摂氏911

自然な生き方をめざす女性が、日々のできごと、感じたことなどをつづります。

調査に使う本

2005-10-10 22:40:19 | 社会活動
今日は文化センターで開かれていた
「全国雑木林会議'05in ぎふ」の全体会に出ていたので、
路面電車廃止の調査はお休みしていた。
そこで、今日の記事には今このテーマについて
図書館などから借りている本、
買った本を挙げてみる。

まず、岐阜県立図書館から借りた本は以下のとおり。
主に交通についての本を借りている。
A・フォークス他 「移動の制約の解消が社会を変える」 近代文芸社 2004年
(財)運輸政策研究機構 「地方都市圏における公共交通機関の利用促進調査報告書」 1999年
上岡直見 「クルマの不経済学」 北斗出版 1996年
上岡直見 「脱クルマ入門」 北斗出版 1998年
上岡直見 「鉄道は地球を救う」 日本経済評論社 1990年
交通バリアフリー政策研究会・編著 「わかりやすい交通バリアフリー法の解説」 大成出版社 2000年
中部地方交通審議会 「中部圏における今後の交通政策のあり方について」2005年

次に、岐阜市立図書館から借りた本は以下のとおり。
こちらは、憲法の本を借りた。
恥ずかしながら、これまで憲法の本をまともに読んだこともないし、
持ってもいない。
まずは、とっつきやすそうな本を借りてきた。
これらの本と地元の書店でも類似書を探して、
よさそうな本を買おうと思っている。
芦部信喜 「憲法判例を読む」 岩波書店 1997年
初宿正典他 「いちばんやさしい憲法入門」 有斐閣 2005年
神田安積他 「はじめて読む憲法の判例」 一橋出版 1998年
棟居快行他 「基本的人権の事件簿」 有斐閣 2002年

買ったのは以下の3冊である。
RACDA高岡 「万葉線とRACDA高岡 5年間の軌跡」2004年
上岡直見 「自動車にいくらかかっているか」 コモンズ 2002年
上岡直見 「持続可能な交通へ」 緑風出版 2003年

また、神田町の事務所から、
「岐阜市街地におけるバス利用者促進のための調査」の
報告書を借りてきた。

さっと目を通したところでは、
上岡さんの本がやはり一番役立ちそうだ。
なにしろ、データ量がすごい。
余談になるが、11月に名古屋で中部リサイクル運動市民の会が企画する
ワークショップで上岡さんが講師をされる。
ほぼ1日使う長時間の講座だが、早速申し込んだ。

バスで関へ

2005-10-10 01:10:20 | 社会活動
初めて関へバスで行った。
事前に路線図ドットコムで乗車するバス停名と時刻表を確認しておいたが、
「徹明町」というバス停の看板はなんと3つもあった。
いつも利用しているのは長良橋通りの停留所なので、
旧電停のあたりにある正しい停留所まではかなり離れている。
これは初めて利用する人には、とても紛らわしい。
自宅から早足で来て疲れていたのに、停留所にはベンチもない。
しかもバス停を間違えた間に、バスは行ってしまったらしく、
次のバスまで15分ほどあった。
約10キロのおもり(息子)が体の前に
荷物の入ったリュックが後ろにあって、肩が痛かった。
停留所の周りの店は、大半が閉まっている。
そばに立っていた人に聞くと、普段は開いているので
店をたたんでしまったのではなく、
日曜定休なのだろうと言う。
メインストリートから1ブロックも離れていないのに、
日曜の日中にこれはよくない、と思った。

バスに乗り込むと、頭が白い人が多かった。
窓からバスに並んで走る線路を見れば、
すでに葛に覆われてしまっているところもある。
あちこちに立つ「立入禁止」の黄色と黒の板が寂しい。

新関の駅は当然空っぽだったが、その前の待合所はごったがえしていた。
店先に路面電車のブースを設置してくれたAさんによれば、
去年に比べて出足が悪いということはないようだ。
電車廃止の影響が感じられないというのも、また寂しいものだ。

ブースというほどの展示ではなかったので、
行き過ぎそうになった。
のぼり一つ、ビデオを流しているテレビ1台、パネル3枚、ポスター2枚。
それにもかかわらず、時々はっとして足を止める人がいる。
そこですかさずチラシを渡す。
揃いのはっぴを着たり、サンドイッチマンみたくポスターを背負ったり
何かもっと目立つこと、目立つ展示をすれば
もっと注目されたんじゃないかと思う。
私の予想に反したのは、足を止める人の中に
若い家族連れが2組ほどあったことだ。
この世代はクルマ依存が一番進んでいると思われるからだ。

あまりちらしは撒けなかったし、
安い刃物も買えなかったけど、
現場を見られたのはよかった。
火曜日には、美濃町線の旧岩田駅からさほど遠くない
若草幼稚園に息子と出かけるので、
またバスを利用してみようと思う。

論点整理

2005-10-09 00:37:53 | 社会活動
今日は午前中しか時間が取れないだろうと思い、
論点の整理とこれまでに分かった情報、
今後の活動スケジュールなどを整理した。

論点とそれに対して調べ上げた情報を突き合わせて並べてみると、
全体像が少しずつ見えてくる。
まるでパズルのようだ。
そう話には聞いていたが、本当だった。
しかし、その見えてきた全体像は、にわかに信じるのは
危険だと思うようなものだ。
さらに情報収集を進めたい。

これからもっと調べたいのは、
市長が存続断念の席でぶちあげた市民交通会議
今年3月に採択された「岐阜市 人と地球にやさしい公共交通利用促進特区
についてである。
連休明けには、新たに情報公開請求に行くつもりだ。

明日は刃物祭りの見学と代替バスの体験も兼ねて、
息子ともども関に行き、再生運動のブースを手伝う。


Hさんへインタビュー

2005-10-06 23:35:32 | 社会活動
お昼にHさんとアポを取り、神田町の事務所で
お弁当を食べながら、話を聞いた。
Hさんは忙しさの合間を縫って、
私が事前にメールで書いた質問を文書にしてくれていた。
私が聞きたかったのは、以下の5つ。

1.これまでの運動の中で行った行政に対するアクション(陳情、請願)
2.これまでの運動の中で行った署名集めの目的と集まった署名の数、その取扱と現状
3.もしあれば、これまでの運動の中で行った調査とそのデータ
4.廃止された沿線の住民の交通手段の変化とそれに伴う不便の事例
5.路面電車に関して、岐阜市、岐阜県、運輸局などの関係(持っている権限)

1については、運動の中では陳情も請願もなかったそうだ。
Hさんという方が平成16年9月に存続の陳情を行ったそうだ。
2については、以下の3つがあった。
・平成15年冬から約14万人分を集めた路面電車存続を求めた署名。
・平成16年初夏に、約1万人の賛同署名。
・平成16年7月に、約80名の「(路面電車の存続に関して)市長を支援する署名」
約14万人の署名というのはすごい。
でも、これらの署名をすべて、ただ提出するだけにとどめてしまったのは
返す返すも残念なことだ。
市民運動の手法に詳しい人がいれば、
行政に対してもっとプレッシャーになったはずなのだが。
しかし、Hさんはじめ運動の中心にいた人達は、
行政との対立を好まなかったから、なるべくしてなった結果だろうか。

3については運動としてではなく、岐阜未来研究団の3名が、
「岐阜市街地におけるバス利用促進のための調査」というものを
行っている。
4についてはこれまでMLに流れた情報くらいだったので、
やはりこれから自分で拾い集めることにした。
5は、私の勉強不足の部分だ。
2000年に鉄道事業法が改正されてから、
鉄道事業の廃止は許可制から、届出制になった。
だからどこも「権限」は持たないが、
廃止の届出先は中部運輸局とのこと。
これから自分で軌道法鉄道事業法をしっかり読んでみよう。

県庁で情報公開請求。そして、図書館で資料探し。

2005-10-06 01:24:26 | 社会活動
昨晩は、いろいろやりたいことが思い浮かんで眠れなくなってしまい、
4時間弱しか寝られなかった。
でも、不思議と日中もあまり眠くならなかったので、
朝からインターネットで路面電車に関係する法律や
「誰もが自由にかつ安全に移動できる権利」の
法律的根拠がないか調べた。
前者は、軌道法という法律があることが分かった。
後者については、「交通権」という概念が提唱されているそうだ。
私の考えの根本になるべき概念になりそうなので、
事前にネットで蔵書検索をした上で、
県立図書館で本を借りることにした。

県立図書館に行く前に、県庁に立ち寄り、
情報公開の手続きをした。
要求したのは、やはり平成14年12月以降の
路面電車の存廃に関する資料一切。
それから、今年の8月に関市の企業「サン・ストラッセ」の社長が
路面電車の復活を目指した地域協議会を設立するよう県へ申し入れた件について
庁内で検討した際の資料も閲覧を求めた。
もうあれから2ヶ月も経っているんだから、
何か音沙汰があってもいいはず。

明日はこのブログの最初のページを書くほか(苦笑)、
新聞への投書、メディアへの告知文も書きたいと思っている。
それから、できれば路面電車存続・再生の市民運動の中心で
活動してきたHさんにお話をうかがうつもりだ。
あとは、ひたすら資料の読みこみと
県議会・市議会の議事録検索かな。


活動開始!まずは、岐阜市へ情報公開請求。

2005-10-04 23:58:06 | 社会活動
昨晩、正確に言えば今日の未明に今度の調査の企画書を仕上げた。
企画書としてはかなりお粗末なものだったが、
今日から活動開始できるよう、欲しい情報のリストはできている。

約1年ぶりに岐阜市の情報公開窓口に行き、
以下の情報を請求した。
(ア) 平成14年末に名鉄が岐阜市内の路面電車廃止を表明した後、市が対応策を検討した資料。
(イ) 路面電車の廃止と保存について比較・検討した際の資料。
(ウ) 路面電車の廃止前後の沿線の交通量。
(エ) 岐阜市の公共交通に関する事業と予算額。
(オ) 市長の路面電車に関する発言。特に平成16年6月から8月までのものは詳しく。
(カ) 平成16年6月から7月までの市長のスケジュール(行動記録)と面談した人物の所属と肩書き。
(キ) 「岐阜市総合交通政策方針(案)」の策定にあたり、岐阜市市民交通会議の「中間取りまとめ」にあった記載内容・趣旨を変更する意思決定のために、使用した資料。

窓口の方が交通総合政策室に電話をかけ、
2人の担当者が請求内容を確認しに来た。
ちょっと確認しただけで、(ウ)はないことを告げられた。
これって、電車が廃止された後、予測されたような影響が出ていないか
確認するための基本的なデータだと思うけど。
こうして、情報公開を請求すれば、
その情報がないという事実が語る事実がまた現れてくる。

明日は県へ情報公開を請求しに行く。