うたかたの夢暮らし 睡夢山荘にて(Dream life of Siesta hut)

夢から覚めた泡沫のごときだよ、人生は・・
せめて、ごまめの歯ぎしりを聞いとくれ

小さな町の労働問題 Ⅲ

2022-05-22 22:13:02 | 季節労働者

 筆者がパートタイムで果樹園(主に林檎、葡萄の栽培)作業に従事している農業会社で、パートタイム社員同士の時給格差の不合理について提訴した報告第3号です。

 

決裁権限のある副社長との面談が実現した。

副社長は村営公社時代から既知で、我が苫屋で催した呑み会にも参加したことがある。

面談当初から、当方の言い分について既認識の様子だった。

4点の不合理について文書を提示して説明した。

人手不足で困惑の末の新規募集だったこと、報酬の乖離と不合理は認識していたこと、説明と対話が足りなかったこと等謝罪された。

3か月の総報酬の乖離を具体的な数表にしたことが奏功したこと、その他項目についても全く異議が無いこと等を認識していただいた。

5月6月7月の稼働実績から、時給900円より下回らないようにボーナス支給するとの回答を頂き了とした。

加えて、以下2点の提案をした。

  • 今回の新規募集も繁忙期対応だとしたら、ボーナスとして支給ではなく繁忙期調整手当としての名目した方が判りやすい事。
  • 国のキャリアアップ助成金を利用して時給アップ、社員の賃上げ等を検討できないか

これにも前向きな提案だと評価いただいた。

社長への報告と社会保険労務士への問い合わせをして検討を進めたいとの意向だった。

 

今回の時給35円差額の不合理解消についての総括

 後日、現場責任者へ面談結果を報告した際、言われたことが象徴的な総括だろう

 不合理なことを黙ってないで普通に話せる会社、風通しの良い会社になる契機になればと、そんな意味で筆者の行動に感謝したいとのことであった。

 昨年のサクランボ、林檎の不作もあり、正社員にはボーナスも賃上げも無い現実である。

 労働組合もない小規模、発足間もない会社であり、現場の社員にとっては意見具申の場も雰囲気もない現状に閉塞感は募っている様子である。

 筆者の行動の目的も、この若手社員達の奮起を促す契機になればとの思いも有ったので、彼等からの評価は嬉しいものであった。 

 

後日、社会保険労務士からの回答で、キャリアアップ助成は有期労働者を対象とした制度の為に当社の雇用形態である無期雇用労働者には適用されないとのことであった。 有期雇用と無期雇用の違いや税制や社会保険の扱いなど、制度や法律が判り難く専門家のサポートがどうしても必要なのかと・・・。


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