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黛信彦の時事ブログ

浜矩子語録(136)老楽国家陰謀会議

2011年11月12日 | 浜矩子語録

●2011年11月11日は、1が6つ並ぶ、なんとも言えない日である。

TPP問題について、無意味な一日先送りをした野田佳彦首相が20:00に記者会見し「交渉参加に向けて関係国と協議に入る」と、軟弱な表明を行った。

 

毎日新聞夕刊には「カイロ郊外ギザにある大ピラミッドで『怪しげな儀式』が行われる」とのうわさが広がり、エジプト考古最高評議会は11日の大ピラミッド閉鎖を決めた」と書かれていた。

 

また、11日は大震災から丁度8カ月目、節目の日であった。

産経新聞は警察庁のまとめとして「死者1万5836人、行方不明者はいまだに3652人」と伝えた。

 

●そして東京では、渋谷区代々木2丁目にある全労災会館のホール/スペース・ゼロで、日本を『老楽(おいらく)国家』にしようという陰謀会議があった。

老楽国家陰謀会議は、(財)全労災共済が主催したシンポジウム『日本社会の向かうべき道~大震災からの復興をめざして~』の中で妖艶なエコノミスト・浜矩子が発議し、492人の市民と次の者たちによって謀議された。

・基調講演、同志社大学院教授:浜矩子

・パネリスト、同:浜矩子、京都大学院教授:植田和弘、千葉大学教授:広井良典、参院議員:大塚耕平

・コーディネーター、NHK解説委員:今井純子

 

●「狼と子羊が共に生きるとき」をお題に基調講演する妖艶なエコノミスト・浜矩子が現れた。

東雲色に纏められ、しっとり落ち着きのあるボトムスに比して、トップスが派手々々だ。

インナーは生成色だが、眼を凝らすと灰白色の大きめな丸いワッペン状のプリントがある。

その上に羽織られたベスト(と見える)は白地で、切手大の赤・青・黄・緑色のプリントで覆い尽くされている。

青紫のジャケットは大きな襟が三か所でギャザーされ、左襟には懐中時計や皿に乗せられた500円玉大の赤と青のジュエルが、これ見よがしにぶら下げられている。

いぶし銀の十字のネックレスがスポットライトを受けてキラリ輝き、あの紫色の髪が揺れて、浜矩子が演台に立った。

 

●以下は、講演のメモである。

~・~ 復興という言葉をあらためて辞書で引いてみますと、第一に「再び興る」と書いてありました。

これではあたりまえ過ぎる感じですが、もう一つ興味深いことが書いてありました。

「復興とは、再び栄える」ということである、と。

復興という定義の中には「元に戻る」ということは一言も出てこない、復興といのは「復元する」あるいは「現状復帰」を意味していないということを、私は発見いたしました。

 

それでは日本が、あるいはグローバル経済が「再び興る」「再び栄える」ためには、どのような方向性を追求すべきか?何が必要か?3つの事が浮かんでまいりました。

その1、「狼と子羊が共に生きるとき」

その2、「多様性の小宇宙」

その3、「2つのSCP」

でございます。~・~

 

大震災の一週間前の3月4日、浜矩子は『希望のための市民陰謀会議』を提唱し、そのスローガンを、「くたばれ成長戦略」と設定したが、11日の講演ではその意味をもう少し深く解説した。

~・~ 成長戦略は子供の国(が大人の国になる過程)の戦略です。

日本は充分成熟した大人の国、老樂国家を目指すべきです。「老いて楽をする、老いて楽しむ」という国づくりが肝要なのです。この場を、そのための陰謀会議としたい。 ~・~

以下、次編

 

●陰謀会議の詳細は次のとおり新聞・テレビで紹介予定である。

12月16日:読売新聞の朝刊

12月17日:BS日テレ、16:00~16:54

仮題『緊急提言 めざせ!大震災からの人間復興。いま、被災地に必要な支援とは』


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