家づくりは限りある予算の中で行われます。
しかし、夢や希望だけはあれもこれもと膨らむばかりで、予算とつり合いが取れなくなるのが普通。(あなただけが抱えている悩みではありません。多くの人がこれに悩んでいます)
そこで重要になってくるのが、希望に優先順位を付ける事。
予算オーバーになったら下位の希望は諦める。
平均的に満足するよりは、部分的に100%満足する場所を作った方が、相対的に満足度が上がると世間では言われていますし、私もそう思います。
ちなみに、ご希望を最大限に叶えるのが私の仕事です。
前段が長くなりましたが、この本の前書きには、その順位付けをしやすくするために作った本と書いてあります。
部屋別に設計ポイントが事細かく紹介されており、私が読んだ感想としては、この10年位で雑誌等で紹介されているセオリーがほぼ網羅されているなという感想です。
まぁ、たぶんこれを読んだ人は余計混乱すると思います。
全部取り入れたくなると思います。それくらい良くできているなぁって。
だから、これを読んでもらいたいのは、家づくりをこれから始める方じゃなくて、建築を学んでいる学生や2~3年目くらいの若手設計士の諸君。
住宅設計の現実的な教科書として使えると思います。
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ただし、いつも言ってますが注文住宅の設計に必要なのは、セオリーを守る所と、セオリーを崩した自分のオリジナリティを持つ事。
オリジナリティが持てないと、ただの建て売り住宅になります。
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