うたかたの夢暮らし 睡夢山荘にて(Dream life of Siesta hut)

夢から覚めた泡沫のごときだよ、人生は・・
せめて、ごまめの歯ぎしりを聞いとくれ

独り酒

2022-06-21 22:24:42 | 身辺

一人酒を飲みながら、泣きたくなるんだ

君が逝っちまってから、二年半になる。

ちょうど二年前の新緑のころだった、死期を悟った君に慰めのつもりで言った言葉が、今になって僕に効いている

「先に逝く君は良いよ!   僕が逝く時には、君を想うような僕は居ないのだから・・」って!!!

 

 僕は今、マルクス主義者を公言している。

君が読破した資本論は僕には読み切れなかったが、マルクスがイメージしただろう世界は僕には全く今も間違いなく到達すべき世界だと。

君にはもう語れなくなったけど、今また確信している。

「人々が飢えを知らず、隣人や社会への貢献が自己実現と同義になり、嫉妬や妬み等の忌むべき感性は忘れ去られた世界。 全ての人にとって、労働が現今の芸術活動にとって代わるそんな世界こそマルクスが想定していた」はずなのだと・

 

スターリンや毛沢東や金日成などなど・・とは、全くに異なるのだと!!

 

そして、しかし、未だにごまめの歯ぎしりは治まらず、夜ごとの寝言の咆哮は止まぬ。

 

こんな時こそ、君が欲しいのだ!

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見送り

2021-12-11 22:34:01 | 身辺

また、貴重な友人が病に冒された。

奇しくも丁度、1年前に親友が膵臓がんで逝った。

これを時を違わず、同じ病に冒された友人を見舞った。

彼は友人とは云え、4年の年長者である。

僕にとって山遊び、岩魚渓流釣りの師匠であり、何より社会不正義に対峙する頼もしい先輩の一人である。

我が子の高校時代のPTA繫がりが契機で17〜8年の付き合いだ。

数週間前に末期膵臓癌だと知り、最期の山遊びをした。

互いに了解して、二人だけで一日一泊の時を過して、別れを告げた。

同じ病で丁度一年忌の日に、同じ様な別れを経験するのかと、運命的なものを感じる。

終仕舞いを兼ねた、所有の別荘周りの雑木刈りの手伝いを名目に1日を過ごした。 既に抗癌剤治療も諦め、痛み止め処方なのだが、常日頃のアウトドア ライフスタイルが効用なのか、想いの外元気で一泊一日の食事から寝床の仕度まで世話をしてくれた。

チェーンソーでの丸太切り、雑木の片付け等で昼間を過ごし、夜は今は毒となった酒を酌み交わし、11年前に逝った愛妻への想いや自らの闘いの来し方を振り返るように熱く語る彼を前に、思わず涙腺が熱くなる。

おそらくは叶わぬだろう来春の尺岩魚釣りを約して別れた。

また辛く寂しい年末だ....

 

見舞い帰途で、買い求めた水羊羹

 

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