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待ち合わせは本屋さんで

ようこそお越し下さり、ありがとうございます(^_^)

伊坂幸太郎『実験4号 後藤を待ちながら 小説』

2008-06-11 | あ行の作家
小説とDVDのコラボ作品。


今から100年後、温暖化のため火星移住計画が進んだ地球が舞台。

3年前に火星に行ってしまった、元バンドのメンバーである後藤を

待つ柴田と角倉(伊坂幸太郎『後藤を待ちながら』)。


DVDは火星へ旅立つ親友を見送る小学生たちの最後の2日間を描く

(山下敦弘『It's a small world』)。


さて感想。


図書館で借りたのですが「著作権保護のため付録(DVD)は貸出できません」

の文字が~(涙)


あぁ…やっぱり!!


小説はとても短い作品。

立ち読みでもいけそう。←出版社の敵!!


当然伊坂なので、会話にはニヤリ。

「責められたときは、その場にいない人間のせいにしろ」の格言も笑える。

でも、小説としては普通かな。


場所やキャラクターをリンクさせたDVDはどんな作品なのかな~。

見たいけど、買うにしては、2940円はちと高い。


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乙一『暗いところで待ち合わせ』

2008-04-17 | あ行の作家
目の見えないミチルは、父親の死後ひっそりと独り静かに暮らしていた。

駅のホームで起きた殺人事件。

犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家に逃げ込んだのだが…。


さて感想。


とても良かったです。

普通この結末は想像できないよね~(笑)

さすが乙一だ。


繊細で不器用なため、人と適当に合わせることができず

相手を遠ざけてしまい、さらに溝をうむ。


ミチルとアキヒロ、それぞれの立場で描かれていて、読んでいて

面白かったです。


暗闇で生きるやるせなさ、せつなさ、そして優しさが伝わってくる作品。


あとがきで高校時代の著者が、かなり太っていたというのにびっくり。

いい作品でした。★★★★★

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有川 浩 『別冊 図書館戦争1』

2008-04-10 | あ行の作家
はまる人は、はまる図書館シリーズ。

スピンアウト・別冊シリーズ第1弾出ました。

まっかっかの表紙。しかも何気にハートマーク。そして予感は的中。


さて感想。


キャーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?

「史上最大級のベタ甘波があなたを襲う」って感じ(笑)

堂上と郁の、いちゃつきぶりがすごい「Apple事件」から

幕を開けます。


とにかく、ニヤける~。そして悶える~。

本を読みながら、自分のヒザやら手やらをバシバシ叩く女ってのも

会社ではかなりヤバイっす(笑)

自宅で読むことを、強くおすすめします!!


正直30代にはキツイと思いつつ読んでたけど、よく考えれば

郁は27歳で堂上は32歳。ええ年やがな!!


そして、極めつけは肩ですよ…肩!!!!!!!

もぅ、口あんぐりですわ。悶死モノです。


それにしても、堂上の殺し文句はツボですね。

ネタバレしないために、あえて書きませんが。

皆さんもこのベタ甘ワールドを味わってみて下さい。

今後も続いていくようなので、楽しみですね~♪★★★★★



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今邑彩『鬼』

2008-04-04 | あ行の作家
や…やっと休み。今週しんどかった。

まとめて一気に更新っす。


言葉にできない不安感。おさまりのつかない気持ち悪さ。

誰をも奇妙な世界に誘い込む。


さて感想。


著者自身あとがきで「ホラー風ミステリー」と書かれていますが

そんな感じ。

装丁も怖いんですが(笑)ぞくっとします。


「鬼」は良かった。

予想できるけど、そういうオチか~みたいな。

「メイ先生の薔薇」には「げーっ」となりましたが。


初の今邑ワールド味わいました。

積んである『よもつひらかさ』も読まねば。★★★


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乙一『きみにしか聞こえない Calling you』

2008-03-24 | あ行の作家
私にはケイタイがない。友達が、いないから。

でも本当は憧れてる。いつも友達とつながっている

幸福なクラスメイトたちに。(「Calling You」)


さて感想。


「Calling you」は頭の中の携帯??のお話で、あまり興味が持てなさそう

だったんですが、読みすすめるうち、のめり込みました。


なかなか良かったです!!


伏線も効いてますよね。

あとがきを読んで、さらにファンになった私です。


彼の作品は初読みだったんですが「切なさの達人」と言われている

そうですね~。


そうそう「華歌」には、もうすっかり騙された私です(笑) ★★★★



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伊坂幸太郎『陽気なギャングの日常と襲撃』

2008-03-19 | あ行の作家
奇想天外な4人組。待望の復活!!


さて感想。


粋な作風。

あいかわらず、想像を絶するキャラの登場。

前作の方が好きだけど、これも面白かったです。


4人のそれぞれのお話が、ラストはきっちりパズルのように

合わさっていくのは、さすが伊坂だな~。


不可解な行動には、意味があるってこと!!(笑)

パエリアとパプリカには、かなり笑えるし。


諺?!!格言っていうのかな。

「卵を割らなければ、オムレツを作ることはできない」が好きでした。

ホントわざとらしくなくって、全然嫌味じゃないんだよね~。


そして…最後はニヤリ。

ちょっとぶっ飛び気味でしたが、楽しめました。★★★★


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伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』

2008-03-12 | あ行の作家
嘘を見抜く名人、天才スリと演説の達人、紅一点は精確な体内時計の

持ち主。彼らは百発百中の銀行強盗(ギャング)だった…。


さて感想。


ぐっふふふふ~っ。

あるはずのない世界なんだけど、なかなか面白かったです。

伊坂作品は全くもって予測不能のため、先が気になり一気に読みました。


子供っぽいオトナたちが、間抜けな話を真面目に話す。

う~なんて素晴らしい!!


キャラがいいよね~。特に響野がお気に入り。

セリフも良かったな~。

「正しいことが人をいつも幸せにするとも限らない」なんてセリフ

普通思いつかないよね~。


伊坂以外の作家がこんな話を書くと、鼻につく気がするし。

映画化されてるんですね。イマイチみたいですが(笑)

続編もあるそうな…これは読まねばっ。★★★★


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伊坂幸太郎『終末のフール』

2008-02-29 | あ行の作家
あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。


さて感想。


さすが伊坂!!

いつもどおり、リンクてんこ盛り。

セリフもオシャレで、楽しめました。


しかし…内容はシュールで重い。

「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表された

5年後の仙台市北部の団地が舞台です。


『ゴールデン・スランバー』でも思ったけど、伊坂の描く親父は

魅力的だな~と。


それにしても、全てを語らない伊坂の作風はいいよね♪★★★☆


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五十嵐貴久『相棒』

2008-02-10 | あ行の作家
大好きな五十嵐さんの最新作。

ところが読み始めると、大政奉還?池田屋事件?新撰組??!

しかも、薩摩・長州・土佐・会津…海援隊??!!!!!

日本史に全く興味なしの私は、いきなり挫折ぎみに…(苦笑)


藍色さんに相談したところ「両者が揃う26頁から楽しくなりますよ」

とアドバイスされ再度チャレンジ。


さて感想。


あぁ…読んで良かった。とっても面白かった!!

藍色さんありがとーー。


幕末の京の都が舞台。

大政奉還を前に、徳川慶喜暗殺未遂事件がおこる。

犯人探索のためにあの「坂本龍馬」と、新選組の「土方歳三」がコンビを

組むことになるのだが…。

期限はわずか二日間。果たして真相は明らかになるのか??!


勤皇派と佐幕派という、本来敵同士の二人が、暗殺未遂の真相にせまって

いきます。

二人は、時にいがみ合い、協力しながら、理解と信頼を深めていきます。


国が変わろうとする、激動の時代。

いつ死を迎えるか分からない...そんな時代。

一瞬一瞬に命をかける彼らの短い「生」は輝くほどに美しい。


幕末オールキャストですので、さまざまな魅力的な人物が登場します。

またそれぞれの個性的な性格をみごとに描いています。

神経質でキレキャラの土方。マイペースでとぼけた龍馬。

駆け引きもあり、スピード感を増して、テンポよく物語が展開していきます。


それぞれの正義。それぞれの信念。

そして予想もしない結末。


これは、司馬遼太郎読まねばって感じです(笑)

私に歴史小説を目覚めさせたということで★★★★★


歴史に全く疎い私は面白かったのですが、歴史好きな人にはどうなのかしらん。


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有川浩『阪急電車』

2008-02-03 | あ行の作家
片道15分ほどの、阪急電車今津線。

その電車内でのさまざまな出来事を描いています。


さて感想。


くぅぅぅ~。ええね~この作品。なんか可愛らしい!!

作品同士の絶妙のリンクもうれしいです。


ベタ甘はもちろん、切なかったり、粋だったり、温かかったり

大爆笑したり、初々しいかったり、微笑ましかったりと…とにかく忙しい(笑)

恋の始まるタイミングなど、あいかわらず女子の妄想がてんこ盛りでした。


人と人のつながりって大事やな~と。

ちょっとした一言に救われたりもするし。

関西弁も楽しめて、読後も爽やかで、HAPPYになれる作品でした。

ドラマにしてもいいかも。    ★★★★★


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伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』

2008-01-28 | あ行の作家
第25回吉川英治文学新人賞受賞作。


2年の時を隔てた、ふたつの物語。

さまざまな伏線。読み進めるごとにつのる不安。不思議キャラ健在。

どういう展開になるのか…全く先が読めずに、どきどきはらはらの連続。


さて感想。


うひーーーっ。まんまとひっかかってしまったワタシです(笑)

分けの分からないタイトルに、なるほど~と納得。

ラストはうるうる。テーマは重く、切ない。


だがしかし、やっぱり伊坂はすごいのだ!!

ボブ・ディランが聴きたくなるね。 ★★★★


ところで…

最近も新刊は読んではいるのですが、途中くらいまで読んで

それなりなんだけど、全く先が気にならないっていうか(苦笑)

で…読む気がしなくて、ストップするパターン多しです。

ちょっとスランプですわ。ふっ~。


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恩田陸『六番目の小夜子』

2008-01-22 | あ行の作家
ミステリアスな美しい転校生の津村沙世子。

彼女がやってきた高校では、奇妙なゲームが受け継がれていた。


今年の目標の一つは「積読本を減らそう」

この作品「今、読みたい新潮文庫」フェアで2位の棚に置いてあって

気になってたんですよね~。

ず~っと眠ったままだったこの作品、読んでみました。


さて感想。


いゃ~大物作家はデビュー作からモノが違う!!!

なかなか面白かったです。

ホラーテイストもあり、秋の学園祭のところは一緒になって

どきどきはらはらしました~。

それに関根秋がかっこよかった~!!もろタイプです(笑) ★★★★


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伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』

2007-12-29 | あ行の作家
金田首相が仙台でパレード中、何者かによって暗殺される。

犯人として追われることになった青柳雅春にはまったく身に覚えがない。

監視された街、仙台で青柳は逃げ続けるのだが…。


ダ・ヴィンチ1月号の好きな作家ランキング1位の伊坂幸太郎の最新刊。

好きな理由に「ストーリーも、文体も、何もかもが素敵」とあるのだが

まさにその通りなワケで~(笑)


すべてが計算しつくされた伊坂ワールド。おびただしい登場人物。

たたみかけるような展開。思いもつかない出来事。

張りめぐらされた伏線。シャレた会話と個性的な登場人物。

そしてニヤリとするラスト。


さて感想。


うんうん。やっぱり伊坂って最高だ~!!!

ページをめくりかえして読み進めたので、めちゃ時間かかってしまった。

ものすご~くラストが気になりつつ、ラストを途中で読まずに良かったよ。

しかし、彼の作品は頭の体操になるなぁ(笑)


「人間の最大の武器は習慣と信頼だ」

「痴漢は死ね」


セキュリティポッドあったら怖いよね。

年末にええ作品を読ませていただきました。★★★★★


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有川浩『図書館革命』

2007-12-05 | あ行の作家
『図書館』シリーズ、ついに完結。


「言論の自由」を巡って図書隊とメディア良化委員会の対立を描いたこの作品。

堂上と郁、小牧と毬江、柴崎と手塚の恋の行方も見ものの一つ。


今回は原子力発電所を襲った国際テロで幕をあける。

そのテロは、ある作家が描いた作品と酷似していた。


さて感想。


くぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ。

しょっぱなからの、カミツレデートをうっかり電車の中で読んでしまい

ニヤけつづけアブナイ人に!!

頭ナデはもちろんのこと、手袋にメガネ攻撃と、女子の妄想がてんこもり。

自分で言って、自分でつっこむ有川スタイルはやっぱり好きだ~。


4章よりたたみかけるように物語は展開していきます。

ラストもすっきり爽やかでした。


しかし…大阪のおばちゃん恐るべし。

阪急でもなく大丸でもなく阪神ってとこがポイントなのか?!


漫画チックな別世界なのに、確固としたモノがある有川ワールドを

今回も堪能いたしました。

終わってしまい寂しいような気もしますが、物語の中で彼らは生き続ける

ワケで~。

スピンオフあるならば楽しみです♪★★★★★


来年アニメ化決定のようですが、もしドラマ化があるならば

ぱんどらさんのキャスティングで是非お願いしたいかも。


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角田光代『三面記事小説』

2007-11-12 | あ行の作家
「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました。」

6つの短編の各表紙には、実際に起こった事件の新聞記事がのっている。


さて感想。


さすが角田さんだけあって面白い!! 読んでてゾクっとします。

ただ…あまりにも「この事件」と限定したことで、リアルすぎな感じが

なんかひっかかる。なぜだろう~。


どこか冷めた主人公たち。

彼女らは、まっすぐ進むのではなく、いつしか違う方向に突進してしまう。

角田さんが、女性の負の要素(嫉妬・憎悪)を書くと天下一品だな~と。


そんな中、痴呆の母親を看る息子を描いた「光の川」は印象的。

老いは平等にやってくる。自分たちの親がこうなってしまったら…と思うと

まさに他人事とは思えないかも。


最近の角田作品は、けっこう好み。

しかもこの出版ペースはすごいと思う。

次回作『マザコン』も今週末には手元に来そうなので楽しみ♪ 

★★★(内容的には★★★★)
 

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