摂氏911

自然な生き方をめざす女性が、日々のできごと、感じたことなどをつづります。

閑話~ピーター・ジェニングスからのメッセージ

2005-10-13 00:18:53 | エッセー
私がこのテーマについて調べようと思ったのは、
実はある地方自治の講座の課題として取り上げようと思ったからである。
でも、課題の締め切り前の2週間ほど体調があまりよくなくて、
講座に出るのもやめようかと考え始めていた。
地方自治の問題には他の誰かが取り組めるけど、
息子の母親業は私しかできない。
「なぜ私が?」と思っていた矢先に、
NHKのBS1で「ピーター・ジェニングスからのメッセージ 後編」
という番組を見た。

ピーター・ジェニングスはアメリカの3大ネットワークの一つ、
ABCのニュース番組のキャスターを22年も続けた人物である。
落ち着いた彼の語り口にひかれて、
彼の出演するニュース番組を見るのが
アメリカにいた頃の私の日課だった。
彼は今年の8月7日、惜しまれながら亡くなった。
上記の番組は、別の番組(今年3月に放送された「イラク戦争とメディア」)での
ジェニングスへの長時間インタビューをもとに、
追悼番組として制作されたようだ。

私は録画したこの番組を流しながら、
重い気分で課題の企画書を書いていた。
その時、急に画面の中から、「何もしないことにもリスクがある」という
声がしたのである。
自分の心を見透かした誰か、いやピーター・ジェニングスその人が、
画面を通じて語りかけてきたという感じがした。
番組の名前も「ピーター・ジェニングスからのメッセージ」だったし、
本当に不思議な感じだった。

偉大なジャーナリストの魂からじきじきに声をかけてもらったと
勝手に思いこんで、私は俄然やる気が出てきた。
彼の仕事には遠く及ばないが、
彼の言う「政府の見張り役」というメディアが果たすべき役割に
近い役どころを担ってみようかと、大それたことを考えている。