優等生的なコメントばかりじゃつまらない。
プロスポーツ、それも格闘技だから、亀田のキャラは面白いし、許容範囲だと思っていた。
なぜか日本人選手とやらない。年上の、それも引退間近の外国人選手とばかりやるのも、よくある「噛ませ犬」として見ればいいのだと思っていた。
しかし、今度のタイトルマッチはまずい。
試合そのものよりも、その前後がどうしようもなくまずい。
一言で言って、「味気ない」と思った。
12月31日、他局で成功した大晦日の格闘技中継をやりたいテレビ局の「なにがなんでも亀田親子(三兄弟)をヒーローにしたい」というなりふりかまわぬ舞台裏が透けて見えるようで、ひどく興ざめしてしまった。
それで思い出したのが、「日本人初の宇宙飛行士」である。
本来は日本人初の宇宙飛行士は、毛利さんである。
しかし、シャトルの打ち上げが遅れて、このテレビ局の特派員が日本人としてはじめて宇宙に行くことになったのである。
1990年のことである。
その時感じた、何とも言えない「味気なさ」を、あの「疑惑の判定」で終わったボクシングのタイトルマッチの騒動に感じた。
夢がないのだ。
教育者みたいなことを言いたくもないが、「宇宙飛行士」と「ボクシングのチャンピオン」といった、いかにも子供のころに夢を抱きがちな職業の現実が突きつけられたような気がした。
あのときも、くだんのテレビ局は、局を挙げて「この快挙」を盛り上げようとしていた。一日中番組で取り上げた。
しかし、それで何が残ったろうか?
毛利さんの名前は多くのひとが知っているが、日本人で最初に宇宙に行った特派員の名をおぼえているひとが何人いるだろう?
嘘かホントか知らないが、当時、TBSは崩壊寸前のソ連に十数億円の金を払ったという。そのおかげで会社が傾いたとも。
今回の「世界チャンピオン」は、十五年後に、ひとの記憶にどのように残るだろうか?
プロスポーツ、それも格闘技だから、亀田のキャラは面白いし、許容範囲だと思っていた。
なぜか日本人選手とやらない。年上の、それも引退間近の外国人選手とばかりやるのも、よくある「噛ませ犬」として見ればいいのだと思っていた。
しかし、今度のタイトルマッチはまずい。
試合そのものよりも、その前後がどうしようもなくまずい。
一言で言って、「味気ない」と思った。
12月31日、他局で成功した大晦日の格闘技中継をやりたいテレビ局の「なにがなんでも亀田親子(三兄弟)をヒーローにしたい」というなりふりかまわぬ舞台裏が透けて見えるようで、ひどく興ざめしてしまった。
それで思い出したのが、「日本人初の宇宙飛行士」である。
本来は日本人初の宇宙飛行士は、毛利さんである。
しかし、シャトルの打ち上げが遅れて、このテレビ局の特派員が日本人としてはじめて宇宙に行くことになったのである。
1990年のことである。
その時感じた、何とも言えない「味気なさ」を、あの「疑惑の判定」で終わったボクシングのタイトルマッチの騒動に感じた。
夢がないのだ。
教育者みたいなことを言いたくもないが、「宇宙飛行士」と「ボクシングのチャンピオン」といった、いかにも子供のころに夢を抱きがちな職業の現実が突きつけられたような気がした。
あのときも、くだんのテレビ局は、局を挙げて「この快挙」を盛り上げようとしていた。一日中番組で取り上げた。
しかし、それで何が残ったろうか?
毛利さんの名前は多くのひとが知っているが、日本人で最初に宇宙に行った特派員の名をおぼえているひとが何人いるだろう?
嘘かホントか知らないが、当時、TBSは崩壊寸前のソ連に十数億円の金を払ったという。そのおかげで会社が傾いたとも。
今回の「世界チャンピオン」は、十五年後に、ひとの記憶にどのように残るだろうか?