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待ち合わせは本屋さんで

ようこそお越し下さり、ありがとうございます(^_^)

あさのあつこ『十二の嘘と十二の真実』

2007-10-30 | あ行の作家
この作品「怖いけれど哀しい、おぞましいけれど面白い」という紹介文が

ついていたのだが、まさにその通りって感じ!!


中世の王国の物語と現代の恐怖譚が交互に語られていきます。

読み始めてタイトルの意味が分かります。

王妃に仕える侍女ツルと、現代の1人暮らしの老婆の謎とは…。


さて感想。


も~。怖いよーーーーーーーん!!!!(涙)

ダークな世界ですが、面白くて一気読み。

ただ、やっぱりエグいしグロいし残酷なんだけど。

そしてじんわり染み入る恐怖がたまらな~い。

王妃に献身的に尽くす侍女ツルとは…。


あさのあつこさんや小川洋子さんはやっぱりすごいわ。

和食も洋食も中華も何を作らせても完璧みたいな…。

↑例えがイマイチですみません(汗)


話題作に比べ、哀しすぎる愛の結末を描いた「崖の上」はあっさりしてたかも。

とても面白い作品なのですが、私の好みでないので★★★(内容的には★★★★)


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五十嵐貴久『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』

2007-10-29 | あ行の作家
『1985年の奇跡』『2005年のロケットボーイズ』につづく、青春3部作の最終作。


舞台となるのは、大震災やサリン事件があった1995年(平成7年)

主人公は井口美恵子は44歳の主婦。

今まで順風満帆な幸せな人生…ところが最近どうもおかしい。

夫とは会話もなく、中学浪人の息子は何を考えているか分からない。

そんな時、バツ2で波乱万丈な人生を送る幼なじみ、友坂かおりがこう言った。

「ねーねー、バンド、やらない?」


さて感想。


読み始めは優等生の主人公のもんきり口調にひっかかりつつも、さくさく

読めるかな。中盤まではまあまあといったところ。

ところが、コトが動き始めると俄然面白くなってきます。

笑ってホロリとされられる爽やかな作品で、面白かったです。

さすが五十嵐さんだ!! うまい!!


12年前が舞台なので、その頃を懐かしく読みました。

小室ファミリーとか『愛しているといってくれ』とかあったよね~。

その頃ってスピッツもミスチルもいたんだ。

音楽ってその時代にタイムスリップさせてくれるな~。


タイトルをはじめ、各章が「ディープ・パープル」というグループの曲名

になっています。

出版元の双葉社さんに言いたい。無理とは分かっていますがCDつけて~(笑)

現在56歳の人のお話なので、洋楽がいかんせん古くて分からないのだ。

でもコレを読んだら絶対聴きたくなるしね~。

オーバーフォーティーの女たち…さてどうなる?!

元気をくれる作品ですよん。★★★★


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大庭史榔『「朝2分」ダイエット』

2007-10-27 | あ行の作家
たった「朝2分」で、体のラインが整い、体質がよくなり、健康に美しくやせる!

しかも、しっかり食べて飲んでもスタイルキープ!頭が冴えて、仕事がはかどる

なんといっても気持ちがいい!「確実な効果」が大反響のダイエット法を初公開


ちなみに正式なタイトル名はコレ↓

朝「2分」ダイエット 
体重8キロ減!ウエスト10cm減、続々! 簡単!気持ちいい!キレイにやせる!

う~。めちゃ長くないか(笑)

王様文庫から出てました。雑誌に紹介が載ってた気が…。

「恐るべし食欲の秋」…というわけで、560円という価格のせいもあり

またもや性懲りもせずこういう系の本を買ってしまったのだ。はは。


まだ読んでないんですけど、読んでちょっとやってみます。

どうやら呼吸法にヒミツがあるらしい。

効果は後日UP予定。ご期待下さい。


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あさのあつこ『夜叉桜』

2007-10-15 | あ行の作家
生きるという、ただそれだけのことが何故にこうも不自由なのかと

思うことがございます。


弥勒の月』の続編です。


あの事件から半年、江戸の町で女郎の喉をひっさばき殺す事件が

次々とおこる。同心・信次郎はその被害者が挿していた簪が、元暗殺者

清之介が商う小間物問屋で売られていたことを知るのだが…。


さて感想。


う~。まあまあ面白いかな。あさのあつこさんだけあって、ぐいぐい

読ませるところも多いのですが、やはり前作の方が良かったかも。


ひねくれものの同心・信次郎はもちろん、小間物問屋「遠野屋」の主人

清之介や初老の岡っ引きの伊佐治も登場します。


べっとりへばりつく血。

この作品を読んでいると、血の臭いがしてきます。


女郎という生き方しか、できなかった女たち。

過去を背負って生き抜く清之介。


弥勒と夜叉。


前作を読んでいなくても、前作のお話がところどころ出てきます。

腕一本で生きる職人たち。前作同様、今日をただ懸命に生きる市井の

人々がうまく描かれていました。


失って分かるものとは…。


ラストは暗闇から少し光が射し込んできました。あぁ良かった。

ただ全般的に、とても悲しいお話でした。

中盤がちょっとダルかったので、厳しめの★★★(前半とラスト★★★★)


これ..続編できるでしょうね。てか3人の今後を是非読みたい!!

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小川洋子『夜明けの縁をさ迷う人々』

2007-10-10 | あ行の作家
「 曲芸と野球 教授宅の留守番 イービーのかなわぬ望み お探しの物件 

涙売り パラソルチョコレート ラ・ヴェール嬢 銀山の狩猟小屋  再試合 」


さて感想。


もうブラックでビターで、おまけに怖いのよん!!(涙)

会話の中に、登場人物が「ゾーっ」とする一言を発するんですわ。はは。

でも怖いもの見たさというか、のめりこんで読んでしまいました。

ミステリアスな世界の数々。


印象に残ったのは、エレベータの中で産まれた男「イービーのかなわぬ望み」

涙を売る女と、関節を鳴らす人体楽団の男の悲しすぎる結末「涙売り」

なんともいえない物語が多く、短編なのですが、正直お腹いっぱいです(苦笑)


しかし「ラ・ヴェール嬢」のような淫靡な世界は、やっぱり好きになれんのだ。

今回の作品、たまになら楽しめるかも。ホントごくたまにでいいです。

小川さんの実力はよく分かるんだけど、好みでないので ★★★


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岡田斗司夫『いつまでもデブと思うなよ』

2007-10-07 | あ行の作家
ちょっと前「目ざましテレビ」で紹介していたので、チェックしていた本。

太っている方にあげようと購入してみたのだが、それって失礼よね~と反省(笑)

髪の毛の薄い人に、育毛剤あげるようなもんだし。

というわけで、自分で読んでみることに。


この人オタク研究の人で、よくテレビとか出ていたよね。

ダイエット後は、んん…まるで別人なんですけど!!(笑)


「助走」「離陸」「上昇」「巡航」「再加速」と進んでいくらしい。

基本は食べた時間と口に入れたものを全てメモにとること。

これによって自分がいかに食べているかを認識。

あとは毎日同じ時間に体重を計りメモを取ること。


著者曰く「ラクチンダイエット」らしいが、すべてメモに書くなんて

マメでない私には絶対無理だな~。

他にも絶対無理ってのがあって、私は実践はできそうにないです…ハイ(笑)


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五十嵐貴久『交渉人遠野麻衣子・最後の事件』

2007-09-25 | あ行の作家
あの事件から2年。都内で爆弾事件が発生する。

犯人の要求は2000人の死傷者を出した“宇宙真理の会地下鉄爆破テロ事件”

の首謀者(教祖)の釈放。

警視庁との交渉人に指名されたのは、広報課の警部・遠野麻衣子だった。


さて感想。


いゃ~。読んでて、どきどきわくわく。面白いや~ん!!

ただし、ビックサンダー・マウンテンとスプラッシュ・マウンテンを交互に

乗った後、タワー・オブ・テラーでとどめさされたくらい、すんごい疲れた。

だって読んでて、力入るんだもん(笑)

面白いけど、五十嵐さん山場多すぎ。ぐったりきたよ~。

400ページ(400字詰め原稿用紙877枚)を一気に読みました。

ホント読み応えがありますね。


今なお尾をひく2年前の事件。それによる刑事同士の確執。

シヴァと名乗る人物からの接触。一刻一刻時は過ぎていく。

近づくタイムリミット。

警察内部の息詰まる攻防。犯人の真の目的は??

敵だらけの中、遠野は事件を解決することができるのか?


たたみかけるように物語が展開していき、こちらまで緊迫感が伝わってきます。

タイトルは遠野麻衣子ですが、彼女はそんなに出てきません(笑)

中盤からはバトンリレーするかのように、次々と人物が登場します。

実際に起こったいつくもの事件を、うまく取り入れていました。


今さらですが…五十嵐さんすごいかも(笑)


『交渉人』を読んでなくても分かりますが『交渉人』の登場人物も出てくる

ので、読んでおいた方がいいかもです。


でも他のブロガーさんは意外と辛口なんですよね~なんでだろ。

ちょっとハリウッドぽいからかしらん。

まぁ中盤ちょっとくどい気もしたけど(笑)

あと事件の結末が好みだったらなぁ。

とは言え、私はとっても面白かったです。★★★★★


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五十嵐貴久『交渉人』

2007-09-16 | あ行の作家
今週には図書館から『交渉人 遠野麻衣子・最後の事件』がきそうなので、

急いで読んでみました。


コンビニ強盗が逃亡の末、総合病院に立てこもる。

人質解放のため犯人と対峙するのは「交渉人」の石田警視正。

事件解決かと思われた時、事件は思いもよらない方へ転がっていく。



さて感想。


なかなか面白かったです。

「んで…何?何?」って感じ。

ぐいぐい一気読み。

スピード感にあふれ、どきどきわくわくのサスペンスに、仕上がっていました。


主人公は交渉人の石田警視正。

サポートするのは遠野麻衣子。

彼女がひたむきでいい子なのだ。女性蔑視の警察内で痛々しくも凛々しい。

それにこの石田がかっこいい!! 遠野じゃなくても惚れるねぇ。


明かされる本当の真実とは。

驚きの結末でした。

ただ…結末は好きじゃないかもです。★★★★


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石田衣良『REVERSE』

2007-09-14 | あ行の作家
ファッション関係で働くキャリアウーマンの丹野千晶は29歳。

IT会社に勤める大久保秀紀も29歳。

二人はネットのヴィレッジゲートで知り合う。

ただし、千晶はアキヒトで、秀紀はキリコとして…。


さて感想。


ぐはっはっはー。

や…やるな石田衣良!!って感じ。

彼の単行本は初読みですが、なかなか面白かったです。

軽い感じでさくさく読めました。


性別を偽ることで、スリルを味わう。

このねじれた関係が次第にお互いの心の支えとなっていく。


まっ…当然困ったことになってくるのですが~(笑)


リアルな人間よりネットの世界の人間の方が暖かく、

親しく感じるというのはなんとなく共感してしまったりもして。
 

男性が思う男性の理想。女性が思う女性の理想。

「ネットで見つけた大切な人」は、いったいどうなる??

ラストも良かったです。


これきっとドラマになるでしょう。

てか石田さんドラマにするつもりで、役者さんを思い浮かべて

書いてらっしゃったのではと…。

ちなみに千晶はこの方、秀紀はこの方しか浮かばない~。


ただ、途中とラスト前ほんの少しくどいかな~。

でも読んでてホント楽しい作品でした。★★★★


メールの文章って読むと意外に面白いよね♪ 

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上橋菜穂子『獣の奏者Ⅱ』王獣編

2007-08-31 | あ行の作家
王獣は「けっして馴らしてはいけない獣」であり、群れをつくらぬ孤高の獣。

決して人に馴れることはなく、人を信頼することもない…。


闘蛇編を読んで、かなり間があいてしまい、どうなることかと思いきや、

そんな心配は一切不要。ただ感動の嵐が吹き荒れる~。

引き込まれるように一気読み。


あぁ…読んで良かった。すごかった。上橋さんバンザイ!!

日本語も美しく声に出して読みたい作品で、自分の子供の頃に読みたかった

作品だな~と。


闘蛇を操る大公(アルハン)と王獣をシンボルとする真王(ヨジェ)。

この王獣編では、一目で霧の民の血をひいていると分かる少女エリンが、

とあることにより国の権力闘争に巻き込まれていきます。

王獣リランを自分と重ねあわせ献身的につくすエリン。

その彼女がぶち当たる現実。成長せざるを得ない出来事。


しかし…上橋さんの作品は確固とした世界がいきづいているのよね。

政治・経済・人々の生活など精密に描かれていて、本当に読むたび感心

させられる。


ただ残念なのは「あらっ」というところで、終わってしまったこと。

このままにせず、是非続きが読みたい!! とは言え十分読ませる作品。

闘蛇編と王獣編を左右に並べると、つながってるよ~!! ★★★★★


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上村佑『守護天使』

2007-08-27 | あ行の作家
「俺の季節はこれから始まる」


鬼嫁に虐げられ、子供たちからも無視される主人公の須賀啓一は50歳。

ハゲでデブの中年男。

通勤電車で見かけた美しい女子高生に恋をしますが、とあることが原因

で彼女が狙われていることを知ります。

面白いと評判のこの作品、読んでみました(ちなみに男性に人気があるよう)


さて感想。


う~ん。アイタタタタッ。イタい…。痛すぎる。

こんな悲惨な毎日だったら、絶対死にそう(笑)

しかも結構下品?? めまいがしつつも、先は気になるのだ!! 


果たして彼は彼女を守ることができるのか!!


さくさく読めました。後半はまあまあ面白かったです。

元ヤクザの友人、村岡。元ひきこもりの美少年、ヤマトなど、登場人物も

個性的でした。

ネットって怖いねぇ。

ラスト30ページはゲラゲラ笑えた。

映画化決定だそうですが、このドタバタものをどう映像にするのかな。

ちなみに主人公にはこの方はいかが??と思ったのですが、あまりにも

リアルなのでこの方あたりでどうかと..。★★★


ブックマークに『どくしょ。るーむ。』が増えました~。

ia.さんが本の感想を簡潔にまとめてらっしゃって、とっても読みやすいです。

優しいお人柄がコメントにもあらわれています♪

皆さん行ってあげて下さいね~♪



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あさのあつこ『晩夏のプレイボール』

2007-08-10 | あ行の作家
こんなに話題になっている『バッテリー』を読んでいない私です。

高校野球もはじまって、実にタイムリーな作品。読んでみました。


さて感想。


1話目の『練習球』は、公立高校から甲子園を目指す話かと思い、

わくわくしながら読んでたら、ええとこで「もう終わりなのかい!!」

となってしまい、そこで初めて短編と気づいた私。はは。


尻切れトンボっていうか…もっと先が読みたいって感じですね。

野球のシーンは少なくて、あさのさんは感情にメインをおいた作風なのか。


だけどえらい負の要素が多い。ちょっと暗い。病気とか。

特に離婚が多すぎる!! ほんまに多いねん。

そんな中初恋っぽいのがあったのは救いかな。


気になったのは、故郷に帰ってきて兄と会う「梅香る街」

「空が見える」は子供を亡くした親の話で、悲しすぎて泣けた。

「このグランドで」挑むことさえも許されない少年たちのお話。

あさのさんは、少年たちの心情をうまく描いていて、その点は

天下一品やな…と。


読ませる作品やのに、あまり記憶に残らないのは、物語自体が

つながっていないので、バラバラ感があるからかな。

なんかもったいない。  ★★★(気になった作品は★★★★)


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上橋菜穂子『獣の奏者Ⅰ』闘蛇編

2007-08-06 | あ行の作家
あーーーーーつーーーーーい!!

もうダルダルです。夏バテでなくても、年中ダルいんですけど(苦笑)

なかなか積んでいる本が進まず「どうするのよ~!!」って感じです。

そんな中、一気に読めたのがこの作品。


賢く聡明なエリンは10歳。

獣ノ医術師の母はある事件により、処罰されてしまう。

始まりからものすごい勢いの展開で、物語にのみこまれていく。

そして情景が目に浮かぶのも、上橋作品ならでは…です。

児童書ですが、子供だけの読み物としてはもったいないな~。


逆境、差別、試練。そして、獣を操るということとは。

なかなか面白かったです。

登場人物たちの個性が際立っていますね。

特に真王の「堅き盾」の一人「神速のイアル」が気になる~(笑)

古代神話や海外民族のエッセンスもうまく融合されつつ、

丁寧な作品に仕上がっていました。

これは是非アニメ化をお願いしたいね。


闘蛇編ではエリンが何かに気づいたところで終わっています。

早くⅡ王獣編を読まなくちゃね。


ただ…私は『守り人』シリーズの方が好きかな。

これは好みの問題なのであしからず。★★★★


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鬼塚忠『Little DJ 小さな恋の物語』

2007-07-23 | あ行の作家
舞台は1977年(昭和52年)小学5年生の高野太郎の物語。

ある日、彼の身に変化がおこります。


さて感想。


かわいい小さな恋の物語でした。

親子や友情の物語でもあります。

薄い本であっという間に読めてしまいます。

もうちょっと読みたいくらい(笑)

でも著者はあえて最小限にとどめたのではないか...と思います。


重松作品のような号泣ではないですが、いつの間にかポロリ

ポロリと涙がこぼれていました。


この冬に映画が公開だそうです。

映画で見ると号泣するかも。


ピンクレディ、ジュリー、クィーンの音楽が懐かしかったです。★★★


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有川浩『塩の街』

2007-07-06 | あ行の作家
第10回電撃ゲーム小説大賞・大賞受賞作。

圧倒的な筆力で贈るSFラブ・ファンタジーだそうで…。


この作品があって、その後「空の中」と「海の底」と合わせて

陸海空自3部作となるそうな(今回は文庫から単行本化したらしい)

空と海に比べて評価の低いこの作品、読んでみました。


さて感想。


期待してなかったからか、まぁまぁ面白かったです。

ちょっとクサいけど、独特の有川ワールドって感じ。


塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。

塩は着々と街を飲み込み、死の恐怖により、治安は崩壊していった。

主人公は秋庭と高校生の真奈。

崩壊した東京で、寄り添うように生きる2人は、さまざまな出来事に

巻き込まれてゆく。


読ませる力のある作家さんですな~。

あいかわらずのベタ甘ラブで、読んでるこっちが照れるぜ~(笑)

チョコレートパフェのように、甘い甘~い世界。

頭はやっぱり、なでまくりだし(笑)

『クジラの彼』が大好きな方は、好きなのではないかと…。

番外編の塩害の恐怖が去りつつある世界のお話は好きかも。★★★


しんちゃんの買い物帳』がリンクに追加されました。

しんちゃんは、ものすごくたくさん読んでらっしゃいますよ~。

感想も簡潔で、人気のブログ。しかも私と同じ大阪人。

一度行ってみてあげて下さいな~。



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