なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

蕊蕊しい花・密集する花~京都府立植物園2022/6上旬(2)

2022-06-21 05:30:49 | 植物

京都市営地下鉄で京都府立植物園に行くときにはいつも北山駅で下車、北山門から入ります。
入ると広い広場があり、奥の方に噴水とトウカエデ、右手にワイルドガーデンがあります。
そのワイルドガーデンで一番最初に目についた白い花。
木全体が真っ白に見えるほど咲いています。


といってもナンジャモンジャみたいなモコモコした感じではなく、白いしっぽみたい。
寄ってみると・・・


ちょっとブラシノキにも似たような花です。
これはひょっとして・・・と思って樹名板を見ると「メラレウカ・アルテルニフォリア」の文字。

メラレウカはフトモモ科メラレウカ属の常緑樹です。
葉に精油を含み、殺菌作用があることから、昔からアボリジニの人々が万能薬として利用していたそうです。
中でも、アルテルニフォリアは柑橘系の香りがあり、ハーブティーとして飲用されます。
かのキャップテンクックがお茶にして飲んだことから、ティーツリーという別名も。
かなり前に枚方市の山田池公園で見かけたことがあったのでピンときました。



花に花弁はなく、白い糸のようなものは花糸(雄蕊の葯をささえる糸)です。
まさにこれって全部蕊なんですね!


蕊蕊しいブラシのような木といえばブラシノキ。
ブラシノキもフトモモ科でオーストラリア原産でしたね。
このような木が沢山自生しているところをちょっと見て見たい気もします。
こちらブラシノキですが、蕊がしゅっとまっすぐな感じですね。


他にも植物園には蕊が沢山の花、花自体が沢山集合している花などが沢山。
今日はそんな花をこの後ご覧くださいませ。
せっかくなので、クイズにしましょうか。
これな~んだ?


唇形花から長い蕊が突き出しているのはシソ科の花。
そう、イブキジャコウソウです。
本家の伊吹山では山頂で結構沢山見られます。
また行きたくなってきました!

(四季彩の丘にて)

こちらも同じようにピンク色あるいは薄い赤紫色のお花です。
簡単ですね。

(植物生態園にて)

こちらはコムラサキ(シソ科ムラサキシキブ属)の花です。
木なのにシソ科?と思っていましたが、こうやってイブキジャコウソウと並べると似たところもあるような・・・
元気に飛び出した雄蕊、雌蕊が特徴的ですね。
今の時期は、その辺の山裾などでもよく見かけます。

3つ目は、蕊が美しい代表選手。


和洋どちらの庭にも似合いそうなこちらは、キョウガノコ。
バラ科シモツケソウ属で、古くから栽培されています。
まさに蕊の女王の風情!


ところ変わってお次はこちら。

(沈床花壇にて)

見ての通り、ネギ坊主です。
でも食べるネギの花ではなく、観賞用のアリウム・ギガンチウム(ヒガンバナ科アリウム属)。
今年は雨が少なかったせいか、いつものように綺麗なピンクにならず、すこし濁ったような濃いピンクでした。
それでも大きなポンポンが伸びている様子はとっても目立ちます。

蕊と密集花特集の最後はこの花です。
こちらは私自身全然しらなかったので、答えから書きます。
セアノサス・グロワール ドゥベルサイユ(別名:カリフォルニアライラック)です。
ベルサイユやのに、何でカリフォルニアやねん!
という突っ込みはさておいて、クロウメモドキ科です。
アメリカ原産のセアノサスという植物の園芸品種らしく、結構有名みたいです。
ひょっとして、知らなかったのは私だけかも・・・
それにしても風が強い日に暗い場所で咲かないでほしい・・・


ということで、蕊&密集花特集はいかがでしたか?
最後は、蕊でも密集花でも、そもそも花ですらありませんが、こちらをどうぞ。



ご存じスモークツリーです。
帰り際、光が当たって綺麗でした。
明日は、ベーシックに植物生態園で見たその他の花たちです。

【撮影:2022/6上旬 京都府立植物園】

コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする