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小川洋子『夜明けの縁をさ迷う人々』

2007-10-10 | あ行の作家
「 曲芸と野球 教授宅の留守番 イービーのかなわぬ望み お探しの物件 

涙売り パラソルチョコレート ラ・ヴェール嬢 銀山の狩猟小屋  再試合 」


さて感想。


もうブラックでビターで、おまけに怖いのよん!!(涙)

会話の中に、登場人物が「ゾーっ」とする一言を発するんですわ。はは。

でも怖いもの見たさというか、のめりこんで読んでしまいました。

ミステリアスな世界の数々。


印象に残ったのは、エレベータの中で産まれた男「イービーのかなわぬ望み」

涙を売る女と、関節を鳴らす人体楽団の男の悲しすぎる結末「涙売り」

なんともいえない物語が多く、短編なのですが、正直お腹いっぱいです(苦笑)


しかし「ラ・ヴェール嬢」のような淫靡な世界は、やっぱり好きになれんのだ。

今回の作品、たまになら楽しめるかも。ホントごくたまにでいいです。

小川さんの実力はよく分かるんだけど、好みでないので ★★★


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (藍色)
2007-10-11 00:50:02
naruさん、こんばんは。
今回の短編集、幻想味あふれる物語でしたね。
私も怖いもの見たさで、結末まで目が離せませんでした。
短編集でも気が抜けなくて内容がしっかりありましたね。
お腹いっぱいっていうのもなんとなくわかります(笑)。

明るめの本ということで、同じ小川さんの
「小川洋子対話集」はいかがでしょう?。
意外な一面がわかって面白かったですよ。
ちなみにmintさんも読まれてます(笑)。
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Unknown (mint)
2007-10-11 18:42:48
こんばんは。
短編でも内容は濃いという感じでしょうか。
確かに、ブラックでビターで怖かった、かも。
だけど、小川さんの描く世界はミステリアスな感じがあって、好きです。
「海」のほうがもう少し明るめかな。
短編集では「アンジェリーナ」(角川文庫)もよかったですよ。
あと、藍色さんもオススメの「小川洋子対話集」とかエッセイ集の「神様の本棚」も。
返信する
Unknown (naru)
2007-10-11 20:27:37
★藍色さん こんばんは。
読んでて、背筋がぞーっとしました。
『妊娠カレンダー』で、小川さんの怖さは
知ってたんですけどね~(笑)
でもひきこまれて読みました。
「涙売り」なんて関節がポキポキ聞こえて
きそうで(笑)あ~痛すぎ!!
私はエッセイとか対話集はあまり読まない
んです。小説と違ってすぐ忘れてしまうので(笑)
「小川洋子対話集」は読んでみようかな~。

★mintさん こんばんは。
おっしゃるように短編でも内容は濃かったです。
挿絵は美しかったですよね。
でも残酷な話が多い気が(笑)
「涙売り」なんて怖くて泣きそうになったし。
小川さんの淫靡な世界はやっぱり苦手かも。
「アンジェリーナ」面白そう。
あまりエッセイとか対談集とか読まない人なので
すが、チェックしてみます。ありがとう♪
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