なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ネムノキ開花!水鳥たちも登場・・・山科川散歩2022/6中旬

2022-06-25 05:25:01 | 自然

例年山科川でカルガモの雛を見るのですが今年はまだ目にしていません。
記録を振り返ってみると、最初に見たのは2019年。GWのお散歩で17羽の雛を連れたお母さんを目撃。
翌2020年には、6月初旬に少しだけ大きくなった雛を連れた
親子連れを2組見ました。
2021年は少し雨が多かったせいか、GW期間中もその後も見かけませんでした。
もう無理かと思っていたら、6月下旬にもう大人と変わらない大きさになった若鳥集団を発見。
とても嬉しくなったのを覚えています。
(3年分のカルガモの総集編を去年投稿しているので、よかったらご覧くださいね→こちら

さて今年はといえば、GW期間中は山科川沿いをお散歩したものの見かけませんでした。
その後行く機会がなく、6月中旬になってようやくカルガモの若鳥を期待して出かけました。

去年若鳥の群れがいたあたりは・・・カモはカモでもマガモのご夫婦。
居残りを決めた個体ですね。
毎年何組かこんなマガモを見かけます。


近くにカルガモは・・・いませんね~
ミシシッピアカミミガメが甲羅干しをしているだけでした。


いつもの桜並木の所からも見てみましたが・・・
相変わらず日差しを避けてお昼休みするカワラバトの群れがいるだけでした。


このお腹をぺったりと付けて寝る姿が私のお気に入りです。
こんな風にくつろいで休んでみたいです~


おっと目的はハトではなかったです。
もう少し上流に向かって歩いていくと・・・あ、ネムノキが咲いてる!


いつのまにかそんな季節になってたんですね~
青空によく映える蕊蕊しい花!


ネムノキはマメ科ネムノキ属。
夜になると葉が閉じて枝が垂れ下がることから「眠る木」、「ネムノキ」と名付けられました。
漢字では合歓木。これは夫婦仲良しの象徴とされていることからだそうです。
しっかり咲いた花をズームで。


蕾は見ての通りとても小さい緑の粒です。
ここにどうやってこんなに沢山の蕊が格納されているのか・・・
まだ咲きはじめの時期なので、くしゅくしゅと縮れた蕊の花も沢山見られます。


モッコクはまだ蕾でした。
こちらは咲くととても強い匂いがするので、すぐに分かります。


さらにその横には、タイサンボク(モクレン科モクレン属)の白い大きな花が!


晴れて影とのコントラストがイマイチですが、まだまだ綺麗な花が残っていました。
ホオノキにもちょっと花が似ていますが、葉が全然違います。
そもそも、ホオノキは落葉樹ですが、こちらは常緑樹。
北米原産なんだそうです。


植物を見た後、再び川の方に目をやると、水門を囲む手すりの上に何やら鳥が・・
ズームで見ると、お久しぶりのイソヒヨドリ(♂)でした。


こんなにくちばしが長かったっけ?
と思うほど、顔がしゅっとして、顔の長さと同じくらい長いくちばしが突き出していました。


ずっとポーズとってくれたので、何枚も(笑)
通りすがりのおじさんに、何かおりまっか?と聞かれてしまいました。


あまり何枚も撮ったのがうざかったのか、対岸に行ってしまいました。
本当にいいお天気です。


あとどのくらい歩こうかと思っているところに、サギ登場!


あっち行ったり、こっち来たり・・・


最初大きさからダイサギかと思ったのですが・・・
嘴の基部が黄色いのはひょっとしてチュウサギでしょうか。
ちゃんと見るのは初めてかも!


近くの中洲でカルガモが羽繕い。こんなところでいいかしら。


お休みなさい!とお昼寝している横を見ると、マガモのオスが・・・
結構残っているもんですね。


その横を通って行ったのはカワウ。


こんなに浅かったら潜れへんわ。


ということで、最後はやっぱり水鳥観察になってしまいました。
山科川お散歩、いかがでしたか?

【撮影:2022/6/12  京都市伏見区】



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花しょうぶ、花盛り~京都府立植物園2022/6上旬(5)

2022-06-24 05:43:45 | 植物

6月上旬の京都府立植物園、ラストは花しょうぶ園のハナショウブです。
正直に言うと、江戸時代などに品種改良が重ねられ、種々の風雅な品種が作られた花の投稿はちょっと苦手です。
理由はただ一つ、名前と花を照合して投稿するのがとっても手間がかかるから。
それでこれまではせっかく写真を撮っても投稿しなかったり、写真すら撮らなかったりしました。
でも今回ちょうど盛りの時期の花を見て素直に美しいと思いました。
そして、こんな風に改良に改良を重ねた人もすごいなって。

ということで、またもや前置きが長くなりましたが、今日はうんちくはなし。
素直に並べた花を愛でてくださいませ~
(はい、単なる手抜きの言い訳でした)

全体をみたところ。
八ッ橋がなかなかの風情ですが、通行禁止になっていました。


反対側からみたところ。


それでは一つずつ花をご覧くださいませ。
まずは紫系から。






これは王昭君という品種です。


こうやって見て行くと、同じように見えて花弁の様子が違いますね。








ハナショウブには色々な系統があります。
こちらをクリックしてご覧くださいませ!
 
(手抜きでごめんなさい)

では紫からピンク・白系に移っていきましょうか。




ちょっと終わりかけの花もありましたが、ゴージャスです!






この可愛いピンクは、雛桜という品種です。






白いハナショウブもいいですね。






一種類だけ黄色のハナショウブが頑張っていました。
愛知の輝きです。


黄色は目立ちますね~


向こうに見えている大きな木はラクウショウ
気根がニョキニョキ見えている向こう側が花しょうぶ園です。


ついつい葉も撮ってしまいました。


おとなりに咲いていたシモツケにも目移り・・・
おっと、蕊蕊特集に載せたらよかったです。


よく見たら、小さいクモが。足が毛だらけのこの小さいクモはササグモというクモ。
下の方のカニの目玉みたいなのは足で、体にある白い部分の中にある黒い点々が本当の目だそうです。
調べて「へえ!」でした。


ということで、花しょうぶ特集、最後は大いに脱線。
また近いうちに、京都府立植物園でお会いしましょう!

(花しょうぶ園に生えていたタンポポの綿毛)

【撮影:2022/6上旬 京都府立植物園】

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アイイロニワゼキショウとニワゼキショウの仲間たち~京都府立植物園2022/6上旬(4)

2022-06-23 05:30:43 | 植物

本当は6月上旬の花は昨日全部出してしまうつもりでしたが記事が長くなりすぎました。
今日は続きです。
それにしてもタイトルが長すぎたかも・・・

最初はオオバウマノスズクサ(ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属)です。
前に「ジャコウアゲハの幼虫がいるよ」と教えていただき、もしかしてと見に行きました。
結果は・・・残念!6月のはじめだったのですが、もう幼虫は羽化したか、鳥の餌になっていました。
場所柄、鳥の餌の可能性の方が高いかもしれませんね。


その鳥ですが、木々の葉がどんどん繁ってきて、声はすれども姿が見えず・・・
唯一出てきてくれたのが、相変わらず可愛いヤマガラちゃんです。


慌ててカメラを向けましたが、全然こちらを向いてくれません。
ようやく向いてくれた一瞬に撮ったのがこちら。
ピンボケですが、久しぶりで嬉し~


生き物の姿はあまり見ませんでした。
こちらはカナヘビですか?


もう終わりかけのキク科たち。
ハンカイソウ(キク科メタカラソウ属)の名残花。


そしてミヤマヨメナ(キク科シオン属)の名残花です。


花が少ない時は、一輪も逃しません(笑)
他にも少し咲いていた花がありましたが、中旬にも咲いていたのでそちらの特集に合流させます。

昨日と同様、「で、アイイロニワゼキショウって!?」と叱られそうなのでそろそろ・・・
こちらがアイイロニワゼキショウ(アヤメ科ニワゼキショウ属)です。


皆さんお馴染み、ニワゼキショウと同様、北米原産の帰化植物。

花弁の先がくぼんで、そこから1本ひげが生えています。
花の色は濃い藍色であることから、この名が付きました。
植物生態園にも以前ありましたが、上の花は針葉樹ゾーンの下で見つけました。

せっかくなので、ニワゼキショウの種類をどうぞ。
普通のニワゼキショウにも、濃いめの赤紫色と


白っぽい薄紫の花があります。


これらはどちらもよく見かけ、色が混在して生えていることも多々あります。
芝生や堤防など、日当たりのいい場所が好きみたいですね。
で、こちらの花はというと・・・


上の白っぽいニワゼキショウの縮尺違いのように見えますが、実際の花のサイズが小さいです。
こちらはオオニワゼキショウ。
なぜ「オオ」なのに花が小さい?
実は草丈自体はニワゼキショウより大きく、30cmくらいになることもあるそうです。
頭が小さくて、背が高いのはスタイルがいいのでしょうけど、花の場合は頭が大きい方がいいかも。

ニワゼキショウの仲間の中で一番好きなのがこちらのセッカニワゼキショウ(雪花庭石菖)。
同じく北米原産の帰化植物ですが、今のところ、宇治市植物公園でしか見たことがありません。
オオニワゼキショウとは逆に背が3~10センチととても低いです。


いかがでしたでしょうか?
このニワゼキショウ、やけに花が小さいなと思ったら、それはオオニワゼキショウかもしれません。
色の違いも面白いです。
どこにでも見られる花なので、どうぞ観察してくださいね!

明日は菖蒲園のショウブをお届けしたいと思います。
こちらの菖蒲園を真面目に見たのは初めてですが、なかなか綺麗でしたよ。

【撮影:2022/6 上旬 京都府立植物園】

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ホタルブクロとヤマホタルブクロなど~京都府立植物園2022/6上旬(3)

2022-06-22 05:36:33 | 植物

私のもう一つのお庭、京都府立植物園の植物生態園。
しばらくご無沙汰していましたが、6月に入ってパタパタと数回出かけました。
いずれも数時間ずつの訪問です。
全5回の特集(予定)は6月上旬訪問時の様子です。
中旬の様子は、もうちょっと待ってくださいね。

この時期はそれほど花が多いわけではありませんが、それでも咲いている花も結構見られました。
たった一本だけ花を付けていたホシザキユキノシタ(ユキノシタ科ユキノシタ属)。
放射状に突き出る雄蕊が特徴のようです。
ピンボケですが、これで限界。
普通のユキノシタに比べてもずっと花が小さいです。
この花は花弁がありますが、花弁が退化して蕊のみ放射状にのびる花の方が多いです。
(右下の花は下の花弁がありませんよね)

筑波山のみに生息する固有種で、つくば市の市の花に・・・

ひょっとして登山される方は自生の花を見ることがあるかもしれませんが、持って帰らないでくださいね。
天然記念物ですよ~


細い花弁といえば、皆さんの投稿でもお馴染みのツクシカラマツ(キンポウゲ科カラマツソウ属)。
こちらはツクバではなくツクシです。
育てやすいので、山野草としても人気なんだとか。
なぜか暗い場所に咲いており、一度もピントが合ったことがないので、ちょっと苦手な花です。


純白の花の近くには、超原色の真っ赤な花!
こちらもしいちゃんの投稿でおなじみの、マツモトセンノウ(ナデシコ科センノウ属)。
濃いオレンジの花といえばフシグロセンノウも有名ですが、それより鮮やかです。


松本で発見されたのかと思いきや、阿蘇の草原に自生・・・
どうも「マツモト」の名前は、歌舞伎役者の松本幸四郎の紋所に似てるから付いたとか。
ほんまに似てるかなあ?


いつになったらタイトルのホタルブクロが出てくるのかヤキモキされていた皆さん、お待たせしました。
花が少ない植物生態園で一番の花数を誇っていたのがこちら、ホタルブクロです。


キキョウ科ホタルブクロ属。
ここは関西なのに、なぜか植物園のホタルブクロは赤紫ばかり。


元気に沢山咲いていたので、関西だから白の方が育ちやすいとかは全くないようです。
普段は白しか見ないので、紫色がとても新鮮!


近くにはちょっと花の雰囲気が違うホタルブクロも。
花名板には「ヤマホタルブクロ」の文字。
花がなんだか短くてでこぼこしていますが、これはたまたまのようです。
普通はホタルブクロとほぼ同じ花が咲くそうです。


なぜこうなったかはさておいて、ホタルブクロとヤマホタルブクロの一番の違いはなんでしょうか?
実はこれ、前にも説明したことがありました。
でも自分自身、どこに記事があるのか分からなくなったので、もう一度復習~

萼片の裂片と裂片の間に付属片があるのがホタルブクロ、ないのがヤマホタルブクロだそうです。
実際に見てみると、左がホタルブクロ、右がヤマホタルブクロです。
(該当箇所を黄色い丸で囲ってみました)
 

いかがでしたか?
タイトルにした割りには、説明が大雑把過ぎたでしょうか(笑)
もう少し生態園ほかの花がありますが、そちらはまた明日・・・

【撮影:2022/6上旬 京都府立植物園】

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蕊蕊しい花・密集する花~京都府立植物園2022/6上旬(2)

2022-06-21 05:30:49 | 植物

京都市営地下鉄で京都府立植物園に行くときにはいつも北山駅で下車、北山門から入ります。
入ると広い広場があり、奥の方に噴水とトウカエデ、右手にワイルドガーデンがあります。
そのワイルドガーデンで一番最初に目についた白い花。
木全体が真っ白に見えるほど咲いています。


といってもナンジャモンジャみたいなモコモコした感じではなく、白いしっぽみたい。
寄ってみると・・・


ちょっとブラシノキにも似たような花です。
これはひょっとして・・・と思って樹名板を見ると「メラレウカ・アルテルニフォリア」の文字。

メラレウカはフトモモ科メラレウカ属の常緑樹です。
葉に精油を含み、殺菌作用があることから、昔からアボリジニの人々が万能薬として利用していたそうです。
中でも、アルテルニフォリアは柑橘系の香りがあり、ハーブティーとして飲用されます。
かのキャップテンクックがお茶にして飲んだことから、ティーツリーという別名も。
かなり前に枚方市の山田池公園で見かけたことがあったのでピンときました。



花に花弁はなく、白い糸のようなものは花糸(雄蕊の葯をささえる糸)です。
まさにこれって全部蕊なんですね!


蕊蕊しいブラシのような木といえばブラシノキ。
ブラシノキもフトモモ科でオーストラリア原産でしたね。
このような木が沢山自生しているところをちょっと見て見たい気もします。
こちらブラシノキですが、蕊がしゅっとまっすぐな感じですね。


他にも植物園には蕊が沢山の花、花自体が沢山集合している花などが沢山。
今日はそんな花をこの後ご覧くださいませ。
せっかくなので、クイズにしましょうか。
これな~んだ?


唇形花から長い蕊が突き出しているのはシソ科の花。
そう、イブキジャコウソウです。
本家の伊吹山では山頂で結構沢山見られます。
また行きたくなってきました!

(四季彩の丘にて)

こちらも同じようにピンク色あるいは薄い赤紫色のお花です。
簡単ですね。

(植物生態園にて)

こちらはコムラサキ(シソ科ムラサキシキブ属)の花です。
木なのにシソ科?と思っていましたが、こうやってイブキジャコウソウと並べると似たところもあるような・・・
元気に飛び出した雄蕊、雌蕊が特徴的ですね。
今の時期は、その辺の山裾などでもよく見かけます。

3つ目は、蕊が美しい代表選手。


和洋どちらの庭にも似合いそうなこちらは、キョウガノコ。
バラ科シモツケソウ属で、古くから栽培されています。
まさに蕊の女王の風情!


ところ変わってお次はこちら。

(沈床花壇にて)

見ての通り、ネギ坊主です。
でも食べるネギの花ではなく、観賞用のアリウム・ギガンチウム(ヒガンバナ科アリウム属)。
今年は雨が少なかったせいか、いつものように綺麗なピンクにならず、すこし濁ったような濃いピンクでした。
それでも大きなポンポンが伸びている様子はとっても目立ちます。

蕊と密集花特集の最後はこの花です。
こちらは私自身全然しらなかったので、答えから書きます。
セアノサス・グロワール ドゥベルサイユ(別名:カリフォルニアライラック)です。
ベルサイユやのに、何でカリフォルニアやねん!
という突っ込みはさておいて、クロウメモドキ科です。
アメリカ原産のセアノサスという植物の園芸品種らしく、結構有名みたいです。
ひょっとして、知らなかったのは私だけかも・・・
それにしても風が強い日に暗い場所で咲かないでほしい・・・


ということで、蕊&密集花特集はいかがでしたか?
最後は、蕊でも密集花でも、そもそも花ですらありませんが、こちらをどうぞ。



ご存じスモークツリーです。
帰り際、光が当たって綺麗でした。
明日は、ベーシックに植物生態園で見たその他の花たちです。

【撮影:2022/6上旬 京都府立植物園】

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