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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-04】ガチガチの思考-建築家の小さな自邸-

2022-03-11 19:50:15 | ministock-04
粛々と計画中です。

ミニストック-04は建て替え物件。
現在の自宅を解体して建てる予定です。

土地を購入したのは2000年。
この町内は50年くらい前に造成された団地ですが、最初造成したっきり、人気のないエリアになって建て替えが進まずにゴーストタウン化する団地もあります。

単純に便利なエリアで、敷地のカタチも素直な矩形だからだと思いますが、無事世代交代が進んでいます。

でも景色はよくありません。

ということで、土地選びの条件って皆さんそれぞれでいいんですけど、

22年前のまだ20代だった僕が思ったこととは。

新潟市は海抜が低く、地盤も弱いエリアが多いため、水害や液状化を起こす可能性が高いエリアが沢山あります。

まずはその沢山のエリアを外すため、標高の高い場所を候補にしました。
地理院のホームページから、標高を調べることができます。
自宅は標高6.9mでした。


震災以降、津波や液状化という言葉はとても一般化しましたし、ゲリラ豪雨も珍しいものではなく、もはや風物詩化しています。

耐震性能や外皮性能も大切ですが、地盤の性能という視点もあってよさそうですね。

エリアの次は具体的な敷地回りの話。
まずは単純に南向きがいいなと思いました。
でも、今はあまり気にしていません。
他の条件の組み合わせ方にもよりますが、単純にどの方位がダメというのはありません。
また、プランでカバーすることもできます。
(まぁ、20年前に比べて私の設計力が上がったからで、当時は設計力がないから南向きがいいと思ったんでしょう)

次に古い団地の道路幅は、狭い場合があります。
車社会の新潟にとって、車が通りにくいのは避けたいと思いました。
道路の雪を捨てるスペースという意味も含めて。

最後が、電線が敷地の反対側にあること。
電線が敷地側にあると、工事の時にポンプ車やレッカー車などの重機が出入りするので、すっごく不便なんです。

電柱が立ってる場所によっては、車の出入りにも影響します。

このように私は土地探しにおいて、メリットの量よりもデメリットの少なさを重視しました。
今では新潟市のホームページからハザードマップを見ることができるので、こちらも参考になると思います。(液状化や浸水の可能性、洪水や道路の冠水の履歴や可能性を知ることができます)

決してこれが正解というわけではなく、探し方の参考にしていただければと思います。

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