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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

2019建築士の日記念事業

2019-07-28 22:02:22 | 建築士会
昨日はここ数年で一番ドタバタした日だったかもしれません。

実行委員長を務めさせていただいた建築士の日記念事業を無事行うことができました。

以前から告知の通り、今年は上野千鶴子先生の講演会とシンポジウム
上野先生のほか、
建築家の川口とし子先生
実家の茶の間を運営されている河田珪子さん
ギルドハウス十日町を運営されている西村治久さん
と豪華なメンバーをそろえての開催となりました。

前半の講演会では、上野先生から戦後の間取り形態や住まい方のお話していただきながら、軽く建築士をディスっていただきました。
講演後舞台袖で「こんな感じで良かったかしら」と先生に聞かれたので、「もうちょっと建築士をディスっていただいてもよかったですよ」と変なダメ出しをしてしまいましたが、戦後70年変わらない「間取り」を提案する建築業界の怖さとようやく変化が見え始めた事例を通して、考え方が凝り固まっていることが伝わったと思います。
まとめとして、建築家は対話能力を持ち合わせたプロデューサーにならなければいけないというメッセージをいただきました。

そして、後半のシンポジウムは私も登壇。
私からは、私の設計手法を中心に、上野先生の本から家族団らんなんてあるはずないというメッセージをもらって、私なりに考えた家族団らんのカタチを紹介させていただきました。

他のパネリストの方からの流れで地域のコミュニティのお題は私的にすごくおもしろかったです。
家族団らんするために地域のコミュニティを利用するという話は、住まいという枠にとらわれることなく、家の外にまで暮らし方を取り入れる考え方ですし、
バリアフリーがいいわけではなく、バリアがあって助け合う環境があるから縁が深まるなどのお話は、空間ではなく人を中心に考えたバリアフリーだと思います。

私は上野先生に「私は個室は欲しいわ」と言われてしまいましたが、

懇親会の場で、トイレの使い方で考えが一致したりなどで話が盛り上がりました。
また、実家の茶の間やギルドハウスは建築士会の仲間にも興味を持っていただいたようで、見学ツアーの企画なども話題が出ました。

家族やパートナー、おひとりさまなど世帯は様々ですが、「縁」は一つながりだなとしみじみ感じることができる講演会でした。

このブログの読者さんからも沢山の方にご参加いただきまして、大変ありがとうございます。
面白かったとか、
私の方が却って緊張したなど
たくさんのコメントをいただきました。
あわせてありがとうございます。

来年は何しよっかな。
あっという間なんですよね。
企画考えますね。

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