土曜日、新潟県建築士会主催で設計コンペの公開審査が行われました。
全国から40点以上の作品が集まって、1月上旬に行った1次審査を通った5作品を手塚先生の前でプレゼンしていただく大会です。
参加者は主に学生さんが多いんですけど、今回はとにかく作品レベルが高くて、先生の質問にも物怖じせずに堂々と答える姿に会場は圧倒されたと思います。
もちろん私も含めて。
結果はまだ速報ですが、新潟県建築士会ホームページをご確認いただければと思います。
その後手塚先生から講演をいただいたんですが、結局、やっぱり、当然よかったです。
建築の本質って、
場を作ることじゃなくて、場を捕まえる
っていうこと。
二つの意味があって、
土地を無視してもダメだし、住まい手の力を無視してもダメだと。
土地の特性を理解せずに、単なる部屋を並べるだけの設計では居心地はよくならないし、
住まい手に設計者が居場所を与えても居心地はよくならないということ。
居場所は住まい手が作るもの、捕まえさせるんだと。
めっちゃ深いと思いました。
振り返ればミニストックでも似たことがあるなと思いました。
ミニストックは空間を広く見せるという理由もあって、居場所を特定しない設計をします。住んでから住まい手がそれぞれの居場所を見つけてもらって、そのお話しを聞くのが私の楽しみでもありました。
自分で見つけるから居心地がいいのか。なるほど。
捕まえる設計。
勉強になりました。
印象に残ったお話がもう一つ。
「雑音があるのがデフォルト」
住まいって「落ち着く」=「静か」っていう印象がありますが、
「静寂」は不安になるだけ。
ちょっとくらいうるさい方が住み心地はいいもんだ。
設計人生で初めて聞いた話ですが、なんかすごく腑に落ちました。
空間を作ったり、整えようとする設計
じゃないんだって。
命の建築。
すごく伝わった一日だったんですけど、やっぱり対面開催だったからだと思います。
会場にある熱がとても居心地よかったです。
これも単なる空間には元々なくて、みんなが作り上げた居心地でした。
最高の一日だったと思います。
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