皆さんの身の回りの省エネブームはどの程度でしょうか。
何十年も前から「省エネ」というキーワードは使われています。
省エネに対して、反対する人も少ないと思います。しかし、積極的に取り組むには方法が分からなかったり、ちょっと面倒臭かったり。でも、少しでも貢献したいと思っているはずですし、ちょっと省エネっぽい事を実感すると、その分「いい事したな」と充実感が得られ、嬉しくなると思います。
もっと身近に実感できる事ってないものでしょうか。
あるどころか、過去をさかのぼって知る事も出来ます。
もう6年前の事ですが、国は家庭のエネルギー消費の50%削減を目指すガイドラインを作成しています。
ネイティブディメンションズのホームページでも紹介していますが、「自立循環型住宅への設計ガイドライン」というものです。
このガイドラインは、2000年頃の一般的な家庭のエネルギー消費量と比較して、50%の削減可能な住宅の設計を目指しています。
2000年頃の一般的なエネルギー消費量は83.2GJ(ギガジュール)。
それの半分を目指します。
でも、
普通の人は、ギガジュールってなに?
で終わってしまうと思います。
はちじゅうさんてんにぎがじゅーるがイメージできなければ、どう取り組めばいいのかのイメージが浮かびません。
と言う事で、それぞれのご家庭で「なんぎがじゅーる」使用しているのか確かめましょう。
まず、電気と(都市)ガスの「使用量のお知らせ」を用意して下さい。
12か月分揃えられればベスト。
とりあえず先月分でも構いません。
電気から見てみましょう。
ご使用量のお知らせの上の方に「ご使用量」が太字で書かれていると思います。
単位はkWhになっていると思います。
例えば300kWhだったとすると、その数字に0.00983を掛けてください。
300×0.00983=2.949
この数字が2.949GJです。
次に(都市)ガス。
電気と同じように、ご使用料のお知らせの上の方に「当月分使用量」が太字で書かれています。
単位はm3(立方メートル)
例えば80m3だったとすると、その数字に0.046を掛けてください。
80×0.046=3.68
この数字が3.68GJです。
つまり、この例の場合、電気が2.949GJでガスが3.68GJなので、とある月のエネルギー使用量は6.629GJという事になります。
これを12ヶ月分合計すれば1年間のエネルギー消費量が算出でき、83.2GJを超えていれば、一般的な住宅よりエネルギーを多く使っている事になります。(全館暖房のご家庭の方は、116.5GJを基準として下さい)
そして、自立循環型住宅では50%の削減を目指しているので、41.6GJに抑えようとしているのです。
尚、灯油を使用されているご家庭の場合、使用量L(リットル)に0.037を掛けてください。
ご家庭のエネルギー使用量を知ると、おそらく41.6GJって結構なハードルだなって実感できると思います。
ですが、そこにみんなで足並みを揃えて進んでいかなければ、省エネにはなりませんし、原発不安は解消されません。
一人、一人、一家庭毎の努力が省エネに繋がります。
この計算は、設計段階でもシミュレーションできます。これからお住まいになる住宅がどの程度の省エネ度なのか、また、それを引っ越されてから確認するのも面白いと思います。
まずは、ご相談ください。
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