今議会で「柏市子ども・子育て会議条例」が可決・成立いたしました。これは、国が2015年に導入予定の新たな子育て制度の詳細を検討する「子ども・子育て会議」を発足したことに伴い、子ども・子育て支援法の下、柏市でその地域版を発足するものです。この新制度はに対する期待は大きく、待機児童解消に大きな力を発揮してほしいところです。そこで、下記のような質疑を行いました。
――子ども・子育て会議は、認定こども園の拡充や認可外の保育施設を国基準に組み入れることなどを柱にしている。自治体としても、待機児童解消に向けて大きな期待を寄せているところだが、柏市としてはこの保育制度の大転換をどのように捉え、生かしていく考えなのか。
答弁の要旨
市長「まずこの4月1日に新規に3園の私立認可保育園が開園し、270人の定員増を図った。だが、同日の国基準の待機児童は117人で、前年比から16人の減となっている。今年度予算は、前年比で約3億増額し、5園分の私立保育所整備補助費として約6億5000万円を重点的に計上した。平成27年4月に国基準での待機児童ゼロにするために、「(仮称)柏市版待機児童解消緊急アクションプラン」をこの6月末までに策定するように指示した。先進市(横浜市、千葉市など)の事例・課題に目を向けながら、本市の実情にあった緊急的な取り組みを、市長として全力を傾注して参る。
柏市子ども子育て会議では、ニーズ調査等により潜在ニーズも含めた保護者の意向を把握した上で、5年を1期とする子ども・子育て支援事業計画を策定する。新制度導入後は、この計画に基づき、ある程度長いスパンで計画的な取り組みを推進し、子ども・子育て支援全体の充実に努めていく。なお、同会議は子育てに関わる当事者を中心にした委員構成とし、当事者目線での意見を頂戴したいと考えている」
――先進市、他市の事例を参考にすることは重要だと思うが、記憶に新しいところで杉並区で保護者から集団異議申し立てということがあった。それについては、どいう感想をお持ちか。
市長「子供を預けたいというニーズは、今ある大きな課題ということで、それを行政に直接的に表明するということは、柏市でもいつ起こってもおかしくないと
思っている。深く受け止めて、なんとか待機児童解消を早期に達成したい」
――杉並区は待機児童ゼロを何度か達成している先進都市だった。しかしマスコミに取り上げられたり、子育て環境がいいということで、転入人口が増えるとまた待機児童の数が跳ね上がってしまう。多くの方が移り住んでくれる、子供がたくさんいるというのは自治体として喜ばしいことだが、こういう側面もあるということだ。柏市として、まずゼロを目指すことは当然必要なことだが、加えてその先も考えた計画を立てていただきたい。
待機児童問題は、都市部に顕著で地方は少ないという傾向があります。人口(特に子育て世代)が都市部に集中していることに起因します。しかし、それは当事者の人生の選択ですから、自治体としてはより良い子育て環境をつくることを考えなくてはなりません。今回、市長から「本市の実情にあった緊急的な取り組みを、市長として全力を傾注する」と答弁がありました。しっかり取り組んでいただくように、議員として動向に注視し、今後の議会でも定期的に取り上げていきたいと思います。
また、杉並区の例を出しましたが、「待機児童ゼロと聞いたから柏市を選んだのに、今はまた増えてしまって預けられない」という事態は避けたいところです。ゼロ達成をゴールにするのではなく、ゼロの維持を目標に進めていくように、要請をして参ります。
――子ども・子育て会議は、認定こども園の拡充や認可外の保育施設を国基準に組み入れることなどを柱にしている。自治体としても、待機児童解消に向けて大きな期待を寄せているところだが、柏市としてはこの保育制度の大転換をどのように捉え、生かしていく考えなのか。
答弁の要旨
市長「まずこの4月1日に新規に3園の私立認可保育園が開園し、270人の定員増を図った。だが、同日の国基準の待機児童は117人で、前年比から16人の減となっている。今年度予算は、前年比で約3億増額し、5園分の私立保育所整備補助費として約6億5000万円を重点的に計上した。平成27年4月に国基準での待機児童ゼロにするために、「(仮称)柏市版待機児童解消緊急アクションプラン」をこの6月末までに策定するように指示した。先進市(横浜市、千葉市など)の事例・課題に目を向けながら、本市の実情にあった緊急的な取り組みを、市長として全力を傾注して参る。
柏市子ども子育て会議では、ニーズ調査等により潜在ニーズも含めた保護者の意向を把握した上で、5年を1期とする子ども・子育て支援事業計画を策定する。新制度導入後は、この計画に基づき、ある程度長いスパンで計画的な取り組みを推進し、子ども・子育て支援全体の充実に努めていく。なお、同会議は子育てに関わる当事者を中心にした委員構成とし、当事者目線での意見を頂戴したいと考えている」
――先進市、他市の事例を参考にすることは重要だと思うが、記憶に新しいところで杉並区で保護者から集団異議申し立てということがあった。それについては、どいう感想をお持ちか。
市長「子供を預けたいというニーズは、今ある大きな課題ということで、それを行政に直接的に表明するということは、柏市でもいつ起こってもおかしくないと
思っている。深く受け止めて、なんとか待機児童解消を早期に達成したい」
――杉並区は待機児童ゼロを何度か達成している先進都市だった。しかしマスコミに取り上げられたり、子育て環境がいいということで、転入人口が増えるとまた待機児童の数が跳ね上がってしまう。多くの方が移り住んでくれる、子供がたくさんいるというのは自治体として喜ばしいことだが、こういう側面もあるということだ。柏市として、まずゼロを目指すことは当然必要なことだが、加えてその先も考えた計画を立てていただきたい。
待機児童問題は、都市部に顕著で地方は少ないという傾向があります。人口(特に子育て世代)が都市部に集中していることに起因します。しかし、それは当事者の人生の選択ですから、自治体としてはより良い子育て環境をつくることを考えなくてはなりません。今回、市長から「本市の実情にあった緊急的な取り組みを、市長として全力を傾注する」と答弁がありました。しっかり取り組んでいただくように、議員として動向に注視し、今後の議会でも定期的に取り上げていきたいと思います。
また、杉並区の例を出しましたが、「待機児童ゼロと聞いたから柏市を選んだのに、今はまた増えてしまって預けられない」という事態は避けたいところです。ゼロ達成をゴールにするのではなく、ゼロの維持を目標に進めていくように、要請をして参ります。