独裁体制が崩壊してちょうど2年になるガンビア。1994年のクーデターから22年にわたり先制を続けたヤヒヤ・ジャメ。
ヤヒヤ・ジャメ独裁体制、終焉へ〜ガンビアという国(17)
亡命先の赤道ギニアに渡った後の動静は、しばしば外電ニュースで報じられてきた。
元独裁者、国庫の金を持ち出した嫌疑で訴追へ〜その後のガンビア(6)
AFP通信によれば1月30日、赤道ギニアの野党、社会民主主義のための結束( . . . 本文を読む
年の初めに重要な恒例情報をアップするのを忘れていた!
おなじみアフリカ時事情報誌の'Jeune Afrique'。毎年3つの増刊号が出版されるが、その中でもアフリカの国々のもっとも基本的情報をコンパイルした恒例の増刊'Afrique en 2019'が、年末から絶賛発売中!
その年のアフリカの政治、経済、社会、文化のトレンドと、各国情勢がコンパクトにまとめられている。アフリカ実務者のみならず . . . 本文を読む
先週、大ニュースの陰で進行した、ふたつの内閣改造。きょうは二つ目のブルキナファソについて。
ふたつの内閣改造(1)〜トーゴ、大統領選挙まであと一年の新顔ぶれ
2015年のマルク・クリスチャン・カボレ大統領誕生から政権を支え続けてきたポール・カバ首相。19日にカボレ大統領に辞職を願い出た。大統領はこれを受理し、内閣が総辞職した。これは、先のトーゴのケースと異なり、あらかじめスケジュールされてい . . . 本文を読む
コンゴ民主共和国の大統領就任式、コートジボワールのバグボ元大統領の公判など、大きなニュースが大々的に報じられる陰で、先週、西アフリカでは大きな二つの政府再編が行われた。
一つはトーゴだ。長〜い間、いわば宿題であり続けた国民議会議員選挙。昨年末、ようやく12月20日に実施された。これを受けて1月4日、コミ・セロム・クラスゥ首相をはじめ内閣総辞職となった。そして新政権が組閣された運び。
その国民議 . . . 本文を読む
先日、当地コートジボワールのアビジャンで、在住日本人が集まる催しがあった。ンボテは、プライベートではあまり日本人コミュニティに浸ってはいないのだが、狭い世界、大方の人はいつも顔を合わせている。
でもお久しぶりな方、下手をすると一年ぶりくらいの方も。それから新しくアビジャンにこられた方とは、お初にお目にかかる機会。ご挨拶をしていると、意外にも、実にたくさんの方から、こんなお声をいただいた。
「ブ . . . 本文を読む
年初からコンゴ民主共和国の大統領選挙、コートジボワール・バグボ前大統領の国際刑事裁判所からの釈放をめぐる審理、ガボン・ボンゴ大統領の健康問題とクーデターなど、ビッグな話題の陰で、地味に進んでいるセネガルの大統領選挙。第一回目投票期日24日まで、一ヶ月を切った。
(セネガル大統領府 2013年撮影)
1月20日23時半過ぎ、憲法評議会は2枚の告知を掲示した。その掲示には「5人の大統領候補の . . . 本文を読む
フェリックス・チセケディ第五代コンゴ民主共和国大統領。24日、ついにコンゴ民主共和国に新しい指導者が誕生した。そして歴史上初めて、平和裡に政権交代がおこなわれた。
首都キンシャサの中央部に位置する国民会堂には、三権の代表者、中央・地方の代議士、伝統的首長や宗教指導者、内外の来賓に加え、多数の市民や支持者も駆けつけた。就任式には、海外から17の国家元首が臨席するとの報道がなされていたが、蓋を開けて . . . 本文を読む
きょう24日、コンゴ民主共和国・首都キンシャサは、大混迷の中、新大統領選挙の就任式を迎える。一応、「コンゴ史上初、平和裡の中で民主的な政権交代」ということになるのだろうか。このフレーズには違和感しかない。
紆余曲折の末、先月12月30日に投票が行われたコンゴ民主共和国の大統領選挙。連日、各勢力による激しい応酬とサプライズが繰り返され、事態はジェットコースターのように推移した。結果として、独立選挙 . . . 本文を読む
ンボテブログ『ぶら★アフ』でもしばしば話題にしてきた、魅惑の国ガンビア。西アフリカ、セネガル共和国に囲まれる中、ガンビア川に沿って、盲腸のように伸びる国。ガンビア川はこの小さな国を二つに分かつのみならず、セネガルをも南北に分断してきた。
そのガンビア川には両岸を結ぶ橋がなかった。この川を渡ろうとするものは首都バンジュルに近い河口付近化、あるいは中流のファラフェ二、または上流などのフェリーサ . . . 本文を読む
アフリカの各国は、その国の開発の方向性や優先課題を定めた、いわゆる「国家開発計画」を有している。もちろんそれぞれの国の事情を反映したものとはいえ、国際社会の潮流の中で大きなトレンドを共有している。
例えば2000年頃はどこもかしこも「貧困削減」、開発計画もPRSP(貧困削減ペーパー)などと呼ばれた。しかし経済発展なくして社会の開発なし。ほどなく「成長」のが加わり、その後若年層が課題となると「雇用 . . . 本文を読む
成長たくましいアフリカの航空業界。中でも今年の注目はエチオピア航空の飛躍である。アフリカ初の資本、これまで大陸に確実に翼を広げ、飛躍を続けている。
アフリカ、航空業界の戦い2019(前編)〜急成長するエチオピア航空
しかしアフリカ大陸の制覇には、もう一つ重要な壁を乗り越えなければならない。東からは攻めにくい、西アフリカへの展開である。
先行のケニア航空や南アフリカ航空は、直営で限定的に路線を . . . 本文を読む
シリーズ「コートジボワール危機と国際刑事裁判所」、きのうでいったん終了、と思ってたところ、事態がさらに一転。
コートジボワール危機と国際刑事裁判所
第一話 コトの顛末
15日(火)に国際刑事裁判所(CPI)が命じた、コートジボワールのローラン・バグボ元大統領、シャルル・ブレ・グデ青年相の即時解放。その後の上告、釈放に対する意見申し立て、引き受け条件交渉などで怪しい雰囲気が漂ってきたな、と思って . . . 本文を読む
連載中の「バグボ元大統領釈放!〜コートジボワール危機と国際刑事裁判所」、第三話を続けたい。
バグボ元大統領釈放!〜コートジボワール危機と国際刑事裁判所
第一話 コトの顛末
第二話 政局タイムマシーン
コートジボワール危機の最終段階、和平プロセスの最後にやってきた大統領選挙が荒れることは、誰もが予期していた。そのため、フランス、アメリカ、国連コートジボワールミッション(ONUCI)をはじめ、国際 . . . 本文を読む
十余年にわたるコートジボワール危機の最終段階で迎えたいわゆる「選挙後危機」(2010年〜2011年)。ここで生じた「戦争に対する罪」、「人道に対する罪」の咎で国際刑事裁判所(CPI)で公判を受ける身にあったローラン・バグボ元大統領と、シャルル・ブレ・グデ青年大臣が、15日、罪状・証拠不十分により、釈放される決定がなされた。ここまでは前回のブログ記事でお話しした。
バグボ元大統領釈放!〜コートジボ . . . 本文を読む
2019年1月15日は、コートジボワールの歴史上極めて重要な意味を持つ日となった。
十余年にわたるコートジボワール危機、最終段階で迎えたいわゆる「選挙後危機」(2010年〜2011年)。ここで生じた「戦争に対する罪」、「人道に対する罪」の咎で国際刑事裁判所(CPI)で公判を受ける身にあったローラン・バグボ元大統領と、シャルル・ブレ・グデ青年大臣が、罪状・証拠不十分により、釈放される決定がなされた . . . 本文を読む