加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

【事件】あえて「子猫殺し」の汚名を着て。

2006年08月24日 21時55分18秒 | 社会時評なんちって
日経新聞の夕刊は取っていない。というか、わたしの住む田舎には夕刊などというものは存在しないのだが。

だから、どんなトーンの連載なのかまったくわからずに書くのだが、話題のこの文章を読んだとき、「新聞連載のエッセイを装った新趣向のホラー短編」かと思った。

主人公の「わたし」がどんな目をして子猫を崖に投げ捨てているのか想像しただけで、皮膚がざわざわする・・・と思った。

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 坂東眞砂子さん「子猫殺し」コラム、掲載紙に抗議殺到

続々とわき上がる非難の声をみると、「ひょっとしてそれはマジでやってるのか(AA略)」と思った。

いまでも、ひょっとして板東氏は「身勝手な後付の論理をふりかざす常識のない主人公」を演じているのではないか、と思ったりする。

子種を殺すか、できた子を殺すかという違いだ、というのは一つの意見だし、言論の自由は守られるべきだ。しかし、隣が崖だろうがなんだろうが、他人の土地だ。腐敗し、病原菌の温床となるかもしれない動物の死骸(といっても死骸にするのだが)を放置するのは、はっきり言って非常識だ。社会人としてのモラルをまず疑う。

また、感情論と笑われるかもしれないが、あえて胎内で成長させ(どの程度感じるのわからないが)、一個の生命に恐怖と苦痛を与える道を選ぶという行為に、人間としての品格を疑う。

「叩かれるのは承知」と書くのは、免罪符とはならない。一種の反社会的な文章を掲載した新聞社と一緒に容赦なく叩かれるべきだ。