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マリ新内閣誕生!~和平への道しるべ

2013-09-10 07:30:09 | アフリカ情勢
8日、マリの新内閣が組閣された。先だって5日に任命されたウマル・タタム・リ首相のもと、新旧34人の顔ぶれ。報道ぶりは「国民和解内閣」との呼び声だ。4人の女性、そして暫定政権における大臣6名を含む。また国際機関などを経験した実務家も取り入れている。

→新内閣のリストはこちらから。(Maliactuサイト、仏語)

注目のポストは、まず外務大臣。国民和解を進めるため、北部トンブクトゥ出身のザハビ・ウルドゥ・シディ・モハメッド氏を任命。1990年にはトゥアレグ系の反政府運動にかかわった。その後人道系NGOや国連のポストも経験し、コンゴ(民)やハイチなどでも活躍している。

国防大臣には、スメイル・ブベイ・マイガ氏。アルファ・ウマル・コナテ大統領のもとで国防相、外相を務めたほか、政変前もアマドゥ・トゥナミ・トゥーレ政権下で外相を務めた。


なんといっても注目されるのが国民和解・北部開発相の存在。在米大使を務めたシェイフ・ウマル・ディアラ氏がノミネート。

また内務大臣には、元アマドウ・サノゴ軍事政権下の官房長で前国土・地方分権相のムッサ・サンコ・クリバリ氏。同氏は大統領選挙の実施に手腕を発揮し、また6月のトゥアレグ勢力との「ワガドゥグ合意」の署名者でもある。しかしアマドゥ・サノゴ派(政変勢力)出身の閣僚が残ったことは注目すべき点。この他、ダ・サマケ治安相(大佐)、アブドゥライ・クマレ設備・運輸相(大佐)など軍出身者を残す。

19日に予定される大統領就任式には、オランド仏大統領も出席の意思を表明した。国際社会が見守る中、リ内閣の最大の課題は国民和解、そして素早い復興。トゥアレグとの和解交渉は期限まで待ったなしだ。山積する課題にどう向き合うか。マリ政府の動向を引き続き注視したい。

(マリ、和平への道しるべ。Wikipédia en françaisより)


(おわり)

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