うたかたの夢暮らし 睡夢山荘にて(Dream life of Siesta hut)

夢から覚めた泡沫のごときだよ、人生は・・
せめて、ごまめの歯ぎしりを聞いとくれ

被災地 亘理( WATARI )

2011-06-05 18:41:32 | インポート

福島第一原発から約70Kkm 福島県と宮城県のほぼ県境にある。鳥の海という湾口に亘理港があり、津波の大被害を受けた。リアス式海岸線でもないのにと思ったが、鳥の海の湾と阿武隈川河口が津波の増幅を引き起こし、被害を増大させたのかもしれない。

6月1日から4日まで、微力ながらボランティア支援に個人参加した。

町は海側と中心部との間に自動車専用道路があり、この土塁が防波堤の役割を果たしたらしく、海側と中心部の被災を分けていた。 海側は荒浜地区と吉田地区があり、亘理漁港を中心に漁業関連施設やケアセンターを兼ねた温泉施設などと暴風林に囲まれた住宅地の広大な地域が、茫々たる荒野と化していた。

ヘドロ掻き出しボランティアに訪れた家屋は、この荒浜地区にあり、辛うじて一階部分のみの浸水で救われたものであったが、隣家は薙倒された松の大木や流されてきたクルーザーや漁船と大波で大破の状態である。 その他三方は基礎部分も所々しか残さぬ程で、家が在ったの??と言った状態だ。

被災地住民の許可と案内で撮影した数少ない写真です。(ボランティアセンタの指導により写真撮影は原則控えるように、あるいは住民コンセンサス等状況判断によるとのことであった)

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6/3現在の亘理町被災状況

死亡 254人、 行方不明 13人、 負傷 44人、 火災 2、 被災戸数 3000戸以上、当初避難者数 2658人 という甚大さだ。 哀悼・・・・

ボランティア情報

土日はボランティア参加人数も多数あるが、平日は激減の状況だ。

作業内容では倒壊家屋は危険が伴うため、ボランティアセンター(以降VCと約す)扱いから除外されており、住宅診断で赤、黄、緑 区分の緑判定のみ家屋内の作業も可能である。ほとんどの作業が浸水家屋内外のヘドロ除去と清掃である。被災住民からの申し出によるボランティアニーズに対して、人数と道具、搬送車両等の手当てをVCで取り持っている。一般ニーズの他に町役場業務の補助作業や避難所の炊き出し、ケア補助等もある。 マスコミにも登場した「思い出助け隊」と、同様な作業も人手を要するボランティアである。 自衛隊や一般から持ち込まれる海浸水したメモリアル遺品、写真アルバムを真水で清掃して可能な限り復元し、持ち主に返却すべく展示する作業である。 私も前半はヘドロ除去、後半は写真洗浄作業に従事した。018

作業時間は8:30受付、9:30~3:30実作業、4:00~4:30報告終了のタイムスケジュールが一般的である。

宿泊、食事、衣服装備は自前調達必須である。 特に作業現地は水、食料が無い状況が殆どである。事前準備を必須と心得たい。 道具資材は基本的にはVCに完備されている。 

宿泊は自家用車泊か、駐車場内でのテント泊が大部分であったし、日帰りボランティアも多数見かけた。019

食料、資材はVC周辺にあるスーパーマーケットやホームセンターで充分間に合う。食堂、ファミレスも通常営業している。

入浴は初体験である。 自衛隊提供のテント浴場が利用できた。男女別の大型テント内に設置されたビニール製約6m四方で湯深50~60cmの浴槽があり、シャワーとカラン、風呂桶とシャンプー完備の立派な設備である。

このような事態ではありがたい提供である。

交通は常磐線が仙台から亘理まで通じている。これ以南は不通であり、代行バス輸送であった。ほとんどのボランティアが自家用車か大型バスでの来援のようであった。

自家用車で高速道路利用の場合は、災害支援証明書を提示すれば高速代金無料となる。悪用もあるらしく積極的な広報が為されておらず、私も往路は自前支払いしたが、帰路は証明書提示で無料利用した。

居住地の福祉協議会と役所へ問い合わせすると良い。

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