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アフリカ、航空業界の戦い2019(前編)〜急成長するエチオピア航空

2019-01-15 09:00:21 | アフリカビジネス
毎年、新年になるとアフリカビジネス面の話題となる、アフリカ航空業界の展望。例により今年もアフリカ航空事情の話題を仏紙’Le Monde’が1月6日付で報じている。記事を一部参照しつつ、西アフリカ航空事情について一席。

(仏紙'Le monde'1月6-7日号)



記事によれば、2018年には世界で430億人が空路を利用した。これは前年比6.1%の伸び。しかし、アフリカの占める割合はこの中で2.2%に過ぎないという。

そんな中でも、’Le Monde’紙が注目したのは、顕著な成長を記録するパンアフリカン企業、エチオピア航空だ。2017-2018年期に、同社は1,000万人の旅客を輸送した。前年比、実に21%の伸び。The new spirit of Africa’をスローガンに、現在8割の顧客を抱き込む欧州系や中東系の航空路線から顧客を奪う積極戦略を展開。スカイチームに所属するケニア航空や、スターアライアンスの南アフリカ航空(現在、大きくつまづいているが)とは一線を画し、独立系としてアフリカナンバーワンのエアラインを目指す。増資のバックにはアフリカ開発銀行や、世銀グループの国際金融公社(IFC)がつく。


思えば、アフリカを結ぶ航空路線といえば、悪名名高き「エール・アフリック(Air Afrique)」の残像が残る。いつ来るかわからない、本当に飛ぶかもわからない、ゆえに’Air Peut-être(Air Parhaps)’などと揶揄された。

アフリカの航空事情(1)~横とびが大変!

エール・アフリック倒産後、アフリカの隣国や、近隣国に確実に移動するのに、わざわざパリやロンドンを経由せざるを得ないような状況が続いてきた。今でも残念ながら、最も確実に「横移動」できるルートは欧州経由である。


そんな中、エチオピア航空は、アフリカの空を、アフリカ資本で結ぼうと、着々と翼を広げつつある。 2018年10月よりスタートしたチャド航空、12月から始動するエチオピア・モザンビーク航空、同じく2019年1月のガーナ航空などにも、投資者として参画している。

そしてアフリカ大陸の制覇には、もう一つ重要な壁を乗り越えなければならない。東からは攻めにくい、西アフリカへの展開である。

(つづく)

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