ナンシー・Chang!のおいし~生活

湘南(住まい)&東京(勤務地)で見つけた、あんなこと、こんなこと。

『泉鏡花の夜叉ヶ池』@花組芝居

2009-02-25 23:22:23 | おでかけ


*ああ、なんという宴だ

あいかわらず1ヶ月遅れのネタですみません
1/16(金)、こどもの城 青山円形劇場へ花組芝居の公演『泉鏡花の夜叉ヶ池』を観に行きました。
平日の観劇は久しぶり。

〓あらすじ〓
三国ヶ嶽の麓(ふもと)の里、龍神が住むという夜叉ケ池。日に三度鐘をつく掟を破れば、村はたちまち全て水の底に沈むという。諸国を旅する学者僧、山沢学円(やまざわがくえん)。 彼がこの里で出会った鐘守りの男は、行方不明の友人、萩原晃(はぎわらあきら)だった。
再会を喜び、共に夜叉ケ池へと出かけたその時、晃の妻百合(ゆり)は、かんばつに苦しむ村人に、雨乞いのいけにえにと迫られる。 追いつめられて命を落とした百合を抱き、晃は鐘の掟を破る。
村が水に飲み込まれるたまゆら、一人残った学円は、池の主白雪姫と妖怪変化の曲馬団、その道行きを垣間見る。
公式HPより転載)

初演から18年ですか。。。「鏡花といえば花組」という呼び声(そんなのあるのか!?)のキッカケとなった衝撃作、らしい。
たしかに今、泉鏡花で芝居やろうなんて人たちはあまりいないと思う。てか、かなり難しいでしょ。
しかし、20年も前に「ネオかぶき」のあるべき姿を予見していた加納幸和氏(花組芝居)の演技スタイルにはピタッとハマったようです。
幾度となく再演されてきたこの『夜叉ヶ池』は、昔からのファンの間でもとても評価が高い演目。
でも私、実はあまり好きじゃない(ボソッ)。
ぶっちゃけ泉鏡花が苦手
作品自体が様式化していて、あまり弄るところがないというか、誰が演出してもイメージが変わらないっていうか。
そういう意味では、独特の世界観をぶっ壊した加納さんの演出はスゴイと思うのだけど。
幻想的でお耽美な鏡花ワールドにサーカスだもの。
客同士が対面して座り、舞台と客席に境がない円形劇場の特徴を最大限に活かした演出も新鮮。
特に冒頭の巨大な釣鐘を使ったパフォーマンスは何度見ても「よくこんなこと思いつくよなぁ」と感心します。
でもでも、キャストの大半を占める妖怪役の役者は全員すごい白塗りで(加納さんでさえも)素顔が全くわからないし、ホントに花組芝居を観に来たのかと混乱します。
出ずっぱりの晃、学円、百合の3人の配役に納得出来ないとかなりキツイ演目かと。
こればっかりは好みもあるので仕方ないことでしょうが、私は「これならカンペキ!」というキャスティングには未だ出合っておりません。
Wキャストを採用しているので、組み合わせは幾通りもあるのですが。

今回はハナからご贔屓役者の植本潤ちゃんが出ていないので、少々テンション下がっていました。
ファンならWキャストを1日ずつ、天地会(キャスト総入れ替わり)、好みの日替わりゲストの出る日、、、と最低4日は観に行くべきところ、私は白雪を加納さんが演る日1度しか観ませんでした(スミマセン)。
でも!今回の加納白雪は化け物メイクじゃなかったのでかなり満足!!
ネオかぶきだから白塗りはOKだけど、せめて素顔が想像出来る程度にしていただきたいです。

2009年は新作が目白押しみたいなので、花組熱が再燃の予感。
楽しみです!

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