また、太宰治の本を読んだ。作品名は「グッド・バイ」です。これは表題の「グッド・バイ」を含む16編の短編小説集です。
「薄明」、「苦悩の年鑑」、「十五年間」、「たずねびと」、「美男子と煙草」は、太宰治の自伝小説のようです。
「男女同権」は、戦後間もない世相を風刺した小説です。
「冬の花火」、「春の枯葉」は、本格的戯曲で太宰治がこんなものを書けるのかとに驚きました。
「メリイクリスマス」、「フォスフォレッセンス」、「朝」、「饗応夫人」、「眉山」、「女類」、「渡り鳥」は創作小説ですが当時の社会情勢の中で太宰治が何を考えていたのが垣間見えてとても興味深く読めました。
「グッド・バイ」は、未完の絶筆で、太宰治の自殺によって終わってしまった。内容は男女の駆け引きの風刺小説です。
16編すべて、太宰治ワールドを堪能できる短編小説ですので是非ともお勧めしたい一冊です。
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