また、夏目漱石の作品を読んだ。「文鳥・夢十夜」です。これは、夏目漱石の短編小説集で、「文鳥」、「夢十夜」、「永日小品」、「思い出す事など」、「ケーベル先生」、「変な音」、「手紙」の七編が収録されている。
「夢十夜」はさらに「第一夜」~「第十夜」の十編から、
「永日小品」は「元旦」、「蛇」、「泥棒」、「柿」、「火鉢」、「下宿」、「過去の匂い」、「猫の墓」、「暖かい夢」、「印象」、「人間」、「山鳥」、「モナリサ」、「火事」、「霧」、「懸物」、「紀元節」、「儲口」、「行列」、「昔」、「声」、「金」、「心」、「変化」、「クレイグ先生」から、
「思い出す事など」は「一」~「三十三」から、「変な音」は「上」、「下」から、「手紙」は「一」~「七」から構成されている。今回読んだ新潮文庫版では本文は309ページです。「思い出す事など」は全編で100ページで読み切るのに難儀したが、それ以外は各題目が短いのでスラスラと読めた。
収録されているすべての小説は、自分で裏をとったわけではないが夏目漱石の実体験のように思えた。多少の虚構を含んでいるのかもしれないが彼のプライベートの生活と生の声がわかってよかったと思います。