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黛信彦の時事ブログ

浜矩子語録(118) 早い者勝ちのドル回避、介入の愚

2011年08月08日 | 浜矩子語録

 同志社大学教授・浜矩子は7日放送のTBS・時事放談に出演した。

お茶受けのコーナーでは東北三大夏祭りにちなんだお菓子が供された。
それらは、青森・ねぶたまつりから「リンゴおろしゼリー」、秋田・竿灯まつりから「山ぶどう味のさなづら、仙台・七夕まつりからは「ずんだ餅」であったが、浜矩子はそれらに目もくれず、TBSアナ・竹内香苗の「浜さんは夏祭りと言えば何を思い出しますか?」との質問に
「夏祭りと言えば花火でしょうね。花火には、夢があり、美があります。
花火を観ながら飲むビールは一番おいしい」
と語った。

『多品種大量飲酒』を公言し『甘いものはとても苦手なのでございます』と言う浜矩子であれば至極当然の回答だ。
3日に誕生日を迎えた浜矩子、口に、入れる物も出すもの(言葉)も辛口の切れ具合が鋭くなったがある。

以下、Qは番組司会者:御厨貴あるいは同演者:竹村正義、Aは妖艶なエコノミスト・浜矩子の語録である。
●ドル安、アメリカも駄目で・・・
Q~・~ 直近のドル安、円高について感想を
A~・~ これはもう、来るべきものが来たということですね。
ですから日銀も、この期に及んで介入という無駄な抵抗をせずに、通貨の価値が落ち着くべき所に落ち着くところ、ここに上手く誘導することを考えた方がよろしい。

現象は円高ではなくドル安です。
ドルの過大評価が修正されて行くプロセスに本格的にエンジンが掛かった訳ですから、これはむしろ、「グローバル経済の安定化・均衡化回復のためにはこうなるべし」と、なるべくしてなっているのだというところです。

皆、ドルから逃げたいという処です。
ある時までは、皆がドルから逃げるとドルが裸の王様になってしまって、それが拙いから皆が我慢する状態が続いていたのです。

これが、潮目が変われば皆一斉に逃げだす、早い者勝ちのドル回避、という流れだと思います。

Q武村正義~・~ 世界恐慌は起こらないか?
A~・~ 世界恐慌の心配があるというか、もしかしたら、そこに片足くらい踏み飲んでしまっているのかも知れません。
『世界同時多発財政恐慌』という状況に踏み込んでいると見るべきでしょう。

財政が要因となって恐慌に陥ることは、今まで考えられなかったことです。
財政というものは今まで、民間経済が窮地に陥った時に助けてくれるレスキュー隊だったはずですが、そのレスキュー隊がレスキューを必要とする状態になって、それがレスキューし切れずに財政が恐慌を引き起こす、しかも世界同時多発的にという、いまだかつてない状況が我々の周りに拡がりつつあります。

Q~・~ そうすると、先ほど仰っておられたように、為替介入というような状況ではない、と?
A~・~ 為替介入するということは、明日は今日より安くなるかもしれない、そしていずれ紙屑になるかもしれないドルを日本がどんどんため込んでいくということになります。この方がむしろ日本の国益に反するというように考えるべき所ではないでしょうか。 

6日は広島原爆記念の日だった
番組は、なだらかに原発縮小を期待する武村正義と、全廃を訴えたい浜矩子のバトルを期待して中盤に入るが、以下は次編である。


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