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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

省エネを実感したい。

2011-05-26 19:56:22 | 温熱環境

皆さんの身の回りの省エネブームはどの程度でしょうか。

何十年も前から「省エネ」というキーワードは使われています。

省エネに対して、反対する人も少ないと思います。しかし、積極的に取り組むには方法が分からなかったり、ちょっと面倒臭かったり。でも、少しでも貢献したいと思っているはずですし、ちょっと省エネっぽい事を実感すると、その分「いい事したな」と充実感が得られ、嬉しくなると思います。

もっと身近に実感できる事ってないものでしょうか。

あるどころか、過去をさかのぼって知る事も出来ます。

もう6年前の事ですが、国は家庭のエネルギー消費の50%削減を目指すガイドラインを作成しています。

ネイティブディメンションズのホームページでも紹介していますが、「自立循環型住宅への設計ガイドライン」というものです。

このガイドラインは、2000年頃の一般的な家庭のエネルギー消費量と比較して、50%の削減可能な住宅の設計を目指しています。

2000年頃の一般的なエネルギー消費量は83.2GJ(ギガジュール)。

それの半分を目指します。

でも、

普通の人は、ギガジュールってなに?

で終わってしまうと思います。

はちじゅうさんてんにぎがじゅーるがイメージできなければ、どう取り組めばいいのかのイメージが浮かびません。

と言う事で、それぞれのご家庭で「なんぎがじゅーる」使用しているのか確かめましょう。

まず、電気(都市)ガスの「使用量のお知らせ」を用意して下さい。

12か月分揃えられればベスト。

とりあえず先月分でも構いません。

電気から見てみましょう。

ご使用量のお知らせの上の方に「ご使用量」が太字で書かれていると思います。

単位はkWhになっていると思います。

例えば300kWhだったとすると、その数字に0.00983を掛けてください。

300×0.00983=2.949

この数字が2.949GJです。

次に(都市)ガス。

電気と同じように、ご使用料のお知らせの上の方に「当月分使用量」が太字で書かれています。

単位はm3(立方メートル)

例えば80m3だったとすると、その数字に0.046を掛けてください。

80×0.046=3.68

この数字が3.68GJです。

つまり、この例の場合、電気が2.949GJでガスが3.68GJなので、とある月のエネルギー使用量は6.629GJという事になります。

これを12ヶ月分合計すれば1年間のエネルギー消費量が算出でき、83.2GJを超えていれば、一般的な住宅よりエネルギーを多く使っている事になります。(全館暖房のご家庭の方は、116.5GJを基準として下さい)

そして、自立循環型住宅では50%の削減を目指しているので、41.6GJに抑えようとしているのです。

尚、灯油を使用されているご家庭の場合、使用量L(リットル)0.037を掛けてください。

ご家庭のエネルギー使用量を知ると、おそらく41.6GJって結構なハードルだなって実感できると思います。

ですが、そこにみんなで足並みを揃えて進んでいかなければ、省エネにはなりませんし、原発不安は解消されません。

一人、一人、一家庭毎の努力が省エネに繋がります。

この計算は、設計段階でもシミュレーションできます。これからお住まいになる住宅がどの程度の省エネ度なのか、また、それを引っ越されてから確認するのも面白いと思います。

まずは、ご相談ください。


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