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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

「街中の狭小二世帯住宅」そんなルールはない。

2017-01-17 19:23:27 | タッチザスカイ!
外回りの工事や可動棚の取り付け、手直し工事などが残っていますが、建物の全貌がほぼ見えてきました。
ネイティブディメンションズの場合、ただ写真でお見せしても設計の中身は半分も伝わらないのが特徴。

「なんで、そうなったのか」

という、ストーリーが詰め込まれています。

CDジャケットだけ見て、いいアルバムかどうかなんて分からないし、
食品サンプル眺めただけで美味しいかなんて分かりません。

すべてに中身があるように、設計にも中身があり、それはお客様と中身を作ることで愛着が湧きます。
中身のない設計はしたくないんですね。

その為にはゼロから始める。
セオリーを疑うことや、ないことが前提で打ち合わせが始まります。

上の画像もその一つ。
ここはダイビング

そもそもこんな言葉を勝手に作って、当たり前に使っています。
ネイティブディメンションズ通の方はもはや聞きなれているかもしれませんが、ふつうは海に潜ることです。
セオリーなんて絶対じゃないですよ。

このダイビングに面した二つの障子は洗面所と階段下の収納の入り口です。


小さな住まいという事もあり、普段家族が集まる場所に直接水回りや収納が接してます。

セオリー的にはそれらの入り口は結構どうでもいい扱い。
っていうか、リビングの入り口は他より少し豪華にしましょうね、みたいなリビングの入り口だけに注目した提案がギョーカイのセオリー。

違う、違う、そぉーじゃ、そぉーじゃなぁーい。(注:歌わずに読んでください)

リビングの入り口を豪華にしたいのは、過ごす時間の多い場所の居心地を良くしたいからじゃないでしょうか。
だから、今回も居心地が良くなるような雰囲気にしました。(豪華という訳でもありませんが)

洗面所や納戸に障子使っちゃダメなんてルールもないし。
障子にしたおかげで電気の消し忘れも分かり易い。光も通しやすい。でも、見えない。
そこそこいいことあります。

汚れやすいのが欠点。

じゃぁ、そのメリットとデメリットを比べて検討する。
人の価値観は結構バラバラです。
その確認をしながら設計を進めています。

これが、理由ある設計。






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