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和田竜『忍びの国』

2008-06-06 | や・ら・わ行の作家
「この者どもは、人間ではない」

欲のみに生き、他人を踏みにじる、人でなし集団=伊賀忍VS織田軍一万余りの

壮絶な戦いと純愛!

天下の児玉清が「窒息するほど面白い」と言っているらしい。


さて感想。


窒息するほどではないですが、面白かったです(笑)

歴史が分かる人には、史実の注釈がうざいと思いますが、歴史知らずの

私は楽しめました。


今回のメインは、伊賀一の忍びと言われる下人である無門。

たまに小金を稼ぎ気楽に暮らすことが望みで、嫁(お国)に弱く、尻にしかれて

いて、彼女の機嫌をうかがう日々。

性格も全く魅力的ではないのに、なぜか憎めないキャラでした。


彼をはじめ、和田作品はとにかくキャラが素晴らしい!!

文吾(後の誰かはお楽しみに)をはじめ、大膳、織田信雄、左京亮、三郎左衛門

平兵衛など個性ある登場人物たち。

それぞれに言い分があり、それがもっともだったりもし、いいところがあったり

もするのです。


強き者だけが生き残る戦国時代。ラストはうるっときました。

和田さん 今後も要チェックです。★★★★


さっきネットで、氷室冴子(51歳)がお亡くなりになられたのを知りました。

昔よくコバルト読みました。ご冥福をお祈りいたします。


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
児玉さん (BEE)
2008-06-11 13:17:44
読んだよ~。
確かに児玉さんのように窒息は
できなかったけれど(笑)
なかなかおもしろかったっす。
ただ、個人的には「のぼうの城」の方に
軍配かな。
善悪がはっきりしなくて、前半なかなか
波に乗れなかったんだよね。
途中で挫折するかと思ったくらい。
ラストは鮮やかだったね。
脚本的で、映像がはっきり思い浮かぶ感じ。
無門がどうなるのか。
気になるところです。
Unknown (naru)
2008-06-11 22:01:38
BEEさん こんばんは。
途中挫折せずに良かったです。
ラストあたりは、血の臭いがプンプン
しましたが、なかなか面白かったよね。
ほとんどが善人じゃない気も。
私も「のぼうの城」の方に1票かな。
そうそう、最初の方って善悪がはっきり
しないもんね。
まぁ、それぞれに事情ありだったんだけど。
映像的に言うと、黒澤明の映画っぽいんだ
よね~。ラストは鮮やかだった!!
ちょっと泣きました。
文吾のその後も気になる~。
Unknown (藍色)
2008-06-24 01:26:20
こんばんは。
予告の追いかけ本です(笑)。
お国の機嫌をうかがう無門、ふたりの会話がとっても読みやすくて笑えました。
勝負の最中に体から鎖帷子を外し、「これであの体術を」。「どう動くかわしにも分からんぞ」に名勝負の匂いがあって、ニヤニヤしちゃいました。
「本当の名を聞かせて」にうるっと…でした。
私も「のぼうの城」の方に1票にしておきます。
そういえば映像的に見て、黒澤明テイストでしたね。
映画化も楽しみです。たぶんするでしょう(笑)。
Unknown (naru)
2008-06-24 21:01:36
藍色さん こんばんは。
お待ちしておりました~(笑)
無門とお国の会話はニヤリですよね。
体のポキポキが聞こえそう。
ラストあたりは、うるうるしました。
私は無門より大膳の方が好きですが~。
和田作品は、キャラがピカイチですよね。
時代小説の苦手な人でも読みやすい作品
だなぁと思いました。
和田さんは大学に入ってから、司馬遼太郎
の『竜馬がゆく』で歴史小説に目覚めたと
テレビでおっしゃってましたよ~。
Unknown (mint)
2008-07-07 19:20:34
こんばんは。
伊賀国と織田軍の戦いが迫力ありましたね。
伊賀の忍者のイメージが今まで思っていたイメージとちょっと違うのではじめはびっくり。
登場人物は個性的だったけど、善悪がはっきりしないということもあって、私も『のぼうの城』に1票かな。
無門とお国の会話は時代モノという感じがあまりなくて楽しめましたが、ラストの無門の姿がちょっと切なかったです。

氷室さんの訃報には私も驚きました。
そういえば、私も昔読みました。
心よりご冥福をお祈りします。




Unknown (naru)
2008-07-09 21:51:18
mintさん こんばんは。
戦いのシーンは迫力ありましたよね。
ちょっと最後あたりは、長い気もしましたが。
和田さんの作品は、とても映像的な気が。
映画にするとクロサワ映画っぽくて迫力が
ありそう。
おぉ~。mintさんも『のぼうの城』派だ。
この作品はのぼうと違って、いい人があまり
いないんですよね。
まぁそれぞれに事情はあるわけだけど。
ラストは確かに切なかったです。

そうそう、氷室さんの訃報はびっくりでした。
まだ50過ぎですよね~。若いのに。
昔コバルト読んでました。
人間何があるか分かりませんね~。
毎日楽しく生きないと。
Unknown (しんちゃん)
2008-07-12 19:29:17
こんばんは。
本当の敵は身近にあった、というラストに背筋がゾッとしました。
たぶん、和田さんはこれが書きたかったんでしょうね。
そう思うと、あれもこれもネタ振りだったと気づきました。
ネタ振り (naru)
2008-07-12 21:22:56
しんちゃん こんばんは。
なるほど!!和田さんはそれが書きたかった
のでしょうね。
敵は身近にいて、所詮は金の伊賀者たち
でしたが、そういう生き方しか出来ない
悲しさもあるかも。
和田作品はとにかく映像的です。
それにキャラが抜群にいい。
史実に基づいているからリアルなのでしょう。それにしても最も驚くべきは参考文献多さ(笑)
Unknown (ちきちき)
2008-07-19 10:30:44
ははは。確かにいい人いない。けど私は好きでした。
いい人いないぷりが。生臭くって。
そこそこにある対決シーンとか忍者の技とかこれまた映像で見れたら楽しそうやなあと思いました。安っぽくなりそうな危険もありますが…

参考文献多いよね。うちの旦那によるとここまで書く必要はないんじゃないか…って。いろいろ文句の多い人です(笑)
Unknown (naru)
2008-07-20 23:28:39
こんばんは。
『のぼうの城』では、基本的にはええ人
ばっかりやったよね。
今回はまたアクの強い面々やで。
でも戦国の人って、生臭くっても魅力的
やわ~。
ラストの戦いのあたりは、血ドロドロで
臭ってきそうやったけど。
映像にしたら、確かに安っぽくなりそうやね。

参考文献多いよね。
『王様のブランチ』の時、参考資料にすごい
数の付箋貼りまくってて、自分でも分かんようになる~とか言うてはったわ。
旦那さん、歴史に強いなんて、なんか知的
そうや!!(笑)
知的&ジェントルマンには縁がないもので。
ぷぷ。

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