . 本文を読む

スト天国・アフリカ(1)〜抗議は続くよ

2018-11-24 08:00:00 | ぶらぶらアフリカ論
当地コートジボワール、今週に入って教職員組合がストに突入した。国内の3分の2の学校が閉鎖される事態となっている。 アフリカの日常、何も珍しいことではない。いや、当地ではストの話は、聞かない日がないくらいだ。農業省と関連機関のストはすでに1ヶ月近く。内務省や地方行政機関も長くストが続く。強硬な保健従事者組合のストはこれで2週間を超え、主導者が逮捕される事態となった。政府は、2017年のゼネストを契 . . . 本文を読む

ディディエ・ドログバが引退!〜アフリカサッカーのスーパースター、ピッチを去る

2018-11-23 07:40:00 | アフリカサッカー・スポーツ
2018年11月9日、米国ルイスヴィル。アフリカが生んだサッカー界のスーパースター、最後のマッチはこの地で開かれた。米国サッカーの「いわくつき」の2部リーグ、ユナイテッドサッカー・リーグ(USL)、フェニックス・ライジングのオーナーにして現役のフォワード。この日はUSLの最終戦だった。ホイッスルとともに、二十余年にわたるプロサッカーとしてのキャリアが幕を閉じた。そして22日、正式に引退を発表した。 . . . 本文を読む

ニジェールの至宝、マラーム・ママン・バルカ逝去〜サヘルの魂を歌い上げるビラム弾き最後の奏者

2018-11-22 08:20:00 | アフリカ音楽・アート・文化
21日、ニジェール人の著名なミュージシャン、マラーム・ママン・バルカの訃報が報じられた。享年59歳。 バルカは「ビラム(biram)」という伝統的な5弦楽器で、サヘル特有の重い旋律を奏でながら弾き語る。ニジェール人なら誰でも知っている、といわれる代表的歌手だった。 (YouTubeサイトへ 'Niger mon beau pays'「ニジェール、美しい祖国」) 同氏は、ニジェール南部、首都 . . . 本文を読む

アフリカ連合は変われるか?〜AU改革のための特別総会

2018-11-21 07:30:00 | アフリカ情勢
11月17日、18日の二日間、アフリカ連合(AU)は第11回目となる首脳会議臨時セッションを招集した。この特別セッションの最重要テーマは、「AU改革」そのものに置かれた。首脳会議で正面からAU改革が議論されるのは、これが初めてだそうだ。 (Jeune Afriqueウェブサイトより) AU総会の話なんて、なにか面白いの?などというお咎めも聞こえてきそう。しかしアフリカの歴史に照らせば、実は非 . . . 本文を読む

二つのコンゴをつなぐ橋(3)〜バ・コンゴ問題と内陸国化

2018-11-20 08:30:00 | アフリカ情勢
二つのコンゴを隔てる大河、コンゴ川。世界で最も近い二つの首都、ブラザヴィル(コンゴ共和国)とキンキャサ(コンゴ民主共和国)を分かつ。もともと同じ地域、同じく部族、同じ言語を話し、同じものを食べていた地域。しかしこの川が19世紀以降、両国の歴史を決定的に隔て、人々の往来を阻んできた。そんなことから人々は対岸を歌に歌い、思いを馳せてきた。 そんな両岸を結ぶコンゴ橋建設の話が現実を帯びてきている。キン . . . 本文を読む

二つのコンゴをつなぐ橋(2)〜つながりたいのは一つのコンゴ

2018-11-19 07:30:00 | アフリカ情勢
二つのコンゴを隔てる大河、コンゴ川。世界で最も近い二つの首都、ブラザヴィル(コンゴ共和国)とキンキャサ(コンゴ民主共和国)を分かつ。もともと同じ地域、同じく部族、同じ言語を話し、同じものを食べていた地域。しかしこの川が19世紀以降、両国の歴史を決定的に隔て、人々の往来を阻んできた。そんなことから人々は対岸を歌に歌い、思いを馳せてきた。 そんな両岸を結ぶコンゴ橋建設の話が現実を帯びてきている。キ . . . 本文を読む

ジョセフィーヌとのたわいもない会話〜あるブルキナファソ移民の日常

2018-11-18 07:30:10 | アフリカ紀行
最近よく話をするこちらの人の中に、ジョセフィーヌ(仮名)という子がいる。子というよりはもう立派な大人なのだが、見た目がどこか「子」と呼びたくなる。 話をするときは、たいてい昼下がり。ココナツがたわわになる、ヤシの木の下の質素なマキ(現地の人がよく使う野外のカフェ)。 彼女はボノアという、アビジャンから約30キロほど離れたところに暮らしているが、もともとはブルキナファソの出身。 「幼い頃、 . . . 本文を読む

【備忘録】フランス国際ラジオ放送(RFI)周波数表

2018-11-17 09:00:00 | 渡航・生活情報
アフリカ出張の便利グッズ。 アフリカ出張グッズ 中でもポータブルラジオは欠かせない。 ニュースくらい、インターネットで取れるやん!というのは、必ずしもアフリカではあてはまらない。定番のインターネット不調。そしてブツ、ブツとキレる。大抵、一番知りたい情報の前で切れる。そして危機事態では電話やインターネットが遮断されることも。 ということでラジオは必需品。アフリカのニュースラジオソースはFMが基 . . . 本文を読む

二つのコンゴをつなぐ橋(1)〜♪エザイ・ンボカ・モコ(もともと一つの街)

2018-11-16 09:00:00 | アフリカ情勢
少し前になるが11月7日、二つのコンゴ、つまりコンゴ民主共和国とコンゴ共和国の間で一つの文書に署名が行われた。両国の首都、キンシャサとブラザヴィルをつなぐ、コンゴ川をわたる橋梁の建設を進めようという合意である。 世界で最も近い隣り合った二つの首都。もともとは同じ地域、同じ部族。同じものを食べ、同じ言葉を話す人々が行き来していた。だが列強のアフリカ進出と植民地化の歴史の中で、この川が両国の歴史を決 . . . 本文を読む

続・ブルキナファソとコートジボワールの深い関係〜クーデター未遂公判に見る不可分性

2018-11-15 08:00:00 | アフリカ情勢
ブルキナファソで2015年9月に発生したクーデター未遂。 ブルキナファソ・クーデターの見方 超長期政権のコンパオレ体制を崩壊させた国民革命、しかしその直後には軍部が政権を奪取した。それから1年も経たないうちに、このクーデター未遂劇が発生した。初めての自由な大統領選挙を1ヶ月後に控えていた矢先。ブルキナ国民を、また軍の仕業か、と落胆させた。 この首謀者に対する裁判が12日、首都ワガドゥグの裁判所 . . . 本文を読む