バスターミナルの待合室に、どやどやっとおばさん達が5,6人
入って来た。
「ねェ、○○さんは はだって来てくれるだらァ。 そんなら
待たせちゃ悪いじゃん。 ちゃっと行こう!」
「そうだよねェ、早く行かにゃぁ、ちゃっと行こう!」
声高に遠州弁が飛び交って、それまで静かだった待合室の
空気が揺れた。
やがて賑やかな笑い声を残し、彼女たちは待合室を出て行った。
元気で逞しいおばさんたちは、今のうち、今のうち、と思いっきり
人生を謳歌しているに違いない。
そうだよね。 健康なうちが華だもの。
残念ながら、わたしはもう老いました。