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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-03(modern)】見えそうで見えない-現代版最小限住居-

2015-07-26 22:13:35 | ministock-03(modern)
ミニストック-03の実施打ち合わせが9割ほど完了しました。
プランが確定してから早5か月、ミリ単位の打ち合わせを繰り返してようやく全体が見えてきました。

今回のミニストックに限ったことではありませんが、小さい家の最大の課題はオープンでありながらプライバシーを確保することです。
小さいからオープンな造りにして広く見せることは狭小住宅において必須項目です。また、空調効率を上げるためにもオープンにしたいのが私の考えです。

しかし、プライバシーがなさすぎる家では、将来子供たちが反発しすぎるかもしれません。
夫婦にとってもプライバシーは当然必要です。

これは5年以上前にも記事にしました。

今日の打ち合わせでは、オープンとプライバシーの境目を提案させていただきました。
普通そんな打ち合わせなんてないんだろうな。

プライバシーとオープンをどうやってバランスよく保つか。
オープンじゃないけど、閉じてない。
まぁ、こんなもんだよなという空間づくり。

その感覚的な部分を設計図に載せちゃうのがミニストックの最大の特徴です。
LDKがあって、主寝室があって、子供部屋があって・・・の足し算の間取りでは絶対に出てこない部分。

そして、省エネ技術を断熱材や気密、換気だけでとらえない。意匠デザインで省エネする。
勿論構造も。意匠デザインに構造を取り入れて、家族の成長と家の成長を一体にする。

すべてを同時進行で考えるのがミニストック。
理由ある設計こそがネイティブディメンションズのポリシーです。

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