加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

【ゲーム】「バレットウィッチ」に見る「魔法の怖さ」

2006年08月12日 21時59分07秒 | 音楽・映画のこと
バレットウィッチ

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魔女や魔法使いが出てくるファンタジー小説(「福音の少年」シリーズ)を書いているせいか、Xbox360の「バレットウィッチ」には興味があった。

西暦2013年、特異点から出現した悪魔によって危機に瀕した人類。巨大な銃を箒のように持って悪魔と闘う黒衣の魔女。

いやー、設定だけでもわくわくするじゃないか。

で、さっそくプレイした。
アクションゲーマーのつもりだけど、寄る年波には勝てないので「イージー」でクリアした(「イージー」でも結構たいへんだった)。
いま「ノーマル」で二週目。

結論から言うと、面白い。
大味な面もある(どうしようもない仲間のAIや、銃の特性など)が、それを補ってあまりある魅力を持つゲームだと思う。

なにがいいって、「魔法が怖い」のがいい。
魔女を操作するゲームで、魔法を使いまくるのだが、自分の魔法が怖いのだ。
たとえば大魔法「メテオ」。
詠唱すると隕石がばんばん降ってくわ、建物の瓦礫やクルマが吹き飛ぶわ(当たると一発死)、もう怖いのなんの。
稲妻を呼ぶ「サンダー」もかける場所によっては、上から給水タンクが落ちてくるわ、ガソリンスタンドのコンクリートの庇は飛んでくるわ、ほんとに怖い。

Xbox360のパワーでオブジェクトの物理演算を行っているらしい。
だから、ものを壊すのが「コワ楽し」い。

某ファミ通のレビューに「単なるオブジェクト破壊ゲーになっている」と評され、6点なんて点をつけられていたが、いったいレビュアーはゲームのどこを見てるのか?だいいち、「オブジェクト破壊」をゲームのおもしろさにして何が悪いのか?

「デビルメイクライ」や「バイオハザード」、あるいはフロムの大統領が好きなゲームファンに勧めたい。

余談だが、ホクロが色っぽい主人公の魔女アリシア(ちょっと「ツンデレ」傾向あり)が意外に若いのに驚いた。
これ以上書くとネタバレになるが、どこで成長していたのだろう?