昨晩、長い付き合いの大工さんと住宅について話していました。(珍しくお酒なしで)
その大工さんは今までの経験として、お客さんの要望を聞けば、少しでも大きくが当たり前で、予算を超えそうになっても大きさは変えずに仕様を下げることが多いと言っていました。
でも、大きくしたい理由とか、小さいのがダメな理由を言える人って、あんまりいないよねとも言っていました。
その大工さんのご自宅は延べ床面積が18坪で、家族4人で過ごされているそうです。
個室と呼べるような部屋もなく、4人いつも一緒だそうです。
だけど、子供たちの友達はその大工さんの自宅に集まりいつも遊んでいるそうです。
私の自宅も似たような感じ。
言うならば大きさは1DK。
キッチンと、お茶の間、家族4人で寝ている寝室のみです。
ちなみに、寝室は川の字では寝ていません。2階の一部屋を家具で仕切りながら別々に寝ています。だから、姿は見えないけど、気配を感じながら寝ています。電気を消した後、みんなで「おやすみ。いい夢を」と言い合うのが、我が家の習慣です。
そして私の娘の友達も、なぜかよく遊びに来ます。
そんな似た境遇の大工さんと話していて、
「住宅において、家族の絆や子供の教育って、間取りで語られることが多いけど、実は大きさが影響するんじゃない」って、事に辿りつきました。
雑誌やチラシで、子供の勉強やしつけ、コミュニケーションの取りやすさは、部屋の配置や動線で語られることがほとんどです。
でも、小さな家にいつも家族が顔を見合わせていることが、機嫌が良くても悪くてもコミュニケーションのきっかけになり、見られながらや褒められながらの勉強が集中を増しているとも考えられます。
また、今の住宅は個室を確保しつつ、パブリックスペース(オープンスペース)を充実させていますので、「個」がベースにあります。
一方、私たちの暮らし方は、オープンな環境がベースにあって、個のスペースは、「とりあえずある」、「なくはない」という環境です。
そのオープンな環境がオープンな付き合いを生み、そのオープンな付き合いが友達にまで広がっているようです。
先日、娘の卒業式でしたが、娘や奥さんは友達から「あれ、今日お父さんは?」と来ていないことを残念がられたと言っていました。
大きい、小さいはその家族それぞれですが、ちょうどいい大きさであることが住宅の一番のポイントだと再認識しました。
ちなみに、ネイティブディメンションズとは「ちょうどいい大きさ」という意味が込められています。
それをカタチにしたのがミニストックです。
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