私(おじさん)の音楽日記です。
『のだめカンタービレ』最終楽章の後編。良かったですね!
この映画(ドラマ)、まだまだ続いて欲しい感じです。
さて、『のだめ』の中で流れた音楽というと、これはもうショパンのピアノ協奏曲第1番がトップに挙げられますね。
この曲も私が大好きな曲で、何枚もレコードやCDを持っています。
その中で1番好きなのは、アルゲリッチさんとアバドさんが競演した演奏です。
ショパン作曲/ピアノ協奏曲第1番ホ短調op11
演奏:マルタ・アルゲリッチ(p)
指揮:クラウディオ・アバド
演奏:ロンドン交響楽団
それでは、私が持っている 6種類のCD等について少しコメントします。
【1】アダム・ハラシェヴィッチ(p) ハインリッヒ・ホルライザー指揮 ウィーン交響楽団
まだ若い頃に買ったレコードで、1300円の廉価盤でしたが、ショパンの第1番と第2番がA面、B面に収まっていてとてもお得感がありました。しかも、演奏も悪くなかったので、レコード時代にはよく聴いていました。
ハラシェヴィッチさんは、第5回 (1955年)の「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝した人で、そのとき2位になった人が、先日紹介したウラディーミル・アシュケナージさんです。
このアシュケナージさんが優勝だと、異を唱えた審査員が大ピアニストのミケランジェリさんだったとのこと。アシュケナージさんは今でも大活躍です。芸術の順位を決めることは難しいですね。
【2】マルタ・アルゲリッチ(p) ヴィトルド・ロヴィツキ指揮 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
この演奏は、アルゲリッチさんが第7回 (1965年)の「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝したときのライブ録音です。すごい盛り上がりで、少しテンションを揚げたいときなどにピッタリです。
【3】マルタ・アルゲリッチ(p) クラウディオ・アバド指揮 ロンドン交響楽団
このCDは、前に述べたように私が一番好きな演奏です。音楽雑誌等の投票でも人気は一番ですね。(前の旦那、シャルル・デュトワさんとの競演も人気ですが。)前述のライブ演奏と比べるとオーソドックスといえる演奏ですが、スリリングで盛り上がりも十分です。
アルゲリッチさんは、天才的な人で、8歳のときに公開の場でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を演奏したそうです。現役のピアニストの中では最も実力があり、評価も高く、影響力のある人ですね。
CD購入後はこれを一番よく聞いています。
このアルゲリッチさんは、第10回 (1980年)の「ショパン国際ピアノコンクール」で審査員をしていますが、イーヴォ・ポゴレリチさんが3次予選で落選したことに抗議して審査員を辞任し、ポゴレリチさんを「彼は天才!」と言い残してワルシャワを去るという騒ぎを起こしたことは有名です。
【4】サンソン・フランソワ(p) ルイ・フレモー指揮 モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団
このCDの演奏は、少し変わっています。個性的な演奏で、なかなかだと思います。演奏そのものも人気がありますので、好きな人には、たまらない演奏ですね。
【5】エフゲーニ・キーシン(p) ドミトリ・キタエンコ指揮 モスクワ・フィルハーモニー
この演奏は、11歳でデビューしたキーシンさんの12歳の時の演奏です。すごく評判になったので録音しました。確かに12歳とは思えないすごい演奏ですが、それ以後あまり聴いていません。(キーシンさん、お許しを)
【6】ラン・ラン(p) 飯森範親指揮 のだめオーケストラ
これは、『のだめカンタービレ』で演奏したラン・ランさんの演奏です。映画を観るのと同時に購入しました。ラン・ランさんの演奏は、少し個性がありますが、面白いです。のだめの個性と一致するかは私はなんとも言えないのですが、映画では合っていたと思います。
ここで、「ショパン国際ピアノコンクール」について、補足しておきます。
<千秋真一の語り口調で>
ピアノの詩人とも呼ばれる、ポーランドが生んだ作曲家フレデリック・ショパンを記念したピアノ・コンクールで、ショパンの故郷であるポーランドの首都ワルシャワで5年に1回開催される、現在世界で最も権威のあるコンクールであり、ピアニストを目指す者にとっては最高の登竜門である。エリザベート王妃国際音楽コンクール、チャイコフスキー国際コンクールとともに世界三大ピアノコンクールのひとつといわれている。
<語り口調終わり>
過去、このコンクールで優勝した特に有名なピアニストとしては、
第6回の マウリツィオ・ポリーニさん、第7回の マルタ・アルゲリッチさん、第9回の クリスティアン・ツィメルマンさん辺りでしょうか。ブーニンさん(第11回)も話題になりましたね。
それから、日本のピアニストでは、中村紘子さんが、第7回(アルゲリッチさんが優勝した回)に4位に入賞して話題になりました。
フィギュアスケートと同じく、芸術性の順位を付けることになるため、上で紹介したような問題がよく起こっています。
ちなみに、アルゲリッチさんは、第14回 (2000年)のコンクールで、20年ぶりに審査員に復帰しました。
このとき、国際ショパン協会会長が、わざわざアルゲリッチさんを出迎えたそうです。
この件、インターネットでも報道され、私もそれを読んで、ヘェーすごいなあと思ったことを覚えています。
ちょっとやり過ぎではとも思いましたが、それだけアルゲリッチさんがすごいピアニストだということの証明ですね。
『のだめカンタービレ』最終楽章の後編。良かったですね!
この映画(ドラマ)、まだまだ続いて欲しい感じです。
さて、『のだめ』の中で流れた音楽というと、これはもうショパンのピアノ協奏曲第1番がトップに挙げられますね。
この曲も私が大好きな曲で、何枚もレコードやCDを持っています。
その中で1番好きなのは、アルゲリッチさんとアバドさんが競演した演奏です。
ショパン作曲/ピアノ協奏曲第1番ホ短調op11
演奏:マルタ・アルゲリッチ(p)
指揮:クラウディオ・アバド
演奏:ロンドン交響楽団
それでは、私が持っている 6種類のCD等について少しコメントします。
【1】アダム・ハラシェヴィッチ(p) ハインリッヒ・ホルライザー指揮 ウィーン交響楽団
まだ若い頃に買ったレコードで、1300円の廉価盤でしたが、ショパンの第1番と第2番がA面、B面に収まっていてとてもお得感がありました。しかも、演奏も悪くなかったので、レコード時代にはよく聴いていました。
ハラシェヴィッチさんは、第5回 (1955年)の「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝した人で、そのとき2位になった人が、先日紹介したウラディーミル・アシュケナージさんです。
このアシュケナージさんが優勝だと、異を唱えた審査員が大ピアニストのミケランジェリさんだったとのこと。アシュケナージさんは今でも大活躍です。芸術の順位を決めることは難しいですね。
【2】マルタ・アルゲリッチ(p) ヴィトルド・ロヴィツキ指揮 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
この演奏は、アルゲリッチさんが第7回 (1965年)の「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝したときのライブ録音です。すごい盛り上がりで、少しテンションを揚げたいときなどにピッタリです。
【3】マルタ・アルゲリッチ(p) クラウディオ・アバド指揮 ロンドン交響楽団
このCDは、前に述べたように私が一番好きな演奏です。音楽雑誌等の投票でも人気は一番ですね。(前の旦那、シャルル・デュトワさんとの競演も人気ですが。)前述のライブ演奏と比べるとオーソドックスといえる演奏ですが、スリリングで盛り上がりも十分です。
アルゲリッチさんは、天才的な人で、8歳のときに公開の場でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を演奏したそうです。現役のピアニストの中では最も実力があり、評価も高く、影響力のある人ですね。
CD購入後はこれを一番よく聞いています。
このアルゲリッチさんは、第10回 (1980年)の「ショパン国際ピアノコンクール」で審査員をしていますが、イーヴォ・ポゴレリチさんが3次予選で落選したことに抗議して審査員を辞任し、ポゴレリチさんを「彼は天才!」と言い残してワルシャワを去るという騒ぎを起こしたことは有名です。
【4】サンソン・フランソワ(p) ルイ・フレモー指揮 モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団
このCDの演奏は、少し変わっています。個性的な演奏で、なかなかだと思います。演奏そのものも人気がありますので、好きな人には、たまらない演奏ですね。
【5】エフゲーニ・キーシン(p) ドミトリ・キタエンコ指揮 モスクワ・フィルハーモニー
この演奏は、11歳でデビューしたキーシンさんの12歳の時の演奏です。すごく評判になったので録音しました。確かに12歳とは思えないすごい演奏ですが、それ以後あまり聴いていません。(キーシンさん、お許しを)
【6】ラン・ラン(p) 飯森範親指揮 のだめオーケストラ
これは、『のだめカンタービレ』で演奏したラン・ランさんの演奏です。映画を観るのと同時に購入しました。ラン・ランさんの演奏は、少し個性がありますが、面白いです。のだめの個性と一致するかは私はなんとも言えないのですが、映画では合っていたと思います。
ここで、「ショパン国際ピアノコンクール」について、補足しておきます。
<千秋真一の語り口調で>
ピアノの詩人とも呼ばれる、ポーランドが生んだ作曲家フレデリック・ショパンを記念したピアノ・コンクールで、ショパンの故郷であるポーランドの首都ワルシャワで5年に1回開催される、現在世界で最も権威のあるコンクールであり、ピアニストを目指す者にとっては最高の登竜門である。エリザベート王妃国際音楽コンクール、チャイコフスキー国際コンクールとともに世界三大ピアノコンクールのひとつといわれている。
<語り口調終わり>
過去、このコンクールで優勝した特に有名なピアニストとしては、
第6回の マウリツィオ・ポリーニさん、第7回の マルタ・アルゲリッチさん、第9回の クリスティアン・ツィメルマンさん辺りでしょうか。ブーニンさん(第11回)も話題になりましたね。
それから、日本のピアニストでは、中村紘子さんが、第7回(アルゲリッチさんが優勝した回)に4位に入賞して話題になりました。
フィギュアスケートと同じく、芸術性の順位を付けることになるため、上で紹介したような問題がよく起こっています。
ちなみに、アルゲリッチさんは、第14回 (2000年)のコンクールで、20年ぶりに審査員に復帰しました。
このとき、国際ショパン協会会長が、わざわざアルゲリッチさんを出迎えたそうです。
この件、インターネットでも報道され、私もそれを読んで、ヘェーすごいなあと思ったことを覚えています。
ちょっとやり過ぎではとも思いましたが、それだけアルゲリッチさんがすごいピアニストだということの証明ですね。