ランニングハイカーのぺーじ(2010.10.09~)

ランニングハイキングの記録

はまっている本255

2024-10-05 16:38:44 | 図書

 古典エッセイストの大塚ひかりさんの作品を読んだ、作品名は「いつから私は「対象外の女」」です。これは作者が41歳になった当時の性的欲求不満をぶちまけ、その対策をお得意の古典文学から見出そうとする男性からみたら滑稽な、女性からみたら切実な作品です。今まで彼女の作品の興味深く読めせていただき彼女を罵倒するつもりはないが、男性の私からみれば失礼ですが嫌な女だと思ってしまいました。自分の器量のよくないのを棚に上げてそんな都合のいい男性なんていない、ホストクラブに行ってお金で欲求を満足させなさいと読み切ってから思いました。

 

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はまっている本254

2024-09-28 17:44:45 | 図書

 さだまさしの本を読んだ作品名は「はかぼんさん」です。さだまさしと言えば言わずと知れたシンガーソングライターで私はグレープ時代からのファンで50年以上も彼の曲を聴いています。若い頃には彼の作品を読んでいますがブログで紹介するのは初めてです。

 前置きが長くなってしまいましたが「はかぼんさん」は書名の「はかぼんさん」を含む6話の奇譚集です。推理小説的な要素も含んでいるのであらすじを述べるとネタバレなるのでここでは述べません。一つ言えるとしたら単なる怪談でもミステリー小説でもないこころに染み込んでいく優しい小説です。ノンフィクションか虚構かどうでもいい暖かさがあり読後に心地よい気持ちになりました。

 

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はまっている本253

2024-09-21 16:49:44 | 図書

 「紫式部日記」を久しぶりに読んだ(1回目:2020.4.10、2回目:2021.3.29、3回目:2022.1.5)。

 前回までは講談社学術文庫の「紫式部日記 上・下」であるが同社が1冊にまとめた「紫式部日記」です。両者を実際に現物で比較した訳ではないのが同一かどうかは定かではないが内容は同じと思われます。藤原彰子中宮の懐妊と出産の前後の様子の記録と宮仕えのその他の感想が内容です。

 今、NHKの大河ドラマ「光る君へ」が放送されていますが、これは必ずしも史実に忠実でなくて虚構をかなり含んでいるが「紫式部日記」と一致している所もあるので今回はそれも考慮して読んでみました。ドラマでは紫式部は「源氏物語」を書く目的として宮仕えさせられたことになっていますが「紫式部日記」はそうだと断定はされていないが彼女の文才を見込まれ宮仕えしたとわかりました。しかし、何度読んでも自分から望んだ宮仕えでないだけにその悲哀感が伝わってきます。また、改めて読むと彼女の考えかたがよくわかり「源氏物語」に反映しているとよくわかりました。

 

 

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はまっている本252

2024-09-16 06:55:52 | 図書

 また、芥川龍之介の作品を読んだ「戯作三昧・一塊の土」(新潮文庫版)です。これは十三篇の短編小説集です。

 

 或日の大石内蔵之助:忠臣蔵の大石内蔵之助とその仲間の赤穂浪士の討ち入り後の心情を書いたもの

 戯作三昧:八犬伝の作者の滝沢馬琴の日常を書いたもの

 開化の殺人:明治時代初期のある人の殺人と自殺の遺書

 枯野抄:松尾芭蕉の臨終での様子を書いたもの

 開化の良人:明治時代初期のある子爵の友人の結婚生活の失敗した話

 舞踏会:明治時代の舞踏会でのある女性とフランスの海軍将校の花

 秋:ある姉妹と従兄の恋愛の三角関係の物語

 庭:ある旧家の一族の生き死にの邸宅の庭を被せた物語

 お富の貞操:明治元年に乞食に貞操を奪われかけた女性が後日、出世した乞食に再会する話

 雛:ある老女の告白話で子供の頃に執着していた雛人形を売るのに駄々をこねた話

 あばばばば:海軍学校の若い教員が行きつけの雑貨店の女店員に恋したが、彼女はある日赤子を抱いた母になっていた話

 一塊の土:嫁と姑の話で息子は病死して姑の勧める再婚話を聞かずに農仕事に励む嫁を疎む物語

 年末の一日:作者と友人の年末の一日で夏目漱石の墓参りに行った話

 あらすじは以上ですが時代は江戸時代から大正時代にかけたもので、「或日の大石内蔵之助」、「戯作三昧」、「枯野抄」などは虚構とは思えない詳細内容です。それ以外は龍之介のリアルな時代の物語で、当時のありそうな話を見聞きして物語にしたものだと思えてくる。まさに龍之介の短編小説家の本領発揮と言った短編小説集です。

 

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はまっている本251

2024-09-07 06:00:42 | 図書

 また、芥川龍之介の作品を読んだ、「侏儒の言葉・西方の人」(新潮文庫版)です。「侏儒(しゅじゅ)」とは、この作品の場合は見識ない人の蔑称として用いている。「西方の人」とは、イエス・キリストのことです。この文庫版では「侏儒の言葉」、「侏儒の言葉(遺稿)」、「西方の人」、「続西方の人」の4編収められている。

 どれもエッセー形式で前者2編は彼の「或る阿呆の一生」の続編的に、後者2編はイエス・キリストについて彼の考えが書かれている。正直言って読破こそしたが専門用語の連発で注解を参照しながら読まなければならず読むのにとてもストレスを感じた。「侏儒の言葉」、「侏儒の言葉(遺稿)」は彼の生き方、考え方を端的述べられてこれを読むと他の作品の意味がおぼろげながらわかってきました。「西方の人」、「続西方の人」は聖書を愛読している人でなければわからないキリスト教の専門用語ばかりで全く理解できなかった。よほどの芥川龍之介の愛好家か研究者でないかぎりお勧めできない難解作品だと思います。

 

 

 

 

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はまっている本250

2024-08-27 17:32:16 | 図書

  また、芥川龍之介の作品を読んだ、「奉教人の死」(新潮文庫版)です。これは、芥川龍之介のキリシタン文学の短編小説集で書名を含む11編が収められている。正直言って、難解な当時のキリスト教の専門用語が多く用いられているので、注解を参照しながら読まなければならず読むのにとてもストレスを感じた。「奉教人の死」こそ結末のどんでん返しに感動したが、それ以外は理解できないものが多くて特に感想を述べるに値しない作品ばかりだった。したがって敢えて個別にあらすじや感想はブログでは報告しません。

 もし読むならある程度のキリシタンについての勉強をしたうえで読まないと作品の難解さに折れてしまうでしょう。

 

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はまっている本249

2024-08-20 06:47:08 | 図書

 また、芥川龍之介の作品を読んだ、「河童・或阿呆の一生」(新潮文庫版)です。これは芥川龍之介の最晩年の作品集で6編から成っている。

 大道寺信輔の半生:大導寺信輔という少年の物語で芥川龍之介の自伝小説だと思ったが完全にそうではない。単なる少年の生まれてから学生時代までの半生を綴ったもので龍之介の未完の作品です。

 玄鶴山房:離れで肺結核により寝込んでいる主人玄鶴とその家族の物語で最期に玄鶴は病死してしまう。彼の婿、娘、妻、妾と子、看護婦らの家族の当時の時代にありそうな悲劇です。

 蜃気楼:主人公の「僕」は友人たちとともに蜃気楼を眺めに鵠沼の海岸に出かけた時の物語。結局は蜃気楼は見えなかったが、その時の遭遇した出来事が書かれている。何てことのない話だが私のウオーキングコースとかぶっているので神妙な気持ちになった。

 河童:精神病患者の第二十三号の主人公が登山中に河童の世界に迷い込み、そこで繰り広げられる物語。ネタバレなるので詳細は述べられないが、河童の世界を面白く描いているが当時の日本社会、あるいは人間社会を痛烈に風刺、批判した小説でされている。ヨーロッパの著名人や主義などが多く引用され読みこなそうとして苦労した。

 或る阿呆の一生:芥川龍之介の一種の自伝で51のごく短い断章から成っている。日記でもないエッセーでもない全体に脈絡がありそうでそうでもない不思議な断章でこれが当時の龍之介なのだと思えてしまった。

 歯車:芥川龍之介が歯車の幻覚に悩まされた当時の状況を日記形式で綴られている。彼の苦悩の精神状態が赤裸々に見える、彼がどうして自殺したかを考えさせられる作品です。

 読破してすべての作品について言えることは芥川龍之介の死に向かっている軌跡が見えてくる感じがして恐ろしくも残念な気持ちです。

 

 

 

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はまっている本248

2024-08-08 08:42:47 | 図書

 久しぶりに源氏物語の分析本を読んだ、作品名は「嫉妬と階級の『源氏物語』」で著者は大塚ひかりさんです。内容は後述するとして借りた図書館では大河ドラマで源氏物語に関するものを放送しているためか、人気のある本で貸出希望を出してから借りれるまでに5カ月かかった。読んでみればさらっと一気読みで2日で完読した。

 内容は数ある源氏物語の分析本と同様に作品名のとおり源氏物語を物語のなかの登場人物の嫉妬と階級に焦点を当てて解説しているだけで特に他の分析本とこれといった目新しい記述はなくてがっかりしました。源氏物語の分析本を何冊も読んでいる人には敢て読む本ではありませんが、全く読んでいない人には良い解説本であると思います。

 

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はまってる本247

2024-08-02 03:40:02 | 図書

 芥川龍之介の作品を読んだ、「蜘蛛の糸・杜子春」(新潮文庫版)です。これは10編からなる短編小説集で少年ものと言われています。

 蜘蛛の糸:芥川龍之介の最も有名な作品で地獄に落ちた罪人が仏の助けで極楽へ這い上がる蜘蛛の糸を降ろしてくれたのに、それを独り占めした結果また地獄に落ちてしまう話

 犬と笛:笛の上手な木樵が3人の大男から3匹の特殊能力の犬を授かって二人のお姫様を助ける話。

 蜜柑:作者が乗車した列車に同乗した娘さんが列車から見送りに来た弟たちに蜜柑を投げる話

 魔術:魔術を習いたい男が欲を持ってしまっているのがばれて魔術を習えなかった話

 杜子春:杜子春という男が仙人に2度もお金持ちしてもらったが、お金にのみ群がる人たちに愛想が尽きて仙人になろうとするが、亡くなった母の愛に目覚め普通の正直な暮らしをしようとする話。

 アグニの神:アグニの神のお告げでよく当たると評判の上海の印度人老婆の占い師に監禁されている娘さんを彼女の父の従者が救出しようとするが、アグニの神にその占い師が殺される話

 トロッコ:トロッコを土工と押した少年が遠いところまで行ってしまってから何とか自宅に戻る話

 仙人:仙人になりたい男が、騙されて医者の家に使われてたが、松に登るという嘘に従ったら雲の中に昇って行ってしまった話

 猿蟹合戦:猿蟹合戦の真実を面白く解説した話

 白:白という犬が、黒という犬が殺されるのを見殺しにした結果。黒犬になって家を追い出されるが善行をして白犬に戻り家に戻る話

 あらすじは以上だが少年童話風の微笑ましい話ばかりだったの楽しく読めた。こんな作品も書ける龍之介の懐の深を感じました。

 

 

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はまってる本246

2024-07-23 07:10:21 | 図書

 芥川龍之介の作品を読んだ、「羅生門・鼻」(新潮文庫版)です。これも前回読んだ「地獄変・偸盗」と同様に芥川龍之介の「王朝物」といわれ平安時代に材料を得た歴史小説です。これは8編からなっていた。

羅生門:羅生門で死人から髪の毛を抜く老婆を目にした男が、その老婆から着物をはぎ取る奇談で当時の生き残る難しさを感じた。

鼻  :長い鼻をもった僧侶が何とか短くしようと悪戦苦闘するが最終的に鼻に満足してしまう喜劇淡。

芋粥 :芋粥を食べたい常に思っていた侍が、いざ食べる機会ができると食欲が失せていきそれまでの感情を見直す物語で「鼻」と主題がにている。

運  :清水寺に行く道の途中の陶器屋の主人が通りがかった侍にする、「清水寺の観音様に願をかけた女の話」です。最終的に女は殺人を冒して幸せになるのだが、そんな運は御免だという話。

袈裟と盛遠:袈裟という女と盛遠という男が不倫して袈裟の夫を殺そうとする物語で結末が書かれずぼかされている奇談。

邪宗門:平安時代に京都に布教に来たキリスト教の僧の不思議な力の物語。

好色 :平中という女好き男の「ある女」へのアプローチの物語でふられてしまい、その後の行動が面白かった。

俊寛 :謀反で島流しにされた「俊寛」をその召使が島を訪ねる物語で史実かどうかはわからないが結末は悲劇的ではないのがよかった。

 「邪宗門」こそ長編だがそれ以外は短くて読みやすかった。「地獄変・偸盗」に比べて結末に悲壮感と面白さがるものが混在して収録されていて読み終えて不快感はなかった。暫くは異世界の芥川龍之介の世界にはまりそうです!

 

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はまってる本245

2024-07-12 08:40:11 | 図書

 芥川龍之介の作品を読んだ、「地獄変・偸盗」(新潮文庫版)です。中身は6編からなっていた。解説によると芥川龍之介の「王朝物」といわれ平安時代に材料を得た歴史小説のことです。

 

偸盗:    盗人仲間の女性を巡る三角関係で結果的に女が殺される悲惨な物語

地獄変:   地獄変の屏風を完成させるために、その絵師が自分の娘を生贄にされ、最後は自分も自殺する悲惨な物語

竜:     法師が池に竜がいると嘘の建札を建てたところ本当に竜が現れしまう「嘘から出た実」も物語

往生絵巻:  五位の入道と他の人々の対話の物語で、最後は彼は餓死してしまう可哀想な物語

藪の中:   検非違使からある殺人事件の証言を求められた木樵り・旅法師・放免・媼・多襄丸・眞砂(まさご)・金澤武弘の7人が事件の真相を語っていく物語で、多襄丸・眞砂(まさご)・金澤武弘の三人の証言が異なることが注目される。

六の宮の姫君:夫が単身赴任して、赴任先で新しい妻ができて戻ってくると元の妻は夫の前でただ死ぬ物語

 どれも平安時代が舞台とは言え現代語で書かれているのでとても読みやすかったです。但し、「竜」以外はアンハッピーエンドで世の中の無常を感じてしまいました。

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はまってる本244

2024-07-03 17:24:37 | 図書

 「枕草子」を2023.3.16以来1年3か月半ぶりに読んだ。これで3回目です。折しもテレビで大河ドラマ「光る君へ」を放映中で、史実とは幾分異なるが「枕草子」の作者の清少納言も出演している。今回も前回と同様に「講談社学術文庫」のものです。今回も、「現代語訳」だけでなく「原文」もしっかりと読んでテレビの部分とシンクロさせたので、より味わい深く読めた。すべてを理解できないが、何度も読んでも凄い作品だと改めて感じました。

 

 

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はまってる本243

2024-05-18 16:57:53 | 図書

 また、夏目漱石の作品を読んだ。「明暗」です。これは彼の未完の作品で、新潮文庫版で本文だけで650ページあまりの長編小説です。主人公は、津田という会社勤めの新婚の男なのだが、妻のお延、妹のお秀、津田の叔父の藤井、お延の伯母の岡本家の家族、津田の会社の上司の吉川家など登場人物が目まぐるしく現れ去っていき、読みこなすのを難解している。最後に昔の恋人の清子との再会で中途半端な結末で終わっている。

 これは家族小説なのか男女、兄妹愛憎の恋愛小説なのか主題がわからない、すべての人間関係の理由が中途半端な何とも消化不良の作品としか言えないです。

 これでひと通り夏目漱石の作品を完読したが、どの作品も自分視点で書かれていて読者無視の構成になっていた。読みこなせる読者だけついて来いと言う感じです。これが「吾輩は猫である」と「こころ」だけしか夏目漱石の代表作品としか取り上げられない所以でしょう。

 

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はまってる本242

2024-04-27 12:26:56 | 図書

 また、夏目漱石の作品を読んだ。「文鳥・夢十夜」です。これは、夏目漱石の短編小説集で、「文鳥」、「夢十夜」、「永日小品」、「思い出す事など」、「ケーベル先生」、「変な音」、「手紙」の七編が収録されている。

 「夢十夜」はさらに「第一夜」~「第十夜」の十編から、

 「永日小品」は「元旦」、「蛇」、「泥棒」、「柿」、「火鉢」、「下宿」、「過去の匂い」、「猫の墓」、「暖かい夢」、「印象」、「人間」、「山鳥」、「モナリサ」、「火事」、「霧」、「懸物」、「紀元節」、「儲口」、「行列」、「昔」、「声」、「金」、「心」、「変化」、「クレイグ先生」から、

 「思い出す事など」は「一」~「三十三」から、「変な音」は「上」、「下」から、「手紙」は「一」~「七」から構成されている。今回読んだ新潮文庫版では本文は309ページです。「思い出す事など」は全編で100ページで読み切るのに難儀したが、それ以外は各題目が短いのでスラスラと読めた。

 収録されているすべての小説は、自分で裏をとったわけではないが夏目漱石の実体験のように思えた。多少の虚構を含んでいるのかもしれないが彼のプライベートの生活と生の声がわかってよかったと思います。

 

 

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はまってる本241 

2024-04-18 07:52:57 | 図書

 また、大塚ひかりの作品を読んだ。「やばい源氏物語」です。これも源氏物語の分析本で、11項目で源氏物語を分析している。例えば、第2章が「ブスがやばい」、第6章が「嫉妬がやばい」と言った感じです。以前に読んだ「源氏物語の教え」、「源氏の男はみんなサイテー」、「「ブス論」で読む源氏物語」をリメイクして合併させて再編した感じで、今回の本の主旨もぶれていない。言わんしていることは納得できるが新鮮味がなくて、また同じことを言ってらということです。源氏物語の初心者が読む分にはいいかも知れませんが、何冊も分析本、解説本を読んでいる読者にはつまらない作品です。

 

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