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山本幸久「笑う招き猫」

2006-12-06 | や・ら・わ行の作家
男と並んで愛を誓うより、女と並んで笑いを取る。



「ずっと漫才、やるんだよ。あたし達」第16回小説すばる新人賞受賞作。



27才身長180cmのヒトミは3年のOL生活に別れを告げ、チビで天然のアカコと漫才



コンビを組んでいる。おかげで、ヒトミは超貧乏生活。移動はおもに自転車だ。



やっと巡ってきた初舞台は散々なものに..おまけにアカコがセクハラ先輩を殴って



しまう。彼女たちの行く先やいかに....。




体重100㌔の巨漢永吉。ヤクザにしか見えない事務所の社長。アカコの祖母の



頼子。その他いろいろな人達が加わって話が展開していきます。



「いいぞーやっつけちまえー!がんばれー!!」と二人を応援したくなりますね。



携帯ネタの漫才は、なかなか面白かった。実際でも使えそう!!



女芸人は大変だなと思っちゃいました。



ほろり人情話もあり、テンポよく進んでいきます。



二人は笑いを極めることができるのか。逃げずに現実と向き合えるのか。



さくさく読めちゃいました。5点中3.4点



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初作品 (BEE)
2006-12-07 13:10:39
こんにちは。
この本は山本さんの処女作でもあり、
私の山本さん初読み作品でもありました。
善人ばっかりと揶揄されても、
そこが山本作品の良いところ。
主役のふたりはもちろんですが、
脇役にいたるまで本当に気持ちの
良い人ばかりでした。

これを読むと必然的に「北陽」の
ふたりをイメージしませんでしたか?
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山本作品 (naru)
2006-12-07 22:04:05
BEEさま こんばんは。

これが作者のデビュー作なのですね。善人ばっかりで何か悪い??と言いたいです。BEEさまは「北陽」ですか。私は「アジアン」(第36回NHK上方漫才コンテスト優秀賞受賞)が浮かびました。(たしか小さい方が絶対音感持ってるので)いやー彼の作品かなりはまりそうです。「幸福ロケット」がものすごーく私のツボをついていて、単行本買おうかという勢いです(笑)

そうそう...会社の先輩が「図書館戦争・内乱」かなりのはまりようで毎日すごいのです。(私も当時この盛り上がりようだったのだろう...)ちなみに箱根の例のホテルはキャンセル待ち予約したそう(笑)待ち人数10人以上いるそうですが...。(宮ノ下はキャンセル待ちも受付ないそう)ここまでハマルとは思わず、ちょっと責任感じています(苦笑)
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