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黛信彦の時事ブログ

小沢一郎氏の悩み

2007年11月06日 | 政治・政局
【政論探求】あえて小沢代表を擁護する(産経新聞) - goo ニュース
私は「小沢一郎は日本を潰す」と訴えている。理由は法案創造力・外交能力に欠ける現在の民主党が政権を担った場合、わが国は立ち行かなくなるからである。
いまだ、民主党の政権担当能力は中学生以下である。その政党を、小沢氏がいたずらに大きくさせて政権をとらせる行為はわが国の危機に直結するからである。
しかし、小沢氏は「民主党は力量不足で政権担当能力に疑念が持たれ、次期衆院選もきわめて厳しい情勢にある」と辞任会見で述べた。
これは、(性善説的見方をするなら)政局家の仮面を一時外して政治家の真顔を出したものだ、と私は感じた。
民主力量不足説は「次の衆院選で仮に政権をとったら、頼りないバラバラの三役と、探偵事務所員向きの、粗探ししかできないひよこ議員で、どうやって国政を担うのか、俺は、恐ろしい」というのが小沢氏の本意であろう。それを思えば↑↑産経新聞が(あえて小沢を擁護する)ということの意味が理解できる。私は、これで代表を本当に辞任するなら尊敬できる人となる。だが、三役の甘言に乗せられて復帰するようであれば、大悪人と見るべきであろう。
さて、民主力量不足説を具体的に見ると、
今の参院に提出されている法案は、修正法案のみで、いわゆる新法は一つもない。要するに立法以前の法案創造力に欠けるのである。法案の納期が迫るのに出来ない。9月、小沢氏はイライラしながら「法案の嵐」を指令したが、全く出来上がってこない。
代表的なものがテロ特措法の対案が出せないことである。小沢氏は、やむなくISAF参加という唐突な論文を出して、国民の目を眩まし、時間稼ぎを図った。本当にやれるなら、国民年金流用禁止法案のように、参院でISAF参加法案を決めればよいではないか。

民主党は、参院先行議決の方法で、どんどん法案を法律化する練習をすべきだ。本来、参院は良識の府と言われるが、しばらくは衆院がこれを行えばよく、参院での民主法案がだめなら、衆院で否決してゆけばよい。
政権担当者でない気軽さを有効に使えばよい。
「目玉法案は政権をとってから!」と考えているとすれば、これまた怖い話である。重要法案の提出が全くないので、そのように感じる。
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