
「おとう、遊は瀬田山にいるだにか」
生まれて間もない庄屋の一人娘(お遊)が何者かにさらわれる。
そして、15年後、家族の元に姿を現すのだが...。
さて感想。
とても心に残る作品でした。
いや~面白かった!!一気読み。
素晴らしい作品でしたねぇ(*^_^*)
若い殿様と、山で育った狼女。
決して出会うことのなかった二人が出会ってしまう。
お優は野生のおなご。まっすぐで純真。
そのまっすぐさが、時に彼女を傷つけてしまう。
彼女の哀しみが伝わります。
数奇な運命に翻弄されながら、彼女はどう生きたのか。
人が人を愛する気持ちにはキュンとしてしまい、親が子を想う気持ちには
読んでいて胸がしめつけられそうでした。
銀杏の木に雷が落ち、桜が芽をつけた、雷桜(らいおう)と呼ばれる樹。
桜の花びらが降り注ぐシーンなどは、情景が浮かび思わず息をのみますよ~。
秋には映画が公開。
宇江佐さん、他の作品も読んでみなくては(*^_^*)
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