自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

“奪回”なる=東洋大、東都大学野球リーグ制覇

2010年05月19日 22時54分08秒 | 野球(ライター時代の記事)
【東洋大 9-8 国士舘大】

 いままでの優勝とは、すべてが違っていた。東洋大は19日、東都大学野球の春季リーグ戦第7週・国士舘大2回戦に9対8で勝利、勝ち点「4」の9勝3敗と星を伸ばし、2季ぶり15度目のリーグ制覇を決めた。

 昨秋、連覇が5で途切れ、“奪回”をテーマに臨んだシーズンを一言で表せば、苦しかった。第5週、中央大との天王山を落とし自力優勝がなくなった。「中央は強い。“もしかして”なんてないよ」(高橋昭雄監督)といつも強気な指揮官が白旗を揚げた。しかし、翌第6週、亜細亜大が中央大から勝ち点を奪う。しかも、2勝1敗と星をつぶし合い、消えた自力優勝が復活。ありえないと思っていた“もしかして”が現実となった。

 そして迎えた18日の国士舘大1回戦。連勝すれば優勝が決まるという状況で、高橋監督は今季初めて藤岡貴裕(3年=桐生第一高)を先発させた。今季、3連続完封を含む4連続完投勝利など大車輪の活躍を見せた左腕に負けられない一戦でも8回1失点と好投し、チームを勝利に導いた。

 舞台は整った。勝てば優勝。必勝を期して臨んだ試合だったが、初回に先発の乾真大(4年=東洋大姫路高)、2番手の藤田純基(2年=浜田高)が国士舘大の「目の前での胴上げは阻止したかった」(永田昌弘監督)という意地の前に計4失点。その裏、佐藤貴穂(4年=春日部共栄高)の3ランで1点差と追い上げたが、3回にも鹿沼圭佑(4年=桐生第一高)が2点を失う。再び1点差に追い上げた6回には、頼みの藤岡までもが2ランを浴び、3点差と突き放された。
 それでも、ナインの気持ちは切れなかった。「何点取られても、ベンチは暗くなったりしなっかった。いつもはピッチャーに頼っていたので、今日は『野手で勝とう』とみんな思っていました」と佐藤が振り返ったとおり、「今日で決めてやる!」という思いがバットに乗り移った。7回、2死から4安打2四球を集中させ、一挙4点で試合をひっくり返した。

「4年生が勝ち方を知っていた」(高橋監督)
 彼ら入学した直後の2007年春からの5連覇。その偉業の中で、「勝つためのすべ」は培われていた。そして、5位に沈んだ昨秋、負けることも知った。
 初めて“追う立場”で迎えたシーズン。「連覇を続けていた頃より、勝ちにこだわる野球ができた」(鹿沼)。その勝ちへのこだわりが、
積み重ねたひとつひとつの勝ち星が、優勝を引き寄せた。
 奇しくも、最後まで優勝争いを演じた中央大・高橋善正監督は言う。
「うちの選手が東洋に行って、何人レギュラーになれる? (直接対決で)1試合2試合勝てたって、リーグ戦では勝てないってことだよ」

 9回2死。マウンドの藤岡の目に、熱いものがこみ上げてきた。
「これまでの優勝とは、全然違います」
 この言葉に、今回の優勝の重みがぎっしりと詰まっている。
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“急造野手”が157キロ右腕を打ち砕く=東都大学野球・国学院大vs.中央大

2010年05月18日 18時59分46秒 | 野球(ライター時代の記事)
“急造野手”の一振りが試合を決めた。東都大学野球リーグの春季リーグ戦、国学院大vs.中央大1回戦が18日、神宮球場で行われ、国学院大が2対0で勝利した。0対0で迎えた4回、1死走者なし。打席には、投手として登録されている畠山翔平(4年=能代高)。フルカウントからの6球目、中央大のエース・澤村拓一(4年=佐野日大高)のストレートを強振すると、神宮には「カツン」と乾いた音が響いた。
「思い切り振り抜けた。まっすぐ一本と割り切れたのが良かったと思います」
157キロ右腕のストレートを狙い打った打球は、次の瞬間、ライトスタンドにライナーで飛び込んだ。

 畠山は本来投手だ。今春のリーグ戦でも国士舘大2回戦(4月7日)に登板している。しかし、第4週の東洋大戦(4月29日~)を前に、竹田利秋監督から「(ピッチングの調子が)良くなかったので、『やってみろ』と言われました」と野手に挑戦することになった。  
 その東洋大1回戦でいきなり二塁打を放ち、非凡なセンスを見せた。そしてこの日、チームを勝利に導く本塁打を放った。畠山は「外野の頭は越えるかな、と思ったんですけど、まさか入るとは」と端正なマスクに笑顔がはじけた。
 竹田監督も「あんな小さい体なんだけどねえ」と170センチの小兵の一発に驚きの表情。そして「澤村君は調子が悪くても別格。よく打ってくれた」と称えた。
 
 一方、打たれた澤村はがっくりと肩を落とす。
「自分の力不足です。(ストライクを)入れに行ったストレートをやられました」
 これで中央大は7勝5敗となり、優勝はより一層遠のいた。
「まだ最低でも(リーグ戦は)1試合ある。きちんと準備したい」
 いつも強気な背番号18だったが、この日はそう絞り出すのがやっとだった。

「2番手」から「2枚看板」へ シャイなエースの誕生=東都大学野球 国学院大vs.東洋大

2010年05月01日 01時17分35秒 | 野球(ライター時代の記事)
【国学院大 0-3 東洋大】

 V奪回へ、東洋大の快進撃が止まらない。東都大学野球の春季リーグ、国学院大vs.東洋大の2回戦が30日、神宮球場で行われ、東洋大が3対0で勝利、勝ち点を3に伸ばした。東洋大は立正大2回戦から6連勝で第4週を終え首位。2季ぶりの優勝へまた一歩前進した。

 これまで、彼がチームの主役になることはなかなかなかった。もうすっかり定着した“2戦目の先発”。しかし、今季の藤岡貴裕(3年=桐生第一高)を2番手と呼ぶにはあまりにも失礼だ。開幕戦を落とし、負ければいきなり優勝争いから脱落となりかねない立正大2回戦でリーグ戦初完封をマークすると、続く亜細亜大2回戦でも完封勝利。そしてこの日も最速145キロの直球と100キロ台のカーブ、スライダーを巧みに使い、4安打3四死球11奪三振、148球の熱投で3試合連続の完封勝利を挙げた。

 躍動感あふれるマウンドさばきは、2番手のそれではなく、“2枚看板”と呼ぶにふさわしい。1学年上に同じ左腕の乾真大(4年=東洋大姫路高)がいる。リリーフには高校の先輩でもある鹿沼圭佑(4年=桐生第一高)も、同学年で先に脚光を浴びた内山拓哉(3年=浦和学院高)もいる。そんな中、藤岡は与えられた役割を無心にこなし続けた。着実に実績と信頼を積み重ねた。そして、上級生として迎えた今季、どこか頼りなかった下級生時代の彼は神宮にいなかった。

「去年までは2つ上の学年もいて、緊張したりもして(笑)、投げるので精一杯だったんですけど。今は周りも見えるようになったし、声もかけられるようになりました」
 藤岡が語るように、マウンドでの視野が広がったことが今季の快投につながっている。「今日は重心が後ろすぎたんで、前にするイメージに修正しました」と4回に乱れた制球を自ら改善することもできた。
 オフの間に取り組んだフォーム改造も生きている。「真っすぐのリリースが早かったので、前で話すようにシャドーとか、キャッチボールで意識して取り組みました」。結果、球持ちが良くなり、制球力も球威も増した。精神力・技術力がとも向上したのだから、今季の好結果も納得だ。

 連続無失点記録は、この試合で「31」イニングに伸びた。東都の歴史に燦然と輝く「56回3分の1」を持っているのは、OBであり臨時コーチを務める松沼雅之氏だ。「56回ですかぁ。いやー、ちょっと……」と藤岡は笑うが、「目標にしてがんばります」と謙虚に話す。高橋昭雄監督も「あんなの、(連続完封の)記録がかかってなかったら代えてるよ」と言いつつも、満面の笑み。「学生野球にはそういうの(個人の記録)も大事だからね」とバックアップする構えだ。

 次週は事実上の優勝決定戦と目される中央大との対戦が控える。相手は澤村拓一(4年=佐野日大高)ら好投手をそろえるが、「ピッチャーと対戦するわけじゃないので。バッターとの対戦なので、意識しないで投げます」(藤岡)。
 少しだけはにかみながら、ていねいに取材に応じる姿は1年生のときから変わらない。シャイな性格とは裏腹に、凄みを増す左腕が、東洋大に再び栄冠をもたらす。
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