「お客様のところへ配っている途中」 と弟が
新しいカレンダーを携えてやってきた。
最近は何の商売も難しい。 特に彼のような
ものは。
だから、もうやめれば? 無理しなくてもいい
のに、 と思う。
それに、どこのお宅もカレンダーは始末に困る
ほどなんだからさ。
若い頃 大病した彼は、薬、注射などの薬害で
難聴気味になり、 最近 それがだんだん酷く
なってきた、という。
片方の耳に時々補聴器を使うけれど、色々な
音が入ってくるので着けたくないのだそうだ。
そんな彼が4年連続、また賞を貰うらしい。
作曲である。
東京での授賞式に今年はわたしも行ってみよう。
横浜に住む従姉妹からも 「その日を待って
います」 とメールが入った。