グッジョブ!「インドネシア単身生活」

アトランタ、メキシコに次ぐグッジョブシリーズ第3弾!!
還暦を迎え今回はインドネシアへ単身赴任。

安全意識 (2018/02/22)

2018-02-22 05:00:33 | 日記
現場を視察するのは管理者の重要な役目。
製品が滞留していないか、標準通りの作業をやっているか、危険な作業や場所はないか、などを見て回る。

そこで目に付いたのが冒頭の写真。
メンブランポンプのVベルトのカバーとモーターの冷却ファンのカバーを外し点検作業をやっている。
Vプーリーに手をかけてポンプを回そうとしている。
メンブランポンプは6台あってそのうちの5号機の点検中。

青い帽子の二人は派遣会社員、柿色の帽子の女性は学卒の技術員。
全員新入社員である。
ここでもし間違えて誰かがモーターのスイッチを入れれば、指や腕の骨折どころではなく、上半身を巻き込まれてしまう。



そこでこの部署の係長に「あのポンプのスイッチはどれか」と制御盤の前で尋ねると、4号機と表示されたスイッチを指差した。
そこで「ポンプは4号機ではなく5号機だ」というと、「制御盤の表示が間違えているんですよ」といいながら、ネームプレートを貼り替えた。



この状態がスイッチとポンプの番号が合っているという。
よく見ると、一番上の左のスイッチは5号機となって、セレクトスイッチが停止位置になっている。
ところがその右側の表示は4号機で、さらにその右側が6号機となっていて、この2台は自動運転になっている。
つまり左側から5号機、4号機、6号機というふうになっている。

さらに制御盤内の「5号機のブレーカーは切っているのか?」と尋ねると、入れたままだという。
すぐにブレーカーを落とすように指示した。

本来このような保守点検作業などを行う場合は、ブレーカーを切って、制御盤の鍵を閉め、セレクトスイッチの部分に「点検中」であることの表示をするのが決まりのはずであるが、作業者全員が新入社員ということもあって、教育も徹底されていないようである。

生産立ち上げに注力してきたものの、安全がやや疎かになっていたようだと反省。
早速、安全教育のカリキュラムをチェックすると同時に、職制に作業内容を再チェックさせた。
また管理者による安全パトロールも実施するようにした。

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2 コメント

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事故は? (koso ant)
2018-02-22 06:41:06
そうですよね…現場側機器と盤側デバイス表示、レイアウトが異なるのは要注意です。
何とかの法則で偶然が一つの場合は助かりますが、二つ〜三つと重なると大事故になるみたいです!
返信する
RE:事故は? (筆者)
2018-02-23 10:08:57
kosoantさん
コメントありがとうございます。
自己を予測できない行動は怖いですね。
教育をしても実際に経験しないとなかなか理解できない部分があります。
新入社員にいきなり大災害に遭わせるのは高い勉強代になりますので、最初は小さな事故で安全意識が高められたらいいですね。
返信する

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