
細かいのを取りに行ってたり、ごみ収集所の迷惑にならない様にごみを小出しに出すためちょこちょこ通ってはいますが、日曜日にお別れ撮影してきました。
この家に22年住んでいましたが、引っ越してきた時に見たこの景色は未だに色あせていません。

茶の間から広縁越しに眺める庭。
庭を駐車スペースにしたり、茶の間をフローリング張りにしたり変化はありますが、22年間を一気に思い出すことができます。
広縁に座ってスイカ食べるのかなとか、
庭にプール出して、びしょびしょのまま家に上がってくるのかなとワクワクした妄想を引っ越し初日にしてましたが、
思いついたことは大体実現したと思います。
外から強い光が入りすぎるために、室内が薄暗く見える日本家屋特有の順応。
日本の家っていいな。
また、家具を動かしたところ、フローリングの色あせが見事でした。

右の濃い部分に家具がありました。
ロビニアという樹種とアッシュという樹種を交互に張った床です。
使ってなかった部分はかさついていますが、毎日歩いていた場所はつやが出ています。
私だったり、家族だったり、ハート君だったり。
しっかりと思い出が染み込んでいて、味わい深い変化をしています。
やっぱり、普遍的な材料は耐久性というよりも耐用性がとても長いと思います。
いつまでも使い続けられる材料をこれからもご提案していきたいと思います。
あーね、って思うところもありました。

20年前、インターネットの普及によって、家中にLANケーブルを張り巡らせました。
一体何メートル分あるんだろう。
時代だなと思いました。
どんなに最新でも、古ぼけやすいのが設備機器。
変わらないものと古ぼけやすいものがこんなにはっきりと分かれるなんてね。
今まで通りの提案で間違っていないなと自宅を見て、改めて感じることができました。
トータルでいい住まいだったと思います。
間取り的にも使いやすかったです。
じゃぁ、なんで引っ越したのか。建て替えようと思ったのか。
それは、①冬寒くて、②結露がひどくて、③カビが生えるから。
そして、④光熱費が高い。
どんなに見た目が良くても、使い勝手が良くても、
この4大悪がすべてを上回ってきます。
住まいづくりの優先順位は明らかです。
11年前畳からフローリングに張り替えた際、再利用できるように接着剤と釘を使わずに施工したので再利用可能です。
ただし、家中まんべんなくハート君が粗相をしてくれたので、剥いでみないと分かりません(^^;
それも解体時の楽しみの一つです。
10年、20年、30年、、、先を見据えてご提案されている鈴木さんらしいですね(^_^)
ハート君、、、この呼び方今後使わせていただきますねw
ハートがみんなの思い出に残ってくれると喜ぶと思います。
ありがとうございます。