昨日、再放送した野村義男さんの、夜のプレイリスト 「PYG！」は4月に放送した時に聴いて、ずっと文字で残しておきたいと思っていました。2年ほど前に、YOUTUBEに野村さんが語るジュリーのエピソードがあがっていて、ブログで紹介していたのに、無くなってしまって、とても残念だったのです。
野村のヨッチャンは、私の世代にはタノキントリオの、やんちゃそうなメンバーで、クシャっとした笑顔が可愛い少年でした。その後は意外にもギターリストとして活躍していて、3人の中では一番堅実な印象がします。
ラジオから流れるのは、かつての少年のイメージを裏切るような、意外に低くて太いヨッチャンの声。1964年生まれの、GSの全盛時代は知らない世代ですが、話す内容は、PYGへの深いリスペクトで、やっぱりヨッチャンは永遠の音楽少年です(^^♪
夜のプレイリスト 「PYG！」 PYG
ギタリスト…野村義男
私の人生と共にあった、5枚の一押しアルバム。
♪（BGMは自由に歩いて）
今晩は、ギターリスト野村義男です。
今夜、僕が取り上げるのは、日本のロックのパイオニア「PYG」豚では有りません。PYG。
1971年、PYGが発売した唯一の スタジオ録音盤ですけれど、若い方はPYGって何？と思われる方がいるかもしれませんが、GSブームが1960年代半ばからあったりして、日劇ウエスタンカーニバルなど 街中では若いお姉ちゃんがワーキャーして、そういうバンドがいっぱい出てきた時代があったんですけど、それが下火になってきて、意外と長い時間じゃなかったと、後に記憶しているんですけど、そのスターバンド達が合体したんですよ。
ザ・スパイダーズ、ザ・タイガース、ザ・テンプターズという、三代グループのメンバーが集結したというバンドです。海外的に言いますと、ビートルズとローリングストーンズのメンバーと、ザ・フーのメンバーが一緒になったみたいな。有り得ないでしょ。有り得ないことが起こったんです、日本で。
どんなメンバーかというと、沢田研二さん、萩原健一さん、この二人がツインボーカル。井上尭之さんがギターで、岸部修三さん、今は役者さんで岸部一徳さん。彼がベースでございます。大野克夫さんがキーボードで、大口ひろしさんがドラマーで、錚々たるメンバーです。後に後半ではメンバーが変わったりして、とにかくカッコイイ！日本の人たちが、こんな時代にこんな音楽を作った、実験的な音楽もあるんですけど、時代がサイケデリックな時代に入っていたのもあるかもしれませんけど、理解できないよ、という曲も含め、名曲オンパレードです。
PYGを何故知ったか、僕の場合は沢田研二さんがバンバンヒット曲を連発していた時に、元々 タイガースにいたことは知っていたんです。そこの、あいだがあるんだよと、何かで知って、PYGというバンドだったんだよ、そこでショーケンさんもいたんだよ、え！え！ボーカルが二人！
レコードを捜しに行って、僕のは初回限盤じゃないんです。初回のは鼻を押して、ブーブーと鳴くの。笛みたいなのが中に入っていて、昔のはそういう遊びが色々あったんだけど、PYGは初回限定盤だけ鼻を押すと、ブーブーと鳴くの。初回のアルバムが中古で出たりすると、鼻の辺りが擦れていたりするの。初回じゃない奴は綺麗なジャケットになっています(笑) どっちを選ぶかは、あなたはどっち？お任せしますが。
中身はともかく、劇的なロックです。とにっかく聴いてみたい？井上尭之さんと大野克夫さんがいる時点で、劇的なロックとイメージつくと思うんだ。とにかく素晴らしい作曲者たちが、集まっていますので、絶対でしょ。
デビュー曲が前半戦に入っていないのが素晴らしいんですけれども、聴いていただきましょう。アルバム「PYG」から前半です。
戻れない道
明日の旅
もどらない日々
サンデー・ドライバー
やすらぎを求めて
PYGです。
カッコよすぎ！
もう洋楽でしょ、サウンドだけ聴いていたら洋楽。もう何がどうしてこうなるのという洋楽、聴いていただいた中に「サンデードライバー」という曲がありますが、それは何がやりたかったの？というくらいわからない曲ですが、今だったら、これやりたいんだね、というのが気づいちゃう曲ですが、先を行っているんだなと、改めて尊敬です。
このあとPYGはライブ盤を出しているんです、二枚組のライブ盤、そこに来ているお客さんが見開きに入っていたりして、ディープパープルなど外国のカヴァー、多分 ストーンズもやったかな、僕大好きだったけど。シングルは5枚かな、4枚かな、あやふやだけど そのくらい出しているんですよ。
最初のファーストシングルが「花・太陽・雨」、これがもう 名曲中の名曲ですね。
僕は最近、世良公則さんとユニットを組んでいたりして、音屋吉右衛門というユニットを組んでいるんですけども、世良さんとライブをやるときは、絶対 やってますね何故か。
世良さんもPYGを聴いていて、カッコイイよね、この曲をやろうという話になって、やっているんですけど、影響を受ける部分が大きすぎて、後に 井上尭之さんとご一緒するときが何度かあって、PYGの時にレコーディングするときは、どうやってギターの音をとっていたんですか？と聞いたんです。
あん時はね、使っているギターがSGで、アンプはフルボリュームで、ただ音をデッカク録っていただけだよと、言われまして、エフェクターとか使わないで、直で音をデカクして、デカイ音で録ったらあれになる、と言われまして、絶対 嘘だって！と話をしたら、いや、絶対そう！と。PYGが自然消滅したときに、その時のローディー、ぼうやをしていた男の子に、そのままギターをあげちゃったと、話していました。まだ持っているのかな、師匠から渡されたギターですから。
僕ね、すっごい ビックリの体験がありまして・・・
（続きます）
