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恒川光太郎『夜市』

2007-11-11 | た行の作家
恒川さんの新刊がもうすぐ手元にきそうなので読んでみました。


大学2年のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と

誘われる。裕司に連れられて出かけたのは、岬の公園の奥にある森の中。

ここでは妖怪たちが、さまざまな品物を売る市場が開かれていた。

夜市では望むものが何でも手に入るのだが…。


さて感想。


なかなか良かったです。とても幻想的で不思議な世界。

妖怪とか出てきて、御伽噺っぽい気も。

日本ホラー小説大賞受賞作ですが、全然ホラーっぽくなくせつないお話でした。

後半はみごとに予想を裏切って、ひねりがきいていて面白かったです。

表題作のほか「風の古道」があります。私は「夜市」の方が好きかな。★★★★


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