先週、大ニュースの陰で進行した、ふたつの内閣改造。きょうは二つ目のブルキナファソについて。
ふたつの内閣改造(1)〜トーゴ、大統領選挙まであと一年の新顔ぶれ
2015年のマルク・クリスチャン・カボレ大統領誕生から政権を支え続けてきたポール・カバ首相。19日にカボレ大統領に辞職を願い出た。大統領はこれを受理し、内閣が総辞職した。これは、先のトーゴのケースと異なり、あらかじめスケジュールされてい . . . 本文を読む
コンゴ民主共和国の大統領就任式、コートジボワールのバグボ元大統領の公判など、大きなニュースが大々的に報じられる陰で、先週、西アフリカでは大きな二つの政府再編が行われた。
一つはトーゴだ。長〜い間、いわば宿題であり続けた国民議会議員選挙。昨年末、ようやく12月20日に実施された。これを受けて1月4日、コミ・セロム・クラスゥ首相をはじめ内閣総辞職となった。そして新政権が組閣された運び。
その国民議 . . . 本文を読む
年初からコンゴ民主共和国の大統領選挙、コートジボワール・バグボ前大統領の国際刑事裁判所からの釈放をめぐる審理、ガボン・ボンゴ大統領の健康問題とクーデターなど、ビッグな話題の陰で、地味に進んでいるセネガルの大統領選挙。第一回目投票期日24日まで、一ヶ月を切った。
(セネガル大統領府 2013年撮影)
1月20日23時半過ぎ、憲法評議会は2枚の告知を掲示した。その掲示には「5人の大統領候補の . . . 本文を読む
フェリックス・チセケディ第五代コンゴ民主共和国大統領。24日、ついにコンゴ民主共和国に新しい指導者が誕生した。そして歴史上初めて、平和裡に政権交代がおこなわれた。
首都キンシャサの中央部に位置する国民会堂には、三権の代表者、中央・地方の代議士、伝統的首長や宗教指導者、内外の来賓に加え、多数の市民や支持者も駆けつけた。就任式には、海外から17の国家元首が臨席するとの報道がなされていたが、蓋を開けて . . . 本文を読む
きょう24日、コンゴ民主共和国・首都キンシャサは、大混迷の中、新大統領選挙の就任式を迎える。一応、「コンゴ史上初、平和裡の中で民主的な政権交代」ということになるのだろうか。このフレーズには違和感しかない。
紆余曲折の末、先月12月30日に投票が行われたコンゴ民主共和国の大統領選挙。連日、各勢力による激しい応酬とサプライズが繰り返され、事態はジェットコースターのように推移した。結果として、独立選挙 . . . 本文を読む
ンボテブログ『ぶら★アフ』でもしばしば話題にしてきた、魅惑の国ガンビア。西アフリカ、セネガル共和国に囲まれる中、ガンビア川に沿って、盲腸のように伸びる国。ガンビア川はこの小さな国を二つに分かつのみならず、セネガルをも南北に分断してきた。
そのガンビア川には両岸を結ぶ橋がなかった。この川を渡ろうとするものは首都バンジュルに近い河口付近化、あるいは中流のファラフェ二、または上流などのフェリーサ . . . 本文を読む
シリーズ「コートジボワール危機と国際刑事裁判所」、きのうでいったん終了、と思ってたところ、事態がさらに一転。
コートジボワール危機と国際刑事裁判所
第一話 コトの顛末
15日(火)に国際刑事裁判所(CPI)が命じた、コートジボワールのローラン・バグボ元大統領、シャルル・ブレ・グデ青年相の即時解放。その後の上告、釈放に対する意見申し立て、引き受け条件交渉などで怪しい雰囲気が漂ってきたな、と思って . . . 本文を読む
連載中の「バグボ元大統領釈放!〜コートジボワール危機と国際刑事裁判所」、第三話を続けたい。
バグボ元大統領釈放!〜コートジボワール危機と国際刑事裁判所
第一話 コトの顛末
第二話 政局タイムマシーン
コートジボワール危機の最終段階、和平プロセスの最後にやってきた大統領選挙が荒れることは、誰もが予期していた。そのため、フランス、アメリカ、国連コートジボワールミッション(ONUCI)をはじめ、国際 . . . 本文を読む
十余年にわたるコートジボワール危機の最終段階で迎えたいわゆる「選挙後危機」(2010年〜2011年)。ここで生じた「戦争に対する罪」、「人道に対する罪」の咎で国際刑事裁判所(CPI)で公判を受ける身にあったローラン・バグボ元大統領と、シャルル・ブレ・グデ青年大臣が、15日、罪状・証拠不十分により、釈放される決定がなされた。ここまでは前回のブログ記事でお話しした。
バグボ元大統領釈放!〜コートジボ . . . 本文を読む
2019年1月15日は、コートジボワールの歴史上極めて重要な意味を持つ日となった。
十余年にわたるコートジボワール危機、最終段階で迎えたいわゆる「選挙後危機」(2010年〜2011年)。ここで生じた「戦争に対する罪」、「人道に対する罪」の咎で国際刑事裁判所(CPI)で公判を受ける身にあったローラン・バグボ元大統領と、シャルル・ブレ・グデ青年大臣が、罪状・証拠不十分により、釈放される決定がなされた . . . 本文を読む
2019年1月3日から、中国の王毅外交部長(外務大臣)は、エチオピア、ブルキナファソ、ガンビア、セネガルの四カ国を訪問した。
(Jeune Afrique誌ウェブサイトより)
年中行事としてすっかり定着した、年初の中国外交部長のアフリカ歴訪。今回のアフリカ訪問の目的、そして訪問国選定から読み取れる狙いは何か?
繰り返し述べているが、アフリカと中国の関係は、非同盟諸国関係、冷戦構造下の社会主 . . . 本文を読む
10日未明、コンゴ民主共和国独立選挙管理委員会(CENI)は、先月30日に投票が行われた大統領選挙の開票を速報。野党のフェリックス・チセケディ候補が当選した、と発表した。
(Radio Okapi.netより。写真をクリックすると、記事に飛びます。)
発表によれば、投票率は47.56%、有効投票数は1828万票あまり。
トップは野党・統一候補離脱組のフェリックス・チセケディ候補で38.57 . . . 本文を読む
すでに外電で報じられてれいる通り、7日、ガボンでクーデター未遂事件が発生した。
(フランス国際ラジオ放送(RFI)ウェブサイトより)
10月半ばより大統領が健康問題で不在となっているガボン。国民議会選挙の結果確定も曖昧なまま、政府はだましだましルーティン業務を回しているというのが現状。そんな中で発生した政変未遂劇だった。
クーデター勢力は7日の早朝4時頃、国営テレビラジオ局を占拠、同局を通 . . . 本文を読む
新年を迎えてはや3日目。昨日に引き続き、「2019年アフリカはこうなる」第二弾は、恒例選挙カレンダー。
ンボテが把握する限りの、仏語圏アフリカの選挙予定などを見てみたい。
(メディア'Afrique le 360'は、セネガル、ナイジェリア、南アをピックアップ。サル、ブハリ、ラマポーザへの有権者の審判は?)
1月
ギニア 国民議会選挙
2020年大統領選挙の前哨戦となる国民議会選挙、114議 . . . 本文を読む
新年を迎えるにあたり、アフリカの大統領たちは恒例の年頭の辞を述べた。正確に言うと、仏語圏アフリカの伝統は「年末の辞」。年明けを前にした大晦日にその一年を振り返り、翌年への展望を語るのが慣わしだ。いくつか紹介してみたい。
セネガルのマッキー・サル大統領は、任期7年最後の年末の辞を述べた。高速道路、空港アクセス鉄道、新農業政策などの成果を強調するとともに、発表されたばかりの第二次セネガル新興国化計画 . . . 本文を読む