自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

人情の指揮官が見せた怒り=東都大学野球 立正大vs.東洋大

2010年04月08日 00時18分00秒 | 野球(ライター時代の記事)
東都大学野球 春季リーグ戦(4月6日・神宮) 
【立正大 4-3 東洋大】

 いつもどおりの明朗な口調の端々に、怒りがにじんでいた。
「あいつには明日からユニホームを着させない」

 高橋昭雄・東洋大監督が敗戦の後に選手を批判することはめったにない。ピッチャーが打たれる、チャンスで凡退する、エラーが出る。それが野球であり、しかもプレーしているのはプロでも社会人でもなく、大学生。ミスが出るのは当然なのだ。以前、高橋監督はそんな意味の話をしていた。

 人情の指揮官でもある。昨夏の大学選手権・創価大戦では、限界だと悟っていたにもかかわらず、鹿沼圭佑(4年=桐生第一高)の「大丈夫」という言葉に続投を決断した。結果、鹿沼は打たれ敗戦。しかし、「これまで鹿沼に頼って勝ってきた。それなら、ここは賭けてみようと。打たれたのは責めることはでません。監督の責任です」とエースの負けん気を信じたことに後悔はまったくなかった。それが、高橋昭雄という監督なのだ。

 その高橋監督が、はっきりと表した怒り。それは、ファースト・鮫島勇人(3年=浦和学院高)が犯したふたつの失策に向けられている。ひとつ目は、2回2死二塁の場面でゴロを後逸し、先制点を許した場面。もうひとつは、7回1死二塁で同じように打球を逸らし、決勝点を献上したプレーだ。

いずれも、完全に打ち取った打球だったが、一二塁間寄りのゴロに対しミットだけで捕りに行き、バウンドに合わせ切れなかった結果の失策だ。得点圏に走者がいて、併殺を狙う場面でもない。ならば内野手はどんな守備をするべきか。「体の正面で打球をさばく、最低でも胸に当てて前に落とす」。それが“やるべきこと”だった。
 
 鮫島は、それを怠った。高橋監督はミスをしたことではなく、軽率なプレーを2度も繰り返したことに怒っているのだ。
「かわいそうでもなんでもない。やることやらないんだから」
 そう吐き捨てる高橋監督の言葉には、闘志を持たない者、軽いプレーをする者にはグラウンドに立つ資格はないという指揮官として意思が表れていた。

「こんなの優勝を意識するチームがするプレーじゃないよ。“奪回”なんて絵に描いた餅だ」
 ミスで開幕戦を落としたことに、厳しい言葉が並ぶ。2季ぶりのリーグ制覇への前途は多難だ。
だが、1番に坂井貴文(4年=春日部共栄高)、を置き、林崎遼(4年=東洋大姫路高)を3番に据える新打線には手ごたえを感じた様子。ドラフト候補に名の挙がる南昌輝(4年=県和歌山商)を5回途中でKOし、さらに9回にも満塁のチャンスをつくった。
「最後、だめだったけど、形をつくったからね。あとは1勝できれば(変わってくる)」
 この言葉どおり、ほしいのはとにもかくにも白星だ。持ち前の勝負強さを発揮し、連勝で勝ち点を奪い取りたいところだ。
 
 最後に、鮫島選手。失った信頼を取り戻すのは容易ではない。しかし、そのパンチ力のある打撃が必要になるときが必ず来る。そう信じて、毎日の練習に励んでほしい。筆者もその日を待っている。